今回もかなりマニアックな内容を含みますので、自分に合ったものを探してくださいね。
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目次
小目の足早定石を紹介!張栩元名人が愛用した地に辛い布石とは
この定石は張栩さんが打ちだしたことで、爆発的な流行になりましたね。
プロアマ問わず最も流行っている定石のひとつです。
実は昔に良く打たれていた定石なのですが、それを見つけた張栩元名人が再度打ちはじめた事で、この定石は他の人たちからの注目を浴びるようになりました。
高段の方、または高段を目指す方は、全部覚える勢いで頑張りましょう。
張栩定石の強み
ハネは無理手です。
黒の跳ね返しがうまく、黒地が大きいです。
ちなみにおさえても
傷が2か所あり、どうしようもありません。
張栩定石の一般変化
最も流行した張栩定石
やや黒足早な図です。
右辺の黒は急な攻めを食らうことはなく、詰めは急ぎません
李昌鍋九段が勧める張栩定石対策
後からの狙いを重視した打ち方です。
この黒1子の逃げ出しを見た利き筋が多い反面、黒も前図より地がないのが欠点です。
みなさんは
こんな無理手は打たないでくださいね。
ナラビは「冷静な強手。ナラビを研究する」の記事でも紹介していますが、狙いが外れると大悪手になります。
白は
コスミが有力なようです。
周囲からの利きはありますが、白の地が大きく十分です。
また、
こちらのナラビも怖くありません。
取れなくても、黒が得る実利は0です。
簡明な張栩定石
より隅の地をはっきり取る手です。
黒は6が好点で不満ありません。
工夫した張栩定石
黒からの封鎖を避けた打ち方です。
黒6が弾力のある好手で、次に
これがほぼ黒の権利です。
中央志向の張栩定石
白は外勢をはりたいときに打ちます。
黒4はより働かせた守り方をしようという意味です。
しかしここで
黒はオシという反発もあります。
白13に対して守るか、ケイマカケで攻めるかは状況次第です。
ブツカリからツケ切り
ツケ切りもあります。
これは黒先手なのでやや黒打ちやすいです。
おすすめ張栩定石
白のオススメの定石です。
ただし部分的には互角です。
張栩の難解変化
白は
思い切り当てるのが重要です。
このあと、黒には2通りあります。
穏やかな定石変化
ツギがノーマルです。
次の黒の手にもよりますが、たいていの場合白はすぐに1子抜きます。
古い定石で
こういうのはありますが
白の厚みが優ります。
薄みが残る定石
単に打つのもあります。
まだ白がはっきりしていないという主張ですが、黒のほうが薄いためあまりお勧めできません。
ツケノビ定石
場合の手ですが、ツケノビも有力です。
オススメしない張栩定石の変化
ツケギリも考えられます。
この図は部分的には黒良しです。
2子を抜いた形が厚いですね。
黒を凝らせることができる状況ならいいですが、黒には次のような反発があるので、よく読んでから打ちましょう。
ハメ手
ここに外す手もあります。
ただし、図のように打たれて黒からいのが結論です。
黒が上辺を受けると
白3のツケが急所で黒が取られてしまうので、注意です。
ネタ手
ネタ手ですが、下ツケもあります。
明らかに黒が有利なので打つ必要はないです。
いかがでしょうか?
今大流行している定石だからこそ
知るだけで確実に勝率UPにつながります。
この手が登場した当時は張栩さんを真似て打たれたものですが、今ではもうみんな打っている定石ですね。
みなさんも自分のお気に入りの定石を見つけて、試してみてくださいね!
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