ページネーションSEOとは?2ページ目以降の正しい扱い方

大規模サイトのページネーション設計を検討するイメージ

「一覧ページの2ページ目以降は、SEOでどう扱えばいいのか。noindexにすべきか、rel=prev/nextはまだ必要なのか、情報がばらばらで分からない」。ページネーションの設計で、そんなふうに迷っていないでしょうか。古い情報と新しい情報が混ざり、手が止まる方も多いはずです。

私たちは大量のページを持つデータベース型サイトのSEOを支援してきました。その現場で実感したのは、ページネーションで成果を分けるのは細かな実装ではなく、2ページ目以降をどう扱うかを意図的に決めているかだということでした。

この記事では、ページネーションSEOの意味から、2ページ目以降の扱い方、rel=prev/next廃止後の実装、クロール効率を上げる設計、よくある失敗までを解説します。読み終えるころには、自社サイトをどう設計すべきかが見えているはずです。

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目次

先に結論:2ページ目以降の扱いを意図的に決める

まず最初に、結論からお伝えします。ページネーションSEOで押さえるべきポイントは、次の3つです。

  • 2ページ目以降をどう扱うかを、デフォルト任せにせず意図的に決めます
  • rel=prev/nextはGoogleが2019年に廃止したため、もう使いません
  • 各ページに固有URLを与え、リンクはaタグで実装するのが現行の正解です

1つ目は、設計思想です。2ページ目以降の扱いを決めないままだと、評価の分散、クロールの浪費、重複コンテンツのどれかが起きます。まず「どう扱うか」を意図的に決めることが出発点になります。

2つ目は、古い情報への注意です。かつて推奨されたrel=prev/nextという指定は、Googleが2019年にサポートを終了しました。今も律儀に入れている例を見かけますが、効果はありません。

3つ目は、現行の実装です。各ページに固有のURLを割り当て、次のページへのリンクをaタグで設ける。この基本を守るだけで、検索エンジンはページネーションを正しく理解してくれます。

ページネーションSEOとは?なぜ重要か

ページネーションとは何かを確認する画面のイメージ

最初に、ページネーションSEOがどんなもので、なぜ重要なのかを整理します。ここを理解しておくと、このあとの設計判断がぶれません。意味と、放置したときの問題、そして効果の大きさを見ていきましょう。

ページネーション(ページ分割)とは

ページネーションとは、たくさんの項目を持つ一覧ページを複数のページに分割し、「次へ」「前へ」やページ番号でたどれるようにする仕組みです。日本語では、ページ分割とも呼ばれます。

身近な例では、通販サイトの商品一覧、求人や不動産の物件一覧、ブログの記事アーカイブなどが代表例でしょう。1ページにすべてを載せると重くなるため分割するのですが、この分割の仕方がSEOに影響してきます。

放置で起きる3つの問題

ページネーションを何も考えずに放置すると、大きく3つの問題が起きやすくなるのです。1つ目は評価の分散で、似たような一覧ページに検索エンジンの評価が散らばってしまいます。

2つ目は、クロールバジェットの浪費です。クロールバジェットとは、検索エンジンが1つのサイトを見て回る量の目安を指します。2ページ目以降に無駄が多いと、大事なページに手が回りません。3つ目は重複コンテンツで、中身の似たページが増えると、サイト全体の評価が下がりかねないのです。

大規模サイトほど効果が大きい理由

ページネーションの設計は、ページ数が多いサイトほど効果が大きく出ます。数万件の商品や物件を持つサイトでは、一覧の分割が膨大な数になり、その良し悪しがサイト全体に響くからです。

逆に、ページ数の少ない小さなサイトでは、影響は限定的でしょう。自社サイトが多くの一覧ページを持つなら、ページネーションは優先して整える価値のある領域になります。

2ページ目以降をどう扱うか

2ページ目以降の扱い方を検討する打ち合わせの様子

ここが、ページネーションSEOの核心です。2ページ目以降を検索エンジン上どう扱うか、その方針を意図的に決めます。4つの選択肢と、選ぶときの判断軸、そして1ページの件数を順に見ていきましょう。

4つの選択肢を知る

2ページ目以降の扱いには、大きく4つの選択肢があります。下の表に、それぞれの考え方をまとめました。自社のサイトに合うものを、この中から選ぶイメージです。表に出てくるnoindexは「検索結果に表示させない指定」、canonicalは「検索エンジンに正規のURLを教えるタグ」のことだと押さえておいてください。

選択肢 考え方
すべてインデックス 各ページが独立した価値を持つ場合。ただし重複リスクに注意
2ページ目以降をnoindex 1ページ目だけ検索対象にし、それ以降は登録しない
canonicalで1ページ目に統合 2ページ目以降を1ページ目の補助とみなす(Googleの推奨度は低い)
全件表示ページを作る 全件を1ページで見せ、そこを正規ページに指定する

どれを選ぶかの判断軸

選ぶときの軸は、2ページ目以降そのものに検索から人を呼ぶ価値があるか、です。たとえば大量の商品を並べた一覧なら、深いページにも検索需要があり、インデックスする価値があります。

反対に、2ページ目以降が単なる続きで検索需要が乏しいなら、noindexにしてクロールを節約する判断もあるでしょう。サイトの規模と、深いページの価値を見て決めることが大切になります。迷ったら、まず1ページ目を確実に評価してもらう設計から始めるとよいでしょう。

1ページあたりの表示件数の目安

あわせて考えたいのが、1ページに何件を載せるかです。件数が少なすぎると、ページネーションが深くなり、クロールの効率が落ちます。多すぎると、今度はページの表示速度が悪化し、スマートフォンで使いづらくなるでしょう。

目安は、20件から50件ほどとされますが、業種によって変わります。表示件数を増やせば、その分ページネーション全体を浅くできます。ユーザーが待てる表示速度を上限に、件数を増やす方向で調整するとよいでしょう。

rel=prev/next廃止後の正しい実装

ページネーションの実装コードを確認する画面のイメージ

次に、実装の話です。ここで多くの人がつまずくのが、古い情報との付き合い方になります。rel=prev/nextという指定の現状と、今の正しい実装を確認しておきましょう。

rel=prev/nextはGoogleが2019年に廃止

まず押さえたいのが、rel=prev/nextという指定です。これはページの前後関係を検索エンジンに伝えるためのもので、かつては推奨されていました。しかしGoogleは、2019年にこのサポートを終了しています。

しかも、実際には数年前から使っていなかったと明かしています。実装しても害はありませんが、Googleの評価には効きません。古い記事を見て今も一生懸命入れているなら、その時間は別の設計に回すほうが有効でしょう。なお、Bingは引き続きこの指定をサポートしています。

各ページに固有URLとaタグのリンクを

では、今の正解は何か。Googleは、ページ分けされた各ページに一意のURLを割り当てるよう案内しています。たとえば、2ページ目に「?page=2」のような固有のアドレスを持たせる形です(Google検索セントラル)。

そして、次のページへのリンクは、aタグ、つまり通常のリンクタグで設けます。これにより検索エンジンが「次へ」をたどれるようになります。固有URLとaタグ、この2つが現行実装の土台です。フィルタや並べ替えでURLが増える場合は、noindexなどで重複を抑えると、なお安心できます。

無限スクロール・SPAのクロール注意

近ごろ増えているのが、スクロールすると次々に読み込まれる「無限スクロール」や、画面が切り替わらないつくりのサイトです。これらは便利な反面、注意が必要になります。

JavaScriptで後から追加される項目は、検索エンジンがうまく読み取れない場合があるからです。対策として、サーバー側でページを組み立てる方式や、「もっと見る」をaタグのリンクとして併せて置く設計が無難でしょう。見た目の使いやすさと、クローラーが追えることを、両立させてください。

クロール効率を上げるページネーション設計

クロール効率と内部リンクを設計するイメージ

扱い方と実装が決まったら、クロールの効率を高める設計です。ここは私たちがデータベース型サイトのSEOで使う考え方が役に立ちます。どこに問題があるかを切り分けてから、手を打ちましょう。

4段階のどこで詰まっているか切り分ける

ページネーションの問題を直すとき、私たちはまず、どの段階で詰まっているかを切り分けます。クロール、インデックス、表示、順位という4つの段階です。2ページ目以降が見つからないのか、逆にインデックスされ過ぎて重複しているのか、原因で打ち手が変わります。

大切なのは、上流から確認することになります。そもそもクロールされていないページは、登録も表示もされません。感覚で施策を打つ前に、どの段階に問題があるのかを見極めましょう。順番を守るだけで、無駄打ちが減ります。

クロール導線と内部リンクを設計する

クロールを効率化する鍵は、導線の設計です。「次へ」のリンクをaタグで正しく置くのはもちろん、ページ番号のリンクが大量にある場合は、階層を浅く保つ工夫が要ります。

また、ページネーション以外の動線もあわせて用意すると効果的です。カテゴリの一覧や関連するカテゴリへのリンクを添えると、検索エンジンもユーザーも、深いページへたどり着きやすくなります。一本道ではなく、複数の道をつくるイメージです。

重要ページへのリンクを別途強化する

すべてのページを等しく扱う必要はありません。人気カテゴリの1ページ目など、とくに評価してほしいページには、内部リンクを別途集める工夫が効きます。

サイトの上位やサイドバーなど、目立つ場所からリンクを送ると、そのページの重要性が検索エンジンに伝わりやすくなります。ページネーションの中で埋もれさせず、勝負したいページに力を集中させる。この強弱づけが、限られたクロールを活かすコツになります。

ページネーションSEOでよくある失敗

ページネーションSEOのよくある失敗を確認する様子

最後に、つまずきやすいポイントを整理しましょう。よくある失敗を先に知っておくと、遠回りを避けられます。原因はだいたい共通しているので、自社が当てはまっていないか確認してみてください。

古い情報や極端なnoindexで失敗する

もっとも多い失敗が、古い情報を信じてしまうことです。rel=prev/nextを入れれば自動で最適化される、という思い込みは、今では通用しません。すでに使われていない指定に頼っても、成果は出ないのです。

もう一つが、2ページ目以降を一律にnoindexしてしまう失敗になります。深いページに検索需要があるのに全部を対象外にすると、せっかくの流入機会を捨ててしまいます。noindexは、価値のないページに絞って使うのが基本です。

JS実装や内部リンク漏れで失敗する

実装面でありがちなのが、「次へ」をJavaScriptだけで動かしてしまうことです。見た目には動いても、検索エンジンのクローラーがリンクをたどれず、深いページが見つけられません。リンクは、aタグで用意するのが安全です。

また、せっかく全件表示ページを作っても、そこへ内部リンクで誘導していないケースもよく見かけます。作っただけで満足せず、たどり着ける導線まで用意して、はじめて設計は完成します。SEOの基本は、Googleも自分でしっかり作ることを推奨しています(Google検索セントラル)。構造化データなど他の技術要素は、構造化データの書き方もあわせて確認してください。

ページネーションSEOチェックリスト

ここまでの内容を、確認できるチェックリストにまとめました。自社サイトのページネーションを見直すときに、この4点から点検してみてください。大規模サイトの改善は、SEO記事制作の進め方とあわせて体制で取り組むと進みます。

ページネーションSEOチェックリスト
  • 2ページ目以降の扱い(index/noindex等)を意図的に決めているか
  • rel=prev/nextに頼らず、各ページに固有URLがあるか
  • 「次へ」がaタグで、クローラーがたどれる実装になっているか
  • 1ページの件数が適切で、重要ページへの内部リンクがあるか

今泉の視点:ページネーションは地味なテーマですが、大規模サイトでは効果が大きく出る領域です。相談で多いのが、古い記事を見て、今もrel=prev/nextを一生懸命入れているケース。もう使われていない実装に時間をかけるより、2ページ目以降をどう扱うかを意図的に決めるほうが、ずっと成果につながります。技術の情報は移り変わるので、いつの情報かを確かめる習慣を持ってほしいのです。

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ページネーションSEOのよくある質問

2ページ目以降はnoindexにすべきですか?

一律ではありません。深いページにも検索需要があるなら、インデックスして流入を取るべきです。逆に単なる続きで検索需要が乏しいなら、noindexでクロールを節約する判断もあります。深いページの価値を見て、意図的に決めるのが正解です。

rel=prev/nextはまだ必要ですか?

Googleは2019年にrel=prev/nextのサポートを終了しており、実際には数年前から使っていませんでした。実装しても害はありませんが、Googleの評価には効きません。今は各ページに固有URLを与え、aタグでリンクする実装が正解です。なおBingは引き続きサポートしています。

無限スクロールはSEOに不利ですか?

無限スクロール自体が不利なわけではありませんが、JavaScriptで後から読み込む項目は検索エンジンが読み取れない場合があります。サーバー側でページを組み立てる方式や、「もっと見る」をaタグのリンクとして併設すると、クローラーが追える形になり安心です。

1ページに何件くらい載せるのがよいですか?

目安は20件から50件ほどですが、業種によって変わります。少なすぎるとページネーションが深くなりクロール効率が落ち、多すぎると表示速度が悪化します。ユーザーが待てる表示速度を上限に、件数を増やしてページ全体を浅くする方向で調整するとよいでしょう。

まとめ

  • ページネーションは、2ページ目以降をどう扱うかを意図的に決めることが核心です
  • rel=prev/nextはGoogleが2019年に廃止したため、もう使いません
  • 各ページに固有URL・aタグのリンク・適切な件数と内部リンクで整えます

ページネーションSEOは、細かな実装テクニックよりも、2ページ目以降をどう扱うかという方針を先に決めることが成果を分けます。まずは自社サイトが、古いrel=prev/nextに頼っていないか、各ページに固有URLがあるかを確認してみてください。そのうえで、深いページの価値に応じてインデックスの方針を決めれば、限られたクロールを無駄なく活かせます。地味ですが、大規模サイトほど効いてくる領域です。

大量のページを持つサイトのクロール改善やページネーション設計は、サイトの規模とアイテムの性質によって最適解が変わります。自社サイトの設計を相談したい場合は、街中文学のデータベースSEO支援もお役に立てるはずです。

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求人・EC・不動産など、大量のページを抱えるサイトのSEOは「設計」で成果が決まります。インデックスされない・カニバリ・競合に負ける——DBSEO(データベース型SEO)の設計でボトルネックを特定します。まずは無料でご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社街中文学 代表。DBSEO(データベース型SEO)・LLMO(AI検索最適化)・コンテンツマーケティングを専門に、東証上場企業や月間4,500万セッション級メディアのSEO支援を行ってきました。AIライティングSaaS「buncraft」を開発・運営。本メディアの全記事を執筆・監修しています。

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