囲碁初段って、囲碁ファンなら一度は憧れる称号ですよね。
囲碁初段になると、有段者の仲間入りです。友達に棋力を聞かれて、「初段だよ」って答えられたらどんなにかっこいいんだろう・・・
こんなふうに考えてたのは昔の僕です。
僕は囲碁を始めてから初段になるまで8年かかりました。段級位認定試験に出場しては負け続け、一生初段にはなれないのかなと思っていたんです。
ところが囲碁の勉強を工夫して3ヶ月で初段の壁を乗り越えることができ、今ではネット碁で八段になりました。
この記事では、僕が考えた囲碁初段になるために必要な勉強法について紹介します。
- 囲碁初段は囲碁に興味を持った人の25%が到達できる!
- 囲碁初段は日本棋院の大会で認定してもらえる!
- 広く浅く知識をつけるのが初段になるコツ!
この記事では囲碁初段になるためのテクニックを紹介していますが、成果を保証するものではありません。全て僕の個人的意見なので参考程度にご覧ください。
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目次
囲碁初段はすごい?強さの秘密を完全攻略!
囲碁初段の難易度・価値は?
結論から言うと、囲碁初段はすごいです。
アマチュアの全国棋力平均は二段で、初段の1つ上のランクです。
だから単純に考えれば、囲碁初段はだいたい日本の日本の上位50%の囲碁プレイヤーと考えますね。
さらに囲碁入門で挫折する人が50%くらいいるので、初段は囲碁に興味を持った人の25%くらいが到達できるレベルです。
かなりざっくりしてますが、初段になったら囲碁が強いと言っていいし、人に囲碁を教えられるんです。
ただ、囲碁の棋力は曖昧なので、「どこで初段認定されたか」がすごく重要な指標になります。
囲碁初段を公式に認定される方法【免状を取る】
- 棋士の推薦
- ネット対局『幽玄の間』のレーティング
- 日本棋院の支部会員が、支部長の推薦を受ける
- 日本棋院が主催・共催・後援する大会や認定大会等で所定の成績をおさめる
- 雑誌・新聞等・インターネット等で実施している認定試験に合格する
- 囲碁通信講座の受講生として認定試験に合格する
囲碁初段を公式に認定してもらうには、日本棋院の段級位認定大会がおすすめです。大会に出て勝てば認定されるので、自分の実力を一番わかりやすく証明できます。
地方によってやや異なりますが、だいたいこんな感じ
日本棋院HPより引用
この大会では初段以外にも、自分が申告した棋力での結果に応じて棋力認定がされるものです。
写真にも書いてありますが、2勝2敗以上で免状(認定証)がもらえて、公式な棋力証明書として使えます。
免状をもらうには日本棋院の会員になる必要がありますが、わりとお得なので会員になって損することはないです。
ちなみに段級位認定大会で六段以上を取得すると、県師範、公認審判員の資格が得られます。
免状の料金はこちらです。
囲碁初段に必要な強さの目安
囲碁の段級位認定大会で初段を認定されるには、「ネット対局幽玄の間」で初段(1d)あれば実力は十分です。
「ネット対局幽玄の間」については「囲碁無料おすすめゲーム、ネット碁サイトを本気でまとめてみた」を参考にしてくださいね。
囲碁初段になると、日本全国の碁会所でちょうど良い相手が見つかるようになります。初段くらいの人口が一番多いので、自分より強い人とも自分より弱い人ともちょうどよく遊べるレベルなように感じます。
とはいえ、初段はまだまだ有段者の一番下のランクです。まだまだ強い人はたくさんいます。
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初段の壁を乗り越えるために必要な勉強法
囲碁初段は広く浅く勉強する
初段をゴールにした勉強法では、広く浅く勉強するのが大切です。
具体的に言うと
- 布石
- 中盤のヨミ
- ヨセ
の勉強を幅広くすることです。
なぜこのように広く浅い勉強が効果的かと言うと、弱点のない碁の方が同レベルの人と対局するときに安定感があって、段級位認定大会で勝ちやすいからです。
「囲碁上達の方法とは?~初心者から県代表までの道のりを全て公開~」でも囲碁の勉強法紹介していますが、こちらは僕の経験に基づいて紹介している勉強法なので初段をゴールにしたものではありません。
もし高段も視野に入れて強くなっていきたいと思う方は、最初は基礎的な勉強に取り組みましょう。最初にやるのは「基本死活事典」の基本形を覚えることです。実戦での勝率は一気に上がります。
ただ初段に到達するには死活力だけじゃ足りないので、棋譜並べもした方が総合的な力がつきます。
囲碁の布石を覚えてみよう
囲碁初段を勝ち取るためには初段の人にハンディなしで勝たなければいけません。
互先の勝負で重要なのが、「布石」です。
布石の勉強として大事なのは棋譜並べです。
棋譜並べの効率的な勉強法は「囲碁の棋譜並べを効率的に行う方法」に詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
囲碁初段を目指すのにおすすめなのは級位者詰碁
囲碁の上達で避けては通れないのが詰碁。
詰碁と聞いて拒否反応が出た人もいるかもしれませんね。
詰碁が嫌いな人は、ぐっとランクを落としてみるのがおすすめです。
囲碁に限らず、目の前の課題がクリアできないほどストレスが溜まるものはありません。だから確実にクリアできる課題を積み上げて、自分の感覚を慣らしていくのが効果的な勉強法です。
ファーストステップの詰碁はこちらです
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ひとめの詰碁はやさしい問題を集めているので、詰碁嫌いの人でもスラスラ解くことができると思います。
いくら問題が優しくても、詰碁って飽きてしまうときがありますよね。
そんなときはとっておきの勉強法があるので「囲碁の詰碁のやり方・考え方を徹底解説【厳選、効果が出る本を推薦】」で紹介している詰碁の遊び方を参考にしてくださいね。
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プロ棋士が6歳や小学生で囲碁初段になれた理由
仲邑菫さんや井山裕太さんなど、天才と言われる棋士は小学生の時点で初段を軽々突破しています。
ただし囲碁の上達は本当に人それぞれで、初段まですぐ上がる人もいれば10級でずっと足踏みする人もいます。そしてすぐ初段に上がった人は三段や五段でつまづきやすく、10級や初段で足踏みした人はそれを乗り越えると一気に強くなるケースも多いです。
どこにもつまづかずに一気にプロレベルまで上がれるのは、稀な才能と圧倒的な努力が掛け合わさった時だけです。あと環境もちょっとは関係するので、どうしても強くなれなくて困っている人は自分の置かれている環境を変える努力も必要かもしれないですね。
例えば、有名な先生がいる囲碁教室に習いにいくとか、パンダネットでプロの先生に質問するとかです。
環境を変えると今までの自分を客観視してくれるので、そこで一気に伸びることがあります。先生からのアドバイスは素直に聞いて実践すれば一気に成長するチャンスがあります。
囲碁初段のためのおすすめ本・棋書
では最後に、囲碁初段を目指す方にぜひ読んでほしい棋書を3冊紹介します。
どれも僕が実際に読んでみて感動した名作ばかりですので、ぜひ手にとって勉強してみてくださいね!
至高の決断
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トップ棋士三人が課題の局面で何を考えているのか詳細に解説してくれます。
布石の段階でこんな考え方があるのかと、今でも心に残っている局面ばかりです。中には全く正反対の意見も飛び出して、囲碁の面白さを改めて感じる部分もあります。
実戦でよく見かける形が多いので、みなさんの実戦でも同じような考え方ができるようになります。
基本死活事典
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死活はこの1冊で十分です。
問題集というよりは暗記用の本なので、読むと眠たくなる人もいるかもしれません。
でも収録されているのは死活の重要な形ばかりで、高段者になるにはこれを全て暗記するのが最も効果的かもしれません。初段を目指す人でも、中の基本形だけを覚えていけばかなり死活力が上がります。
碁が強い人はどのように上達してきたか?
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多くの若手トッププロを輩出している名門・洪道場の師範、洪清泉さん(ホン・マルグンセム)出版の本です。
道場生の日頃の勉強法から囲碁が強くなる人の共通点、考え方を教えてくれます。
この本を読んだからといって強くなることはありませんが、モチベーションアップに貢献してくれる本です。囲碁へのやる気が控えめになってきた時に読んだら一気にモチベ復活間違いなしです!
その他、おすすめの棋書は「絶対に読むべきおすすめ囲碁本・棋書」で分野別にまとめているので興味がある方は覗いてみてくださいね。
以上、「囲碁初段はすごい?強さの秘密を完全攻略!【免状取得のコツ】」でした!
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