囲碁のおじさんは我流が多くて、こんなハメ手ばかりの碁で負けたら悔しいですよね。
そんな中
一部のブロガーの間で話題になったこの打ち込み。
参考にさせていただいたのは、himariさんの記事です。
(この記事を執筆したのは2014年です)
他にもさまざまな記事が書かれていました。
とりあえず、一通り読みながら、勉強させていただきました。
結局はっきりした結論がよくわからなかったので、自分でも研究してみました。
普通は
黒に実利を与えるのが一般的なうち方とされていますが
今回のテーマ図は
この反発(?)についてです。
ということで、研究してみましょう。
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よくある囲碁のハメ手を華麗に撃退する方法
ここまでは1本道
黒だって勝ちたいんです。
当然、全力でこうなります。
ハメ手の撃退方法①ハネダシ
対して白は切る一手ですが・・・・
以下黒6まで、白ツブレです。
では、その理由をみてきましょう。
ハメ手(1)ノビ
これは、わかりやすく黒勝ちです。
ちなみに
白は下を渡ることはできますが、それではダメですよね。
ちなみに、白5にさえぎると黒終了します
ハメ手(2)ハネ
中央を何とか守ろうというのが
このハネですが
シチョウは防げていません。
仮に左上にシチョウアタリがあっても
こっちのシチョウもあります。
同じく1線を渡る手はあるのですが、意味不明ですね。
そうなるくらいなら、上ツケで我慢するほうが優ります。
最初に戻って、上を守ると攻めあい負けです。
よって、ハネダシは成立します。
ハメて破りのキリ
先に1を決めてキリが本に載っているらしい。
白は
緩めると即死なので・・・・
ダメをつめるよりありません。
これが議論の中心となっている図でした。
黒は、一つダメが詰まっているので
簡単に取ることができません。
ハメ手破り(1)簡単に言ってしまえば
白は攻め合いの関係上4に戻らないといけないので、5とのびて同じ図になります。
攻め合いについての諸事情は少し異なるので
念のため・・・
黒一手勝ちです。
白11でこう変化しても・・・
黒は冷静に打てば大丈夫です。
抜き返しなどあって複雑ですが・・・
トドメはこちら
黒一手勝ちとなります。
また、この図の判断ですが、
黒の実利が大きいのと下辺にかけて黒の勢力が厚く
黒成功といえます。
白は右上に対してよほどの白模様ができない限り、劣勢に立たされることになります。
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ハメ手破り(2)単ノビ
アテが先手かつ守られて困らないときは、アテは保留するべきです。
なぜなら、後から自分に選択肢が増えるためです。
この場合守ると・・・
トビが好手です。
攻め合いは以下のとおり
実は、白は脱出の手があります
2段バネが手筋です。
ヨセで使える手筋なので、覚えておきましょうね。
しかし、この場合は黒9のキリで白は困ってしまいます。
ポン抜き跡もひどいですね。
よってこの脱出は失敗です。
また、ダメをつめずに守ると
これで白負けです。
ダメが詰まっているときは
ちょっとややこしいことになってしまいます。
少なくとも黒が有利な戦いではありそうですが
トビのほうがわかりやすいと思います。
したがって、
白は上側のほうの石を助けないといけないのですが
こうなります。
これは
(1)より攻めあい黒1手勝ちで
その後の変化も黒よしという結論でしたので黒成功です。
以上より
白のコスミは無理手といえます。
難しくて全く理解できない・・・
というかたは豆腐の角さんの囲碁の経営戦略を参考にしてくださいね
とはいえ・・・
時に、悪手が好手になることもありますよね。
囲碁の新手ってどのようにできるのか。
その過程をまとめた記事は「ツケヒキ定石の新手変化」をご覧ください。
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囲碁のハメ手を打たれた時に良く使える考え方
ハメ手を打たれると、正しく対処しなければ一気に相手が優勢になってしまいます。
感覚的に、どう見てもおかしい手
なのにその対処法がわからない時、とっておきの方法があります。
それは、手抜き!
ハメ手の多くは序盤で打たれるため、手抜きして全く違うところへ連打すると、ちょうどいい振り替わりに持っていくことができます。
しかもハメ手は味が悪いので、後々こちらから手を付けやすい形になることが多いです。
ただ、どうしても手抜きすると潰れてしまうというときは、相手の悪手を咎めるのではなく自分が安全なように打って、他の場所でもう一度戦いを再開する方法も有効です。
一か所にこだわらず、局面を広く使って勝負することで、見たことのないハメ手にも対処することができるようになります。
みなさんもぜひ、ハメ手を打たれたらまず手抜きすることを考えてみてくださいね。
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