囲碁と五目並べは、どちらも碁盤を使うゲームです。
一般的によく知られているのは五目並べですが、実は囲碁の方が大きなプロ組織を持っています。
台湾の囲碁棋士、黒嘉嘉さんは「五目並べを本格的に習おうと思ったけど、場所がないから囲碁に転向した」という経歴があるそうです。
こんな感じで、囲碁と五目並べはなんだか兄弟みたいな関係なのかもしれないですね。
この記事では、囲碁と五目並べの違いを解説しつつ、興味を持てる趣味を見つけてもらえる手がかりにしてもらえたらなと思います。
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目次
囲碁と五目並べの違いは?
五目並べ | 囲碁 | |
---|---|---|
勝敗決定 | 5個並べる | 地の数 |
複雑さ | ||
人気 | ||
研究の重要性 | ||
将来への期待 |
囲碁と五目並べでの勝負の決まり方(ルール)の違い
囲碁は地の数を競うゲーム、五目並べは石を5個並べるゲームです。同じ碁盤を使うボードゲームにも関わらず、両者は全く異なるルールを定めています。
囲碁の勝ち負けの決め方
囲碁の地とは、同じ色の石で囲まれた部分のことです。
この図を見ると、黒石で囲まれた部分と、白石で囲まれた部分がありますね。
これが黒のポイント、白のポイントとなって、最終的にこのポイントの多い方の勝ちです。
この図では黒が16、白が19なので白の勝ちです。
囲碁のルールに関しては、「囲碁ルールの「難しい」を「簡単」に!【未経験・子供でも大丈夫】」をぜひ読んでみてくださいね。
五目並べの勝ち負けの決め方
一方五目並べのルールは、同じ色の石を5つ並たら勝ちです。
囲碁と同じように交点に石を置いていきますが、見るのは石の個数だけです。
この図では黒石がタテに5個並んでいるので、黒の勝ちです。
5つ並べれば勝ちというルールはシンプルで、初心者でもすぐに理解できますね。
囲碁と五目並べのプロ組織の違い
世間一般的な認知度でいうと、圧倒的に五目並べの方が理解されているのは間違いありません。しかしプロ組織になると、実は囲碁の方が大きくて力のある団体を持っています。
囲碁のプロ組織とは
日本のプロ組織は、日本棋院と関西棋院の2つあります。日本棋院の方が大きくて名人戦など有名な対局は日本棋院主催です。
囲碁のプロ棋士の人数は2019年時点で483人です。1年あたり10人弱のプロ棋士が誕生するので、今後もほぼ人数は変わりません。
囲碁のプロ対局には全て対局料が発生し、ある程度勝ち進めばプロ棋士として生活することができます。さらに段位に応じて日本棋院から給料ももらえるようです。
【参考】囲碁の段位と級位の基準は?プロとアマチュアの違いやインフレも解説
五目並べのプロ組織とは
五目並べの競技名は「連珠」と言って、連珠のプロは存在するようです。
日本連珠社によると日本のプロ棋士は12名在籍していると書かれています。
連珠の大会はプロアマ金堂で、地方予選から行われます。プロ棋士は地方予選免除で、全国大会(A級リーグ)からの出場です。A級リーグで優勝すると、現名人との碁盤勝負が行われます。
連珠の大会は数が非常に少なく、さらにスポンサーも少ないため賞金がかなり低いと予想されています。実際に連珠一本で職業としている方はおらず、みなさん社会人として働きながら連珠のプロをしているそうです。
囲碁・五目並べの人気の違い
先ほど紹介したように、囲碁と五目並べを比較すると、囲碁の方が職業として成り立つ可能性が高いことがわかります。
しかし一般の認知度・人気を見てみると、圧倒的に五目並べの方が人気があるのは周知の事実でしょう。
これはルールの単純さの違いからわかるように、五目並べの方が一般の人々に簡単に理解してもらいやすいためだと思われます。
五目並べは一般層の理解はあるものの、スポンサーやプロ組織の制度が整っていないため現時点でプロ棋士として生活するのは、難しそうです。五目並べはライト層が多くて普及は簡単な一方、専門的に訓練できないのでそれを活かしきれていない印象です。
一方囲碁は、一般への認知度は「ヒカルの碁」が限界ですが、囲碁にはまった人の専門度は平均して高めであると言われています。実際に囲碁の平均棋力は初段〜二段と、初心者にとっては遥か上の世界です。それに伴ってプロ組織を支えるだけの根強いファンが多く、職業として成り立たせることができています。ただ、ライト層の減少は将来的なファンの減少に繋がり、プロ組織の継続には常に不安が付きまといます。
囲碁と五目並べの違いまとめ
この記事では、囲碁と五目並べの違いについて紹介しました。
みなさんの印象と、実際の両者を比較してみていかがでしたか?
囲碁も五目並べも現時点ではメジャー化に苦心している業界ではありますが、同じ碁盤を使うボードゲームとして、協力して発展していってほしいなと思いました。
この記事を読んで、どちらか始めてみようと思われた方は、とりあえず碁盤を持っていればどっちでも好きに遊べるので準備しておきましょう。
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以上、「囲碁と五目並べの違いは?【プロ・賞金・普及課題を徹底分析】」でした!
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