囲碁の平成四天王って聞いたことがありますか?
平成四天王とは、平成時代に囲碁界で特に活躍した4人を選んだものです。
平成四天王と呼ばれているのは
- 張栩
- 山下敬吾
- 羽根直樹
- 高尾紳路
の4人です。
実は井山裕太さんは、平成四天王に入っていません。
この記事では平成四天王と、井山裕太さんの経緯についても紹介しています。
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囲碁の平成四天王とは?
囲碁の平成四天王とは、「平成時代初期から特に活躍している4人の棋士のこと」です。
平成四天王と呼ばれているのは
- 張栩
- 山下敬吾
- 羽根直樹
- 高尾紳路
の4人です。
2000年の山下敬吾さんの碁聖位獲得が平成四天王最初の功績でした。
2004年から2008年までは三大タイトルを独占、2008年には七大タイトルを独占、2006年から2010年までの全ての七大タイトルに登場するなど、まさに平成四天王というにふさわしい活躍ぶりですね。
この時期の平成四天王は20歳前後だったことから、実は最初は新若手四天王と呼ばれていたんです。
将来を期待して呼ばれていた新若手四天王は期待通り平成の囲碁界を盛り上げ、徐々に平成四天王と呼ばれるようになりました。
2017年に全員が通算900勝を達成し、まだまだ4人の活躍は終わっていません。
(高尾(2014)→山下(2015)→羽根(2016)→張栩(2017))
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平成四天王とライバル
平成四天王はタイトル戦を独占するほどに強かったのですが、当然ライバルもいました。
まずは平成四天王の略歴を紹介します。
張栩
生年月日 | 1980年1月20日 |
---|---|
出身 | 台湾台北市 |
所属 | 日本棋院東京本院 |
師匠 | 林海峰 |
通算タイトル(2018まで) | 40 |
主な実績 | 五冠、グランドスラム、名人本因坊、王座7期 |
平成四天王最年少で、一時期は張栩一強時代と言われるほど実績を残してきました。五冠達成は張栩さんが史上初で、史上二人目となるグランドスラムも達成しています。2018年には10年ぶりに名人へ返り咲き、今後の期待も一層高まりますね。
山下敬吾
生年月日 | 1978年9月6日 |
---|---|
出身 | 北海道旭川市 |
所属 | 日本棋院東京本院 |
師匠 | 菊池康郎 |
通算タイトル(2018まで) | 23 |
主な実績 | 棋聖4連覇、本因坊2期、名人本因坊 |
小学2年生の時に少年少女囲碁大会で全国優勝し、最年少記録を樹立しています。また、21歳11ヶ月の最年少記録で碁聖位を獲得しました。史上24人目の通算1000勝を達成し、入段後25年7ヶ月は最速記録です。
羽根直樹
生年月日 | 1976年8月14日 |
---|---|
出身 | 三重県志摩市磯部町 |
所属 | 日本棋院中部総本部 |
師匠 | 羽根泰正 |
通算タイトル(2018まで) | 25 |
主な実績 | 棋聖2期、本因坊2期、天元3連覇 |
中部総本部初の七大タイトル獲得者です。2019年に入段した娘さんを含め、親子3世代の棋士としても有名です。父、母、妻と共に愛知県で囲碁教室を開いたり、多くの書籍を出版したりと普及活動にも熱心な方です。
高尾紳路
生年月日 | 1976年10月20日 |
---|---|
出身 | 千葉県千葉市 |
所属 | 日本棋院東京本院 |
師匠 | 藤沢秀行 |
通算タイトル(2018まで) | 14 |
主な実績 | 名人2期、本因坊3連覇、名人本因坊 |
実績としては他の3人に遅れを取ると言われてきた高尾さんですが、2014年に十段・天元、2016年には七冠王となった井山から名人位を獲るなど大活躍をしています。「たかお日記」もぜひご覧ください。
井山裕太【平成四天王に立ちはだかったライバル】
生年月日 | 1989年5月24日 |
---|---|
出身 | 大阪府東大阪市 |
所属 | 日本棋院関西総本部 |
師匠 | 石井邦生 |
通算タイトル(2018まで) | 55 |
主な実績 | 2012年から2019年まで七大タイトルのうち四冠以上を保持(記録更新中)、国民栄誉賞 |
井山裕太さんは間違いなく平成時代で一番実績を残した棋士ですが、タイトル戦出場は2009年からでした。
2009年にはすでに平成四天王という呼び名が定着しており、「平成四天王VS井山」という構図へと変化していきました。
井山さんの登場で平成四天王の独占状態が崩れ、井山一強時代へと変化していきます。
2012年から七大タイトルのうち四冠以上を保持し続けているのは、並大抵の記録ではありませんね。
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平成四天王と今後の囲碁界
平成四天王は平成31年現在、まだまだ囲碁界で活躍しています。
平成30年には張栩名人の誕生、山下敬吾さんが棋聖戦挑戦者に登場して激闘を演じるなど、まだまだ注目が集まります。
一方で、許家元さん、芝野虎丸さん、一力遼さんを筆頭とした若手棋士にも期待が高まりますね。
新時代の「令和四天王」には、誰が選ばれるのでしょうか?
井山裕太さんの1強時代を終わらせる新しい波がやってくるのか、これからも楽しみにしたいと思います。
以上、「囲碁の平成四天王とは?」でした!
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