中国語の「也」をわかりやすく解説!会話フレーズから考える初級文法の使い方

この記事のまとめ

中国語の「也」は、共通点を表す単語です。この記事では「也」の基本的な文法から、日常会話フレーズでよく使う使い方、さらに「都」との違いも紹介します。

この記事では、中国語の「」について解説します。

初級単語の「也」ですが、実はかなり奥深い変化を持っているんです。

中国語の「也」には、次の3つの文法があります。

ゆうき
ゆうき

まずは基礎からチェックしよう!

つばめ
つばめ

しっかりついてきてね

この記事の著者

ゆうきの中国語

ゆうき

yuki

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ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!

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ゆうき
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中国語の「也」が持つイメージ

まずは、中国語の「也」が持っているイメージをチェックしましょう。

「也」は実際いろんな使い方があるのですが、基本的には、共通点がある場合に使う言葉です。

なので「也」を見たら「同じ」というイメージを浮かべるようにしましょう。

この単語は初級の単語ですが、実は「也」と関連する文法には上級者でも間違えるくらいのひっかけポイントがあるので、ぜひこの文法をしっかりとチェックしておきましょう。

中国語の「也」の文法

中国語の「也」には、大きく分けて3つの文法があります。

①文中に共通点がある場合

まずは1つ目、2つの文に共通点がある場合です。

この場合、「也」は「〜も」という意味になります。

我是日本人。

(私は日本人です)

他是日本人。

(彼は日本人です)

ゆうき
ゆうき

この文を合わせてみよう!

我是日本人,他是日本人。

(私は日本人です。彼は日本人です。)

つばめ
つばめ

なんか単調で聞きづらい…

上の文では、「我是〜」と「他是〜」という似ている言い回しがありますね。

このように、2つの文に同じような言い回しがある場合、「也」を使ってその共通点を表すことができます。

ここで、「也」は後半の主語の後ろにつけることに注意しましょう。

この語順は結構大事ですよ。

我是日本人,他也是日本人。

(私は日本人です。彼も日本人です。)

それでは、この文法の応用形を見てみましょう。

ゆうき
ゆうき

次の2つの文を合わせてみよう!

我想买面包。

(私はパンが買いたいです。)

我想买红茶。

(私は紅茶が買いたいです。)

この2つの文では、「我想买(私は〜を買いたい)」という部分の共通点があります。

なので先ほどのルールに従って「也」をつけると、次のようになります。

我想买面包, 我也想买红茶。

ゆうき
ゆうき

この文は改善できる部分があるよ

この文は、前半の文の主語が「我」、後半の文の主語が「我」なので、主語が重複しています。

同じ主語を持つ文がある時、後半の文の主語を省略して1つにまとめることができます

我想买面包,也想买红茶。

(私はパンを買いたいし、紅茶も買いたいです。)

つばめ
つばめ

自然な文になったね!

POINT

2つの文で共通する言い回しがあるときは、後半の文の主語の後ろに「也」をつける

ゆうき
ゆうき

この考え方を応用してみよう!

実はこの考え方は、文の数が3つ上になっても同じです。

では、次の3つの文をまとめてみましょう。

我想吃饺子。

(私は餃子が食べたいです。)

我想吃蛋糕。

(私はケーキが食べたいです。)

我想吃西瓜。

(私はスイカが食べたいです。)

この3つの文には「我想〜」という共通の言い回しがあります。

したがって、この文をまとめるときは「也」を使ってその共通点を表すことができます。

また、主語が全て「我」なので、2つ目以降の文では主語を省略することができます。

我想吃饺子,也想吃蛋糕,也想吃西瓜。

(私は餃子を食べたいし、ケーキも食べたいし、スイカも食べたいです。)

さらに、このようなケースで便利なフレーズも紹介します。

我想吃饺子,也想吃蛋糕,还想吃西瓜。

(私は餃子を食べたいし、ケーキも食べたいし、スイカも食べたいです。)

②文脈として共通点がある

「也」の2つ目の使い方は、文脈の中で共通点がある場合です。

この場合、「也」は「〜も」という意味になります。

今天我也去玩。

(今日も私は遊びに行きます。)

この文は、文中に共通点がないのに、「也」が使われていますね。

ゆうき
ゆうき

何との共通点を示しているんだろう?

つばめ
つばめ

話の文脈に共通点がある場合も使えるよ

この場合、文の中には共通点を持つものがないけど、会話の流れで何か共通点のある場合に使います。

この例文で言うなら、例えば友達が遊びに行くと言う話の中で、私も今日遊びに行く、と行った可能性が高いですね。

会話例

ゆうき
ゆうき

今天我要去玩

つばめ
つばめ

今天我也要去玩!

語順に注意しよう!

「也」は、主語の後ろに置く。

(1)今日は私も遊びに行きます。

(2)今日も私は遊びに行きます。

この日本語を中国語に翻訳するとき、注意が必要です。

日本語のまま翻訳してしまうと、次のようになります。

今天我也去玩。

(今日は私も遊びに行きます。)

つばめ
つばめ

この文はOK!

今天也我去玩。

(今日も私は遊びに行きます。)

つばめ
つばめ

この文は間違い!

2つ目の文を見てみると、主語の前に「也」がついていますね。これは間違いです。

したがって、正しい中国語は次のようになります。

今天我也去玩。

(1)今日は私も遊びに行きます。

(2)今日も私は遊びに行きます。

つばめ
つばめ

どちらも同じ中国語になるよ

(2)の方は、「我今天也去玩」という言い方もできます。これは「今日も」を強調した言い方です。

POINT

「也」は文中だけでなく、話の流れの中で共通点がある場合にも使える。

③接続詞の構文になっている

「也」の3つ目の使い方は、接続詞の構文とセットになる場合です。

この場合、「也」は特に意味を持たないことが多いです。ただ、ニュアンスとしては「〜も」だと考えるとわかりやすいですよ。

即使明天下雨,我也要去。

(たとえ明日雨が降っても、私は行く)

この文の意味は、たとえ明日雨が降っても私は行く、となります。接続詞とのセットになっている場合、「也」は訳さないことが多いです。

接続詞とセットになっているときは、意味の主体は接続詞が決めます。「也」は文法として一緒に使われる程度なので、意味はそこまで重要ではありません。

ただ、接続詞とセットになる単語としてよく試験の穴埋め問題に出されるので、この組み合わせを覚えておきましょう。

「也」の位置はどこが正解?

中国語の文法では、「也」は後半の文の主語の後ろに置きます。

これは、「文脈としての共通点」の項目で紹介しましたね。

なぜ主語の後ろにくるのかというと、「〜も」という意味を表す「也」が主語に近い副詞だからだと考えられます。

本来副詞はかなり自由に置き場所を決められるのですが、「也」のように主語を強調する単語は、主語の近くに置くことでその意味をしっかり表すことができます。

「也」の否定文

「也」の否定文では、述語の部分を否定します。

それでは、次の文を否定文にしてみましょう。

他也是日本人

(彼も日本人です)

この文で述語にあたるのは、動詞の「是」ですね。

したがって、この動詞を否定文にすればいいだけなので、「他也是日本人」の否定文は次のようになります。

他也不是日本人

(彼も日本人ではありません)

ここで注意しなければいけないことがあります。「也」は共通点を表すので否定文の時でも何かしらの共通点が必要です。

ゆうき
ゆうき

次の2例を見比べてみよう

我是日本人,他也不是日本人

(私は日本人で、彼も日本人ではありません)

この文では、前半の文で日本人ですと言ってるのに、後半の文では日本人ではありませんと言ってしまっていて前後の文で共通点がなくなってしまうので「也」を使うことはできません。

我是日本人,他不是日本人

(私は日本人で、彼は日本人ではありません)

我不是日本人,他也不是日本人

(私は日本人ではなく、彼も日本人ではありません)

この2文では、前半の分と後半の文に共通点があることがわかりますね。

このように、共通点を持たせてあげることが、「也」の文のコツです。

つばめ
つばめ

応用編にチャレンジしよう!

(1)みんなはご飯に行くので、私も行く。

(2)みんなはご飯に行くけど、私は行かない。

ゆうき
ゆうき

どう訳せばいいかな?

ヒント

(1)と(2)の文では、それぞれ共通点があるかを考えてみよう!

もし共通点があれば「也」を使えるけど、、、

共通点がない場合は、それをどのように表現するかも腕の見せ所。

つばめ
つばめ

答えを発表するね

(1)大家去吃饭,我也去。

(みんなはご飯に行くので、私も行く。)

この文は前後の文で共通点があるので、「也」を使うことができます。この時、前半の文の主語が「みんな」で後半の文で主語が「私」なので、主語は一致していません。

主語が省略できるのは前後の文で主語が同じ場合のみなので、この場合では主語を省略しないように注意しましょう。

(2)大家都去吃饭,我不去。

(はご飯に行くけど、私は行かない。)

この文は、前半では「ご飯に行く」後半は「行かない」となっているので、この文の中に共通点はありません。したがってこの場合は「也」を使うことはできないので、普通の否定文を作ります。

この文はこのままでも正しいんですけど、「みんなが行くこと」と、「私が行かないこと」の対比を強調する表現を考えてみましょう。

その工夫にはいくつか種類があるのですが、一例はこちらです。

大家都去吃饭,就我不去。

(みんなはご飯に行くけど、私だけは行かない。)

「就」には「〜だけ」という意味があって、このように「私だけ」という限定的な意味を作ることができます。

以上のように、共通点を表す「也」の否定文を作る時はよく、対立を表す言葉を伴うことが多いです。ちょっと高等テクニックですがこれができるとさらにかっこいい中国語を作文できるようになるので、ぜひ余裕があれば覚えてみてくださいね。

「也」と「都」の違い

中国語の「也」と「都」の違い
中国語の「也」と「都」の違い

僕が初心者のころ、「也」とよく似ていて困っていたのが「都」です。「都」は、全てという意味で、こちらも主語の後ろに置いて使います。では、「也」と「都」の違いについてみていきましょう。

「也」は複数の文を使って、その事柄の共通点をあげている

大家学中文,我也学中文。

(みんなは中国語を学んで、私も中国語を学びます。)

1つの文で、結論を一括りにして表す

我们都学中文。

(私たちはみんな中国語を学びます。)

このように、「也」と「都」はそもそも意味が似ているわけでもないので、一緒に使うこともできます。

この場合は、「也都」の語順になることに注意しましょう。

我们也都正在吃饭呢

(私たちもみんなご飯を食べているところです。)

これは、「都」が「私たち」というグループを一括りにして、「也」が私たちと別の何かとの共通点を強調しています。

大学生学英语,我们也都学英语。

(大学生は英語を勉強します。私たちも全員英語を勉強しています。)

中国語の「也」を使った会話フレーズ例

それでは最後に、中国語の「也」を使った会話フレーズを練習してみましょう。

ゆうき
ゆうき

今天天气怎么样?

今日の天気はどう?

つばめ
つばめ

今天东京下雨,北海道也下雨。

東京は雨で、北海道も雨だよ

ゆうき
ゆうき

真倒霉zhēn dǎo méi

ついてないなぁ

つばめ
つばめ

也别这么说嘛。晴天有晴天的好,雨天也别有一番风味呢。

そんなこと言わないで。晴れの日には晴れの日の良さがあるし、雨の日にも雨の日の良さがあるのよ。

ゆうき
ゆうき

听说小张明天要去看电影。

張さん明日映画見に行くんだって

つばめ
つばめ

好羡慕啊!我也想去看!

羨ましい!私も見に行きたい!

ゆうき
ゆうき

你还没写完报告吧?

あなたはまだレポート終わってないでしょ?

つばめ
つばめ

你也是吧。

あんたもじゃん

ゆうき
ゆうき

你看过他的成绩吗?

彼の成績見た?

つばめ
つばめ

既然他决定不考大学,就不用管他的成绩了。

彼は大学に行かないって決めた以上、成績なんて関係ないじゃない。

ゆうき
ゆうき

不考大学?真的吗?

大学受けないの?本当?

つばめ
つばめ

他人很好的,尽管成绩不好,相信他也能找到好工作的。

彼はいい人だから、成績は悪いけど、いい仕事を見つけると信じてるわ。

中国語の「也」のまとめ

この記事では、中国語の「」について書きました。

中国語の「也」は、共通点を表すという特徴がありましたね。「也」は初級で習う単語ですが、細かい部分では上級者も間違えてしまうほどの変化があります。

ぜひこの記事で紹介したいろんな「也」を使いこなしてみてくださいね!

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