嬉しいニュースが入ってきましたね!
18歳の芝野虎丸七段が、中国のエース、世界1位の柯潔九段を倒して日中竜星戦、日本勢初の勝利を収めました
本来ならば
棋譜解説!
なぜ芝野虎丸は強いのか!
などやってみたいのですが
正直、他の方々がたくさん解説して下さっているので、そちらにお任せしましょう(╹◡╹)
今回わたしが紹介するのは
『中国メデイアからみた芝野虎丸』
というテーマです。
趣味の中国語を活かして、記事を訳してみました。
では、早速ご覧ください^^
翻訳の一部に誤りがあったため訂正しました。
申し訳ありません。
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芝野虎丸は強い
第4回日中囲碁竜星戦優勝者対決が、天元囲碁スタジオで閉幕した。
結果は日本の新星、芝野虎丸七段が柯潔九段に白番中押し勝ちをおさめた。
大衆の予想に反して、日本がこの対決初勝利を挙げた。
白は序盤から意気揚々とした攻め一筋に懸けた戦術で、黒はなす術無くみえた。
お互いに探り合う中、白が率先して戦いを仕掛け、黒がそれに応じた。
上辺の戦いでの黒65のハネは白に咎められ、敗局の序奏を奏でることとなった。
その後の黒75は白に出られて直接的な敗着である。
白は優勢の中でも怠りはなかった。
右辺のコウ材に対しても全く譲らず、相手にどんなチャンスも与えなかった。
最後、黒は一か八かの勝負に出て白を攻めたが、それでも勝機を掴むことはできなかった。
日本の囲碁将棋チャンネル株式会社の社長であり、東北新社の取締役でもある、岡本光正さんは両者の対戦が決定した時に
『第4回日中囲碁竜星戦優勝者対決は日本でかなりの盛り上がりを見せています。
日本人は夢をみるのが好きです。もしも柯潔さんが芝野虎丸さんに金星を許すことがあれば…
それはそれでとても面白いことになるでしょう』
と言っていた。
結果として、これは予言となった。
芝野虎丸が目指す囲碁界の頂点
今回の日中戦で、みなさんは『面白い』出来事に出会っただろう。
柯潔九段は対局後のインタビューに応じて
『今日の相手はとても良く打てていた。
完敗です。
帰ったら対局を通して負けの原因がどこにあったのか探ります。
布石では自分が少し良くなかったかもしれないし、後半の相手には全くミスがありませんでした。
芝野虎丸さんは強い。今後は彼のような若手に注目していきたいです。』
とコメントした。
対局日程がタイトであることが自身の状態に影響しているかと質問された時に、柯潔九段は
『今の成績は理想ではありません。もっと努力して、自分の調子を良くしなければいけません。
対局日程は自分の調子にあまり影響しません。
囲碁的な調子が問題なのです。』
と回答した。
最後に『他の人にどう言われようと、自分の碁を打つことが大事です。』
とコメントして締めくくった。
優勝者の芝野虎丸七段はインタビュー時、恥ずかしそうにしていた。
彼はこの対局で勝つことができたのは柯潔九段の調子が良くなかったためだと思っているようである。
とはいえ自分でも勝てたことは嬉しく思っており、今後の好成績のきっかけとなるだろう。
さらに
『これは自分の人生で最も嬉しい一勝です。』
とコメントしている。
今回の成績によって自分への自信を更に高め、後輩たちと切磋琢磨し、
打倒世界チャンピオンへの道を歩んでほしいものである。
表彰式は中国棋院にて行われた。
中国囲碁協会会長の林建越さんと北京囲碁基金会理事長の華以剛さんは優勝した芝野虎丸七段の健闘を讃えた。
日本の囲碁将棋チャンネル株式会社社長で東北社取締役の岡本光正さんは準優勝の柯潔九段を表彰した。
日中竜星戦優勝者対決歴代優勝者(左)、準優勝者(右)
敬称略
第1回 古力 河野臨
第2回 柁嘉熹 結城聡
第3回 芈昱廷 一力遼
第4回 芝野虎丸 柯洁
(編集:望一、訳:yuki)
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おわりに
いかがだったでしょうか?
ここ数年は中国棋士の活躍が目立つ囲碁界ですが
狼となるのは芝野虎丸なのか
それとも他の棋士なのか。
これからの日本囲碁界には一層期待が高まります。
芝野虎丸、一力遼さんが通っていたのは洪道場です。
言わずと知れた名門クラブの教育術について
こちらの本に記されています。
読むとモチベーションアップにもつながる一冊です。
この対局の全棋譜は
棋譜再生からご覧いただけます。
トラおめでとう!!!
今回対戦した柯潔さんの紹介記事は柯潔、魂の演説!囲碁ファンなら見逃すな!をごらんください。
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芝野虎丸のプロフィール
名前 | 芝野虎丸(しばのとらまる) |
---|---|
生年月日 | 1999年11月9日、神奈川県 |
出身 | 洪道場 |
主な実績 | 入段からタイトル獲得までの年数:2年11カ月(第26期竜星戦) 最年少・最短本因坊戦リーグ入り(17歳9カ月、3年0カ月) 最年少名人戦リーグ入り(17歳11カ月) |
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