LPのコピーをAIで作る方法|構成5要素別の書き方と直し方

AIライティングの仕組みを表すデータの流れ

LP(ランディングページ=申し込みに特化した1枚のページ)の文章を「センスのいる特殊な仕事」だと感じていませんか。実はLPのコピーは、ヘッドライン・共感・提案・証拠・行動という5つの部品の組み立てであり、部品ごとに分ければAIで効率よく作れる、極めて型のはっきりした文章です。むしろ自由な発想より、型に沿った組み立てのほうが成果につながる分野と言えます。

当社は月間4,500万セッション級メディアの支援実績を持ち、記事からLPまで一貫したコンテンツ制作を支援してきました。その実務から、LPコピーの5要素別のAI活用、成約を左右する原則、そして投資をどこに集中させるかの判断基準を解説します。なお、効果や価格の表現には景品表示法のルールがあります。本記事は法的助言ではないため、最終確認は消費者庁の景品表示法のページや専門家にお願いします。

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目次

先に結論:LPは5つの部品に分けて、部品ごとに作る

まず最初に、結論からお伝えします。

  • コピーは5要素(ヘッドライン・共感・提案・証拠・行動)に分解して作る
  • 売るのは機能でなく、導入後の変化。翻訳作業がコピーの本体
  • 磨く場所は均等でなくてよい。投資は最初の1画面に集中させる

3つ目は、限られた時間で成果を出すための配分の話です。LPのすべての行が同じ重みを持っているわけではありません。読者の大半が目にするのは冒頭だけ——この非対称を前提に、どこへ力を注ぐかを決めるのがプロの仕事の進め方です。後半の判断基準の章で詳しく扱います。

LPコピーの5要素と、要素別のAIの使い方

LPを読み進める読者の手元

LPを上から下へ、読者の心の動きに沿って5要素に分けます。

要素 役割とAIの使い方
① ヘッドライン 読み進めるかを3秒で決める1行。AIに10案出させ、人間が選ぶ。最も投資価値の高い部品
② 共感 読者の悩みの描写。「この会社は分かってる」と思わせる。ペルソナを渡して悩みを言語化させる
③ 提案 解決策の提示。機能の説明を「変化の描写」に変換させる
④ 証拠 事例・実績・声。ここだけはAIに作らせず、人間が事実を用意して整形のみ任せる
⑤ 行動 申し込みへの一押し。ボタンの文言と不安の除去(かんたん・無料・すぐ)を具体化する

この分解の利点は、弱い部品だけを差し替えられることです。「LPの反応が悪い」という漠然とした悩みが、「ヘッドラインで止まっていない」「証拠が弱い」という診断可能な問題に変わります。もうひとつの利点は、依頼と確認の分業がしやすくなること。部品ごとに担当と締め切りを割り振れるため、「LP全体をなんとかして」という丸投げが消え、制作の進みも速くなります。改善のたびにページ全体を作り直す必要がなくなり、AIへの依頼も部品単位だから的確になります(部品ごとの指示の書き方はプロンプト設計の記事の基本形で対応できます)。記事の末尾に置くCTA(行動喚起)の設計はCTA設計の記事で扱っており、⑤の部品と考え方は共通です。

①のヘッドラインには、AIに指定する型を3つ持っておくと便利です。変化型(「請求書の処理が、月20時間から2時間に」——導入後の状態を言い切る)、数字型(「導入3ステップ・最短翌日から」——具体性で不安を消す)、質問型(「毎月の請求書処理、まだ手入力ですか」——悩みの自覚を呼び起こす)。「変化型で4案・数字型で3案・質問型で3案」と型ごとに出させると、比較のしやすい10案が揃います。

成約を左右する原則——機能でなく変化を売る

5要素すべてに効く原則が、「機能でなく変化を売る」です。AIへの指示に落とすと、次のようになります。

1

機能の一覧を「変化の文」に翻訳させる

「高性能な〇〇機能」を渡し、「この機能で顧客の1日がどう変わるかを書いて」と変換させます。たとえば「高精度な読み取り機能」は「請求書の手入力がなくなり、月末の残業が消える」に。主語が製品から読者に変わり、読む理由が生まれます。

2

読者の言葉で書き直させる

業界用語を「お客様が実際に使う言葉」に置き換えます。共感パートの言葉は、営業や問い合わせで聞いた表現をそのまま渡すのが最良です。読者は自分の言葉で書かれた文章にだけ、「これは自分の話だ」と反応します。

3

1つのLPで1つの約束に絞る

あれもこれも訴求すると、結局何のページか分からなくなります。約束を1つに絞り、他の魅力は補足に回します。どれに絞るか迷ったら、実際の問い合わせで最も多い「頼んだ理由」を約束にしてください。既にお金を払った人が選んだ理由は、これから払う人にも響く確率が最も高い訴求です。絞る勇気が、伝わる強さになります。

AIに書かせたら、大げさで胡散くさいコピーばかり出てきます……

それはAIの癖で、指示で直せます。漠然と「魅力的に書いて」と頼むと、AIは形容詞を盛る方向に走りがちです。対策は2つ。第一に、禁止語を指示に含めること——「絶対・完全・業界No.1・革命的、という表現は使わない」と書くだけで出力は落ち着きます。第二に、盛る材料でなく事実の材料を渡すこと。具体的な事実が手元にあれば、AIは誇張でスペースを埋める必要がなくなります。誇大なコピーは読者の信頼を削るだけでなく、根拠のない優良表示として消費者庁の景品表示法のページが定める規制に触れるおそれもあります。派手さより、確かめられる具体性が結局いちばん売れるコピーです。読者は日々たくさんの誇張広告を浴びており、盛った言葉への警戒心はかつてなく高い——静かで具体的なコピーのほうが、かえって目立つ時代だと考えてください。

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プロの判断基準——投資は「最初の1画面」に集中させる

幕が開く最初の一瞬に視線が集まる劇場——ファーストビューの象徴

ここからが本記事の核心です。5要素を均等に磨く必要はありません。当社の判断基準は明快で、ページを開いた瞬間に見える範囲(ファーストビュー)に、コピーの投資を集中させるです。理由は行動の構造にあります。読者はスクロールする前に「自分の求めていたページか」を判断し、違うと思えば数秒で去る。広告費をかけて連れてきた読者ほど、この数秒の損失は高くつきます。つまり下の方にどれだけ良い文章があっても、最初の1画面で負ければ読まれることすらないのです。

最初の1画面に入れる要素 コピーの担当
何のページか(主題) ヘッドライン。読者の変化を主語にした1行
次に何ができるか 行動ボタンの文言。「無料で試す」など具体的に
信じてよい理由 実績・運営者などの信頼シグナルを1行で
読み進めたくなる引き 共感の一言。読者の悩みの言葉をそのまま

設計の起点はスマートフォンです。アクセスの大半はスマホからで、画面に入る情報はPCよりずっと少ない。狭い1画面に上の4点が収まっているか——これがコピー配置の最初の検算になります。凝ったキャッチコピーを長々と置いて、行動ボタンが画面の外、という配置は典型的な失敗です。信頼シグナルの1行は、大げさである必要はありません。「〇〇業向け・導入実績△社」「創業□年」のような、短く確かめられる事実で十分——最初の画面の役割は説得ではなく、「読み進めても時間の無駄にならない」という安心の担保だからです。そして改善の検証は、直感でなく数字で行います。ページに来た数・最後まで読んだ形跡・申し込みの数を分けて見れば、最初の1画面で失っているのか、途中で失っているのかが分かります(数字の読み方はアクセス解析の記事の考え方がそのまま使えます)。

検証の作法もひとつだけ。変えるのは一度に1要素です。ヘッドラインとボタン文言と画像を同時に替えると、数字が動いても何が効いたのか分からず、学びが残りません。ヘッドラインだけ替えて2週間、次にボタン文言だけ替えて2週間——遠回りに見えて、この刻み方だけが「自社の読者に効く型」という再現可能な資産を残します。5要素に分解してあるからこそ、この1要素ずつの検証が可能になるのです。

今泉の視点:LPの改善会議は、なぜかいつも「下」から始まります。証拠を足そう、FAQを増やそう、料金表を見やすく——どれも正しいのですが、読者は上から読み、大半は最初の1画面で帰ります。だから私がご一緒するときは、まず最初の1画面のスクリーンショットを撮り、関係のない人に3秒だけ見せて「何のページ?何ができる?」と聞いてもらいます。答えられなければ、直すべきはそこです。この3秒テストは費用ゼロで、たいていの分析ツールより雄弁です。下を直すのは、上で勝ってからで間に合います。

公開前の確認工程——信頼と法律を守る

申し込みという行動の瞬間を象徴する店頭でのやりとり

LPは会社の「言い切り」が並ぶページだからこそ、公開前の確認を工程にします。最低限、次の4点です。

  • 実績・数字・お客様の声は、すべて事実の裏づけを確認する
  • 価格・キャンペーンの表示が実態と一致しているか確認する
  • 「絶対」「100%」などの断定表現を機械チェックで洗い出す
  • スマートフォンでの表示と、申し込み動作を自分で試す

この確認は面倒に見えて、実は数十分の作業です。とくに1つ目は譲れません。AIは「導入企業の声」のようなもっともらしい文章を作文できてしまいますが、事実でない声の掲載は信頼と法律の両面で重大な事故です(数字の裏づけの取り方はファクトチェックの記事参照)。4つ目のスマートフォン確認も、画面の見た目だけでなく動作まで通してください。ボタンを押し、フォームに実際に入力し、送信の直前まで進む。文字が小さすぎないか、ボタンが押しにくくないか、最初の画面に4点が収まっているか——PCで作ってスマホで壊れているLPは、驚くほど多いのです。証拠パートの材料集め——顧客への3つの質問で声をもらう方法——は求人原稿の記事で紹介した聞き方が流用できます。表現の信頼性づくり全般は信頼される書き方の記事を、総務省の情報通信白書(令和7年版)が示すAI活用拡大の中での運用全体は完全ガイドをご覧ください。

よくあるご質問

LPのコピーはAIで作れますか?

作れます。コツは全体を一気に書かせず、ヘッドライン・共感・提案・証拠・行動の5要素に分けて、部品ごとに複数案を出させることです。ただし実績や事例などの証拠パートは、人間が用意した事実の整形だけをAIに任せてください。

反応の悪いLPはどこから直せばよいですか?

最初の1画面からです。読者はスクロールする前に読むかどうかを決めるため、ヘッドライン・行動ボタン・信頼の一言が最初の画面(特にスマートフォン)に収まっているかを先に点検します。そこで勝ててから、共感や証拠など下の部品の差し替えに進むのが効率的な順番です。

AIのコピーが大げさになるのを防ぐには?

指示に禁止語(絶対・完全・業界No.1など)を明記することと、形容詞ではなく事実の材料(数字・実例・顧客の言葉)を渡すことです。AIは材料が足りないと誇張で埋めようとするため、材料の質がそのまま出力の誠実さになります。

LPの表現で法律上気をつけることはありますか?

実態より著しく良く見せる表示は、景品表示法の規制対象になりえます。根拠のない効果の断定、実態と異なる価格表示、事実でない体験談の掲載は避けてください。本記事は法的助言ではないため、判断に迷う表現は消費者庁の資料や専門家にご確認ください。

まとめ:コピーはセンスでなく、部品の組み立て

  • LPはヘッドライン・共感・提案・証拠・行動の5部品
  • 部品ごとにAIで複数案→人間が選ぶ
  • 売るのは機能でなく、導入後の変化
  • 投資は最初の1画面に集中。3秒テストで検算する
  • 証拠は人間が用意。禁止語の指定と事実の材料が誇張を防ぐ

次の一歩は、自社のLPの最初の1画面をスクリーンショットに撮り、誰かに3秒見せて「何のページか」を答えてもらうことです。答えられたら、次はヘッドラインをAIに渡して「読者の変化を主語に10案」。この2つの小さな実験で、改善の方向は見えてきます。なお、5要素の最適な比重は商材と読者の検討の深さで変わり、高額な商材ほど証拠パートの厚みが効いてきます。LPへ読者を送る記事側の設計はメルマガの記事CTA設計の記事を、LP全体の制作のご相談は記事制作・メディア支援で承っています。

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この記事を書いた人

株式会社街中文学 代表。DBSEO(データベース型SEO)・LLMO(AI検索最適化)・コンテンツマーケティングを専門に、東証上場企業や月間4,500万セッション級メディアのSEO支援を行ってきました。AIライティングSaaS「buncraft」を開発・運営。本メディアの全記事を執筆・監修しています。

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