みなさんは囲碁のヨセが好きですか?
好きって人はなかなかいないと思います。
そもそも1目2目を気にしたところで、中盤で大差が決まる一般アマチュアには関係のない分野でしょう。
でももし、大会の最終局でヨセ勝負になったら・・・
安心してください。
たった3つのテクニックを知っていれば勝てるかもしれないですよ
さいごにまとめを作っているので
途中の図をさらさら流し読みしながら楽しんでくださいね。
囲碁のルール・やり方を完全解説【初めてでもわかりやすい覚え方】
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目次
囲碁初心者がゼロから学ぶ3つのヨセの超基礎知識!
囲碁が強い人は特に終盤ヨセの力が強い
これはよく言われることですね。
指導碁でも、ヨセに入る前に20目ほど黒に勝たせておくことで終局時に細かくきれいな碁になります。
つまり、ヨセという部分だけで20目は簡単に差がつくのです。
これは10子取るのと同じです
終盤に石を10子取られると目に見えて分かるけど
細かいヨセで20目損するのはわかりにくいと思います。
ヨセの理解には囲碁の様々な技術を必要とします。
- 計算力
- 詰碁・手筋力
- 大局観
などなど。
考えるとキリがないですね。
プロでもすべてを理解しているのは一握りだと思います。
ヨセを極めるのはそれほど難しいんです。
プロの神技はいつがいい?逆ヨセのタイミング!を参考にしてくださいね。
だから僕たちにはできないのが普通なんですよ。
ここでは、初心者さんでも簡単にマネできるヨセの考え方をご紹介します。
ヨセのポイントはたった3つ
ヨセのポイントはたった3つです
このポイントを押さえるだけでも10目以上ヨセで得できます。
プロが計算する難しいヨセも、初心者向けヨセ入門書も、分解するとこの3つのポイントに分けられるのです。
ヨセのポイント①先手と後手を見分ける
こちらのテーマ図をご覧ください。
上辺と下辺、2つのヨセが残っているのが見えますね。
囲碁のルールがあやふやな方は囲碁のルール2 囲碁はどうやったら勝ちなの?をご覧ください。
残っているヨセは
これと
この二つですね。
ヨセが上手くなる最初のポイントは先手と後手を見極めることです。
先手・・・他より先に始めること。また、先回りして自分の立場を有利にすること。
後手・・・他に先を越されること。また、相手に先に攻められて受け身の立場になること。
参照goo辞書
まずは
この図を考えてみましょう。
黒は上辺で先手を取って、下辺に回ることができました。
このように
一か所打ち終わった後に、次の場所へ先着できるのが先手ヨセです。
次に
こちらの図を見てみましょう。
黒は下辺を打ちましたが、後手を取ったため白に上辺を打たれました。
このように先手を取って次の大きなヨセを打つことが重要です。
ヨセのポイント②ほかの手段を考える
続いてはこの局面で考えてみましょう。
上辺に一か所残っていますね。
2つ目のポイントは、より良い手を探すことです。
まずは普通に打ってみましょう。
順番に打つとこんな感じです。
ここで立ち止まって考えます。
もっといい手はないかな?
みなさんはヨセの手筋が見えましたか?
正解は
このスベリです。
このような手筋がわかることが、ヨセの実力のひとつです。
このヨセ方は間違える方が多いです。
図のような打ち方が正しく、黒先手のヨセです。
ここでヒキは損です。
前図に比べて黒地が半目損なことがわかりますね。
正解図は白2とダメを打たせているので黒が得しています。
このように、ヨセが上手くなるにはもっと得する手を考えることです。
自分で考えるのは大変なので、そのためにヨセや詰碁の本で勉強する必要があります。
そして、ヨセは石が最も死にやすい段階です。
ダメつまりや利き筋に注意しましょう。
ヨセのポイント③大きな手を覚える
知れば打ちたくなり、打てば得する。
そんなヨセの好手たちを紹介します。
意外にも級位者と有段者の違いは大きな手の知識にあります。
たとえば
こういう2線の手が大きいと感じるようになればヨセの感覚がついています。
ややこしい計算は置いておいて、大体何目かを覚えると迷うことも少なくなります。
ここで、重要なヨセの大きさを確認しておきましょう。
囲碁初心者も覚えておくべき大きなヨセ
両後手14目
両後手18目
両後手14目
両後手10目
両後手12目
小さいけど有名なヨセ
両後手2目
両先手4目
両後手6目
先手7目
両後手約3目
正確には3目1/3
両後手約4目半
正確には4目2/3
囲碁のヨセとは
いかがでしたか?
初心者向けとはいえ、少々難しい内容だったかもしれません。
改めてヨセの大きさを眺めると、こんな1手で石を5個も6個も取るほどの大きさに匹敵するんですね。
以上のように、ヨセで意識すべき最大のポイントは
先手で打ち回して最大の後手を打つことです。
ヨセの重要さは言うまでもないですが、勉強するのは大変です。
検討のたびに大きなヨセをメモして、ノートを作ってみるのも良いかもしれませんね。
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