小ナダレ研究の続きです。
前回の記事は、「小ナダレ研究part3」をご覧ください。
小ナダレ定石
今日のテーマ図は
①
下がりです。
ツギ 同様に白は伸びる1手です
②
では、この後の黒の打ち方について研究します
①ハイの定石
③
這ってハサミツケがワンセットの手筋です
続いて、シチョウ白有利として
④
ここまでが定石化されています。
シチョウというのはこちら
⑤
白の手数が2手なのでゲタにできませんね
打つ前に確認して下がりましょう
シチョウ黒有利のときは(あまりありませんが)
⑥
ここで手抜きも有力です。
ただ、シチョウ白有利の図に比べると白は劣ります
では、④図に戻って・・・・
⑦
この黒を攻める急所はどこでしょうか?
筋の良い方は
⑧
これが思い浮かんだのではないでしょうか?
ただし、これは4,6のハネツギを打たれている分、味が悪くなり、得しているとは断言できません。
攻めの急所は
⑨
曲がりが正着です
黒がトビで受けると
⑩
白には2つの選択肢ができます。ひとつは
⑪
そとからあっさり決める打ち方。
ハネツギが白から先手なので
⑫
黒地は9目
白は外側が補強されました
黒の地の得は4目に対して白は外の味が消えたため(⑧比較)白としては⑧図より優ると言えます
ただし、これはよほど形勢がいい時の打ち方
もっと厳しい手が存在します
もうひとつは
⑬
白からコウにする狙いがあります。
部分的には黒はこのコウに負けると全滅してしまうためかなりの負担です
これを避けようとしても・・・・
⑭
5のオキが急所です
⑮
このように部分的にはコウです。
以上より、③図は薄いので打つ人は少ないです
シチョウが関係するということにだけ注意すれば、黒のほうが打ち方が難しくなります。
②曲がりの定石
⑯
曲がりは穏やかな変化です
白は
⑰
これも考えられますが、
上辺の価値が大きいときはそもそもナダレを打たないはずなので、実践的には⑯図になるところです。
以上で小ナダレはおわりです!
[itemlink post_id=”12363″]
【人気記事】絶対に読むべきおすすめ囲碁本・棋書
【人気記事】囲碁の詰碁のやり方・考え方を徹底解説【厳選、効果が出る本を推薦】
http://yuki19925704.com/igo-books/