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「在」や「当」など試験頻出の介詞構文をしっかり復習しましょう。
この記事では、中国語の介詞の文法について紹介します。
実は中国語の介詞って9つのグループがあって、単語数はもう数え切れないくらいあるんです。
yuki
今回は、こんなにごちゃごちゃした介詞を、スッキリまとめてみました。
この記事で紹介した介詞は、HSK・中検でも絶対に出題される超重要文法な上に、中国人との会話でも必須となる単語ばかりです。
燕
さらに、これらの介詞を使うことで、よりネイティブっぽいかっこいい作文ができるようになりますよ。
ぜひ一緒に介詞への理解を深めていきましょう!
ゆうきの中国語
ゆうき
yuki
ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!
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中国語の介詞とは?
突然ですが、中国語の介詞とはどのような言葉でしょうか?
介詞とは名詞の前または名詞の後ろにくっつけることで何かを説明する言葉のことです。
文法用語では設置詞と言って、前置詞と後置詞をまとめた文法用語です。
前置詞っていうのは英語の授業でよく聞くものと同じで、名詞の前に置く言葉です。後置詞っていうのは文字通り、名詞の後ろに置いて使うものです。
つまり介詞は、名詞とセットで使われます。
yuki
- 介詞は、名詞の前または後ろに置く言葉
- 介詞は、必ず名詞とセットで使う
それでは、中国語の介詞にはどんな言葉があるのかを見てみましょう。
介詞の種類
中国語の介詞にはこのように9つの種類があります。
今回は、この中の「方向を表す介詞」について紹介します。
方向を表す介詞は、さらに4つのグループに分けることができます。
(1)スタート地点を表す介詞
(2)ゴールを表す介詞
(3)点を表す介詞
(4)「着」がつく介詞
スタートを表す介詞
スタート地点を表す介詞には、次の3つがあります。
- 从
- 自
- 离
①从
まず、从についてです。从は、スタート地点を表す介詞です。
从は、从+名詞の形で、「〜から」という意味になります。
从は時間や場所を表す名詞とよく使います。
つまり、从の後ろに来た名詞はそこがスタート地点であるという意味になります。
具体的には、次のような使い方をします。
从今天开始
(今日から始める)
これは、「从」のすぐ後ろに、「今日」という意味の名詞が来ています。
今日っていうのは時間を表す言葉なので、「从」と一緒に使うことができますね。さらにその後ろには、動詞の「开始」があります。
そして「从」のあとの名詞はスタート地点になるので、「今天」がスタート地点となって、「今日から」という意味が完成します。
このように、介詞の「从」は名詞の前に置くことで、スタート地点を表すことができます。
②自
まず1つ目は「自」です。
「自」の使い方には2つのパターンがあります。
1つ目のパターンは、こちらです。
自+名詞 : 〜から
具体的には、次のような使い方をします。
自三年前以来我一直住在这里
(3年前から私はずっとここに住んでいます)
この文では、「自」は介詞、「三年前」は「3年前」という時間を表す名詞です。「以来」は、「自」とセットでよく使います。
2つ目のパターンは、出どころを表すパターンです。
このパターンでは並び順が変わるので、気をつけましょう。
動詞+自+名詞 : 〜から
こちらの例文をご覧ください。
我来自日本
この文では日本という名詞が私の出身、つまり出どころを表していますね。
この例文は今までの語順と違って、「動詞+介詞+名詞」という語順になっています。
このように「自」と「从」はすごく似ている言葉なんだけど、「自」には出どころを表す「〜から」という特殊な使い方をする場合があるという違いを覚えておきましょう。
③离
そして、スタート地点を表すグループの3つ目の単語は、「离」です。
离+名詞 : 〜から
ただし「离」はちょっと特殊で、「自」や「从」とは考え方が異なります。
「离」の大切な考え方は、2つの地点の距離を表していることです。
よく使うのがこちらの形です。
A离B : AからBまで
yuki
次の例文を見てみてください。
东京离上海不远
東京と上海は遠くない」という意味になります。
これは、東京と上海という2つの地点の間について、その差分を説明している文章だとわかりますね。
このように「离」は、「A离B」という形で使うことを覚えておきましょう。
ゴール地点を表す介詞
ゴールを表す介詞には、以下の種類があります。
④到
「到」は、到+名詞の形で、「〜へ/〜まで」という意味になります。
到の後ろの名詞はゴール地点を表します。このときに、具体的な名詞がよく使われることを覚えておきましょう。
介詞の「到」は、次のような使い方をします。
午休时间是下午一点到两点
お昼休みは午後1時から2時までです
「到」の後ろの名詞はゴール地点になるので、この文章では「两点」がゴールになります。
yuki
実際に、「从」と「到」は良く一緒に使っています。
特に、こちらの構文は覚えておきましょう。
①で紹介した例文も、この組み合わせを使って書き換えることができます。
⑤往
往は、「往+名詞」で「〜へ」という意味です。「往」は、物理的な移動に関するときに使います。
例えば、タクシーに乗っていて、まっすぐ走ってくださいというときの「往前走」。これはタクシーが前に向かって走るという物理的な移動を示しているので、「往」がよく使われます。
⑥向
「向」も「向+名詞」の形で、「〜へ」という意味になります。
「向」は、主に動作の方向や人を対象にするときに使いますが、実は汎用性が広い言葉で、物理的な移動を伴う場合以外はだいたい使うことができます。
「我应该要想你道歉」というフレーズは、「私はあなたに謝らないといけない」という意味で、「向」の後に人を表す名詞が来ていることがわかりますね。
⑦朝
3つ目の「朝」は、「朝+名詞」で「〜へ」という意味になります。朝は動作や場所の方向を表すときに使います。
「我们要朝着自己的目标前进」という文章では、「私たちは自分の目標に向かって進んでいく」という意味になります。
この文章のように、朝を使う時はよく「着」をつけて「朝着」という塊で使います。でも意味は全く同じなので、「着」はあってもなくても特に気にしなくて大丈夫です。
点を表す介詞
点を表す介詞には、以下の2つがあります。
⑧当
それでは、「当」についてみていきましょう。「当」は点を表す介詞のグループです。
当 + 名詞 + 的时候 : 〜のときに
この時、名詞の部分には時間を表す名詞節が入ります。名詞節というのは主語述語があって、その部分だけでも意味がわかるフレーズのことです。
具体的には、次のような使い方をします。
当他五岁的时候,他就开始学英语
彼は5歳の時、英語の勉強を始めました。
ちなみに「当」と「的时候」に挟まれている「他五岁」というフレーズは、それだけで主語と述語があるので、名詞節となっていますね。
このように、「当〜的时候」は特定の時間を表す言葉なので、僕はこのフレーズを「特定の点を表すグループ」に分類しています。
⑨在
「在」は時間や場所を表す介詞です。
在 + 名詞 : 〜で / 〜に
このように、「当~的时候」と「在」は特定の時間や場所をピンポイントで指定して表す介詞です。
yuki
着のつく介詞
着のつく介詞には、次の3つがあります。
10:随着
随着 + 名詞 : 〜につれて
「随着」は、変化を表す時によく使われる単語です。
具体的には、次のような使い方をします。
随着科技的发展,手机越来越方便了
科学の発展につれて、スマホはますます便利になりました。
この文章では、「随着」は介詞、「科技的发展」は名詞で科学の発展という意味、「手机」はスマホ、「越来越方便了」はますます便利になった、という意味です。
11:沿着
沿着+名詞 : 〜に沿って
ここで使われる名詞は、物理的な道であることが多いです。
我们每天沿着那条路走
(私たちは毎日あの道に沿って行く)
この文章では、「私たちは毎日あの道に沿って歩いています。」という意味になっていて、「沿着」の後ろに「那条路走」という物理的な道が来ていることがわかりますね。
12:顺着
顺着 + 名詞 : 〜に沿って
「顺着」も似たような語順ですが、「顺着」は物理的、抽象的どちらの名詞にも使えるのが特徴です。
你不应该总是叫对象顺着自己的想法走
(あなたはいつも恋人を自分の思う通りにさせようとするべきじゃない。)
この文では、「顺着」の後ろには「自己的想法」という抽象的な名詞が来ていることがわかります。
介詞の練習問題
それでは、ここまで学んだ内容を踏まえて問題を解いてみましょう。
燕
yuki
問題は2つあります。
問題①
選択肢は、この記事で紹介した4つの介詞グループです。
それぞれの働きをもう一度復習してみよう!
これ以上スクロールすると答えが出ます。
【答えを発表します】
燕
みんなは解けたかな?
この問題の正解は、③当でした。
それでは、それぞれの選択肢を実際に当てはめて正解かどうかを考えてみましょう。
選択肢①の解説
では、問題の答えに①从を当てはめてみましょう。
ここで、从のニュアンスをもう一度思い出しましょう。从は、スタート地点を表す介詞でしたね。
スタート地点を表す「从」を使ってしまうと、直後の「私が家に帰った時」がスタート地点になってしまいます。
一方で、「好了」は現在完了を表します。
すると、この図に示すように、スタート地点と完了の地点が同じ場所になってしまって矛盾が生じるので、この場合は「从」は当てはまりません。
したがって、選択肢の①は間違いです。
選択肢②の解説
問題の()に到を当てはめてみましょう。
ここで、「到」はゴールを表す言葉で「〜まで」という意味になるので、全体の意味は「私が家に帰る時まで、ご飯は全部準備できていた」となります。これは日本語を見ると一瞬迷ってしまいそうなのですね。
「到」はゴールを表す言葉なので、後半の文章ではそのゴール地点の前に何をするのかを説明する必要があります。
今回の文章には「好了」という完了の形があって、ゴール地点での話をしています。なのでこれも時間軸が合っていないので、相応しくありません。
この文章を正しく書き直すなら、下記ようになります。
到我回家的时候
你要把饭菜都准备好了
(私が家に帰るまでに、ご飯を準備しておいてね。)
さらに「到」には動詞として使う場合もあって、この場合は動詞を「到」にすればもっとわかりやすくなります。
「我到家的时候」は、「私が家に帰った時」という時間の点を表します。
つまり、「我到家的时候」という時間のポイントと、「饭菜都准备好了」が表す時間のポイントが一致するので、これは正しい文章になります。
我到家的时候
饭菜都准备好
私が家に帰った時、ご飯は全部準備されていた。
選択肢③の解説
問題の()に「当」を当てはめてみましょう。
この文では、先ほど紹介した「当」と「的时候」のセットができているのがわかりますね。
「当我回家的时候」という塊で「私が家に帰った時」という時間を表すことができているので、これは違和感のない組み合わせです。
さらに、後半の文章との相性もチェックしましょう。
「当我回家的时候」は「家に帰った時」を表すのに対して、完了の「好了」を含む「饭菜都准备好了」も、焦点はこの一点にあります。
したがって、時間軸の面でも、この文章は違和感がありません。
ということで、この問題の正解は③当でした。
(当)我回家的时候
饭菜都准备好了
(私が家に帰った時、ご飯は全部準備されていた)
選択肢④の解説
問題の()に随着を当てはめてみましょう。
これは「私が家に帰る時につれて、ご飯は全部準備されていた」という意味になっています。
この時に、継続的な変化を表す「随着」と、特定の時間を表す「的时候」があるので、この組み合わせは相性が良くないと考えましょう。
したがって、選択肢の④もここでは間違いです。
燕
yuki
問題②
それでは、第2問です。
特に、時間軸の考え方が大事でしたね。
問題文に隠された単語と相性の良いものは…?
これ以上スクロールすると、答えが出ます。
【答えを発表します】
燕
この問題の正解は①从です。
では、この文章の構造を考えてみましょう。
ここで、「到」はゴールを表す介詞なので、「到」のすぐ後ろの「学校」がゴール地点になります。
すると「私の家」の方がスタート地点になるので、スタート地点を表す「从」を当てはめると、スタートとゴールが結ばれるので、筋の通った文になりますね。
このように、从A到Bというフレーズはよく使うので、このセットで覚えておきましょう。
簡単に、他の選択肢が間違っている理由も紹介します。
まず「在」ですが、これは場所を表す介詞なので、今回のように2つの場所を比較する文章では使いません。
「向」もゴールを表す介詞なので、ここに「向」を入れてしまうと、「我家」と「学校」の2つがゴールになってしまって矛盾が生じるので、間違っています。
最後の「离」、これは確かに2つの地点を比べて何かを表現するときに良く使われますが、使い方のルールがありましたね。「离」は、「A离B」でAからBまでという意味になるので、この問題では使うことができません。もしこれが「我家离学校不远」なら正解です。
中国語の介詞の文法のまとめ
この記事では、中国語の介詞の文法について書きました。
今回は方向を表す介詞にフォーカスして、その使い方や詳しい文法を紹介しました。
(1)スタート地点を表す介詞
(2)ゴールを表す介詞
(3)点を表す介詞
(4)「着」がつく介詞
介詞はたくさん種類があって覚えるのが大変だけど、それだけ大きな武器になります。
yuki
燕
一人で無理してませんか?
一人で中国語をどう学んだらいいのかわからない
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