ディスクリプションの文字数は120文字だと読んだ直後に、別の記事では80文字前後と書いてあるのを見つけて、手が止まっていないでしょうか。どちらも根拠がありそうなのに、数字だけが違う。入力欄を前に決められない時間は、つらいものです。
結論からお伝えすると、ディスクリプションの文字数に正解はありません。Googleが長さに制限を設けておらず、最適な字数も示していないからです。当社が日本語の検索結果177件を測ったところ、実際に出ていたのは中央値77字でした。
この記事では、数字が割れる理由を公式文書までさかのぼって示し、字数を決めるかわりの4手順をお渡しします。読み終えるころには、他人の数字を借りずに判断を終えられるはずです。
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先に結論:ディスクリプションの文字数に正解はない
ディスクリプション(メタディスクリプション)は、そのページが何について書かれているかを要約して、HTMLに書いておく文です。検索結果でタイトルの下に出てくる説明文は、これを材料にして作られます。読みやすさを優先して、この記事では以降「説明文」という言い方で統一しました。
まず最初に、結論からお伝えします。
- Googleは「長さに制限はない」と書き、最適な字数は出していない
- 実際の検索結果を177件測ると、出ていたのは中央値77字だった
- そもそも書いた説明文の約8割は、Googleが別の文に差し替える
1つ目は、Googleが公式ドキュメントで「メタ ディスクリプションの長さに制限はありません」と明言していることです。それどころか、数字を出すと人は中身ではなく数字に注目してしまう、という理由で、検索結果に出る説明文の長さについて具体的な字数をあえて示さない方針をとってきました。つまり「Google推奨120文字」という説明は、公式には存在しない数字なのです。
2つ目は、それでも実際に画面に出ている長さは測れる、ということです。当社が2026年8月15日に日本語の検索結果を177件分集めて数えたところ、表示されていた説明文はパソコンで中央値77字、スマートフォンで76字でした。解説記事でよく見かける目安(パソコン120文字前後・スマートフォン50〜90文字)とは、どちらもずれています。
3つ目が、いちばん見落とされている前提になります。同じ177件で、自分たちが書いた説明文が何らかの形で使われたページは2割ほどしかありませんでした。しかも一字一句そのまま出たのは、パソコンでは1件だけです。残りはGoogleが本文から文章を作り直して表示していました。字数を1文字単位で詰めても、その調整が画面に反映される確率は5回に1回だと考えておくほうが現実的です。
では何をすればいいのか。この記事では、字数を決めるかわりに使える4つの手順をお渡しします。急いでいる方は、ご自身の状況に近いところからお読みください。
| いまの状況 | 読むとよい章 |
|---|---|
| 調べた数字がバラバラで決められない | 数字が情報源ごとに違う理由 |
| とにかく何字にすればいいか知りたい | 検索結果に出ている説明文を測った結果 |
| 設定したのに反映されない気がする | 書いた説明文が使われる割合と、出力の確認 |
| 何百本もある既存記事をどうするか迷う | 実務で決める手順 |
ディスクリプションの文字数が情報源で違う理由
「ディスクリプション 文字数」で調べると、パソコンは80文字だと書くページもあれば、160文字だと書くページもあります。どれかが間違っているわけではありません。数字が割れるのには、Googleの側にはっきりした事情があります。ここでは、その理由を4つに分けて説明します。

Googleは数字を出さない方針を明言している
出発点になるのは、Googleの公式ドキュメントの一文です。Google検索セントラルのスニペットに関するドキュメントには、こう書かれています。「メタ ディスクリプションの長さに制限はありません。ただし Google の検索結果では、スニペットは必要に応じて切り詰められます(デバイスの幅に合わせる場合など)。」(2026年4月22日更新版・2026年8月時点)
ここで言うスニペットとは、検索結果でタイトルの下に出てくる説明文のことです。制限がないのに切り詰められる、という書き方です。読者が知りたい「では何字までなら切られないのか」には、この文は答えていません。
答えないのは資料が足りないからではなく、Googleが意図的にそうしているからです。2018年5月、Googleの検索担当だったダニー・サリバン氏は、検索結果の説明文が短くなったことについて一連の投稿をしています。業界メディアのSearch Engine Roundtableがその発言を保存した記事(2018年5月15日)には、こう記録されています。
「There is no fixed length for snippets. Length varies based on what our systems deem to be most useful.(スニペットに決まった長さはない。長さはシステムが最も役に立つと判断したものによって変わる)」
さらに、こうも続けています。「We specifically did not give advice to change meta description tags nor a character count to help prevent people from making unnecessary changes.(不要な変更をさせないために、メタディスクリプションを変更するようにという助言も、文字数も、あえて示さなかった)」そのうえで、理由をこう述べました。
「Giving numbers makes people focus on numbers, not content. That’s not helpful.(数字を出すと、人は中身ではなく数字に注目してしまう。それは役に立たない)」
各社の記事が違う数字を書いているのは、Googleが空けたままにしている場所を、それぞれ別の方法で埋めているからです。ある記事は数年前の実測値を、別の記事は英語圏の調査を、また別の記事は自社の経験を根拠にしています。どれも嘘ではありませんが、出どころが違えば数字も揃いません。
切り詰めは文字数ではなく表示幅で起きる
2つ目の理由は、そもそも文字数で切られていないことです。先ほどの公式ドキュメントの英語版は「typically to fit the device width」、つまり切り詰めの主な理由は端末の幅に合わせることだと書いています。日本語版が「デバイスの幅に合わせる場合など」と例示のように訳しているのに対し、英語版のほうが「幅が主な理由である」と読める書き方になっています。
幅で切られるということは、同じ文字数でも表示できる量が変わるということです。SEOツールを開発しているScreaming Frogは、自社ツールの仕様説明(2026年8月時点で確認)でこう書いています。
「The truncation point (where Google shows an elipsis (…) and cuts off words) is calculated based upon pixel width, rather than number of characters.(省略記号が出て単語が切れる位置は、文字数ではなくピクセル幅にもとづいて計算される)」
そのうえで同社は、こうも書いています。「Google don’t provide pixel width or character length recommendations(Googleはピクセル幅も文字数も推奨値を提供していない)」。専業のツールベンダーが自社の判定基準について、あくまで自分たちの調査にもとづく近似値であり、Googleは頻繁に調整すると断っているのです。
幅で決まると、次のようなことが起きます。日本語の全角文字は半角の英数字より幅を取るため、同じ字数でも早い位置で切れてしまうのです。検索した語がGoogleによって太字にされれば、その分だけ幅を使います。記事の公開日が説明文の前に表示されれば、日付の幅も切り詰めの計算に入ります。
つまり「何字まで出るか」は、書いた側だけでは決まりません。
同じページでも検索語ごとに説明文が変わる
3つ目は、表示される説明文がページごとに固定ではないことです。公式ドキュメントには「スニペットはページ コンテンツから自動的に生成されます。スニペットは、ユーザーの特定の検索内容との関連性が最も高いページ コンテンツを重点的にプレビューするように設計されています。つまり、Google 検索では、検索ごとに異なるスニペットが表示される可能性があるということです。」と書かれています。
同じページでも、検索した言葉によって出る文が変わります。これが意味するのは、1つのページに1つの正解の説明文があるという前提自体が成り立たないということです。ある検索語では書いた説明文が使われ、別の検索語では本文の別の場所が抜き出されます。字数の最適解を1つに決めようとしても、当ててもらう相手が動いているわけです。
これは説明文を書く意味がないという話ではありません。Googleは、メタディスクリプションのほうがページを正確に説明できると判断した場合にそれを使う、とも書いています。使われるかどうかの判断が先にあり、切り詰めはその後の工程だという順序を押さえておいてください。
スニペットが長くなり、翌年また短くなった
4つ目の理由は時間です。古い記事と新しい記事で数字が違うのは、実際に表示の長さが変わった時期があるからです。
2017年12月、Googleは検索結果の説明文を長くしました。当時、ダニー・サリバン氏は「it’s not likely to be longer than 320 characters, which I believe is the max we show now(320文字より長くなることはまずない。それが現在の最大だと思う)」と投稿しています。この「320文字」が業界に広まり、多くの記事がこの数字を書きました。ところが同氏は別の投稿で「don’t go expanding your meta description tags(メタディスクリプションを長くしにいかないように)」とも述べています。
そして翌2018年5月、表示は元に近い長さへ戻されました。前の見出しで引用した、決まった長さはない、数字は出さない、という一連の発言はこのときのものです。320文字という数字は、Googleの人が「だと思う」と付けて口にした非公式な発言であり、半年後に事実上の撤回を受けた数字でした。それでも、その時期に書かれた記事はいまも検索結果に残っているわけです。
ここまでの4つに、次の章で扱う点を加えてまとめておきます。
| 理由 | 起きていること |
|---|---|
| Googleが数字を示さない | 各社が別々の根拠で空欄を埋めている |
| 幅で切られる | 全角と半角、太字、日付の有無で表示量が変わる |
| 検索語ごとに変わる | 1ページに1つの正解が存在しない |
| 時期で変わった | 2017年に長くなり、2018年に戻された |
| 英語圏の数字が混ざる | 英語の文字数を日本語にそのまま持ち込めない |
表の最後に挙げた「英語圏の数字」については、次の章で実際に測った結果と並べるとはっきりします。
検索結果に出ている説明文を177件測った結果
Googleが数字を出さないなら、実際に出ている長さを数えるしかありません。そこで当社は2026年8月15日に、日本語の検索結果に表示されている説明文を集めて文字数を数えました。ここではその結果と、数え方そのものをお見せします。

パソコンもスマホも中央値は77字だった
最初に、何をどう数えたかをはっきりさせておきます。数字だけを持ち帰っても、測り方が分からなければ自分の状況に当てはめられないからです。
対象にしたのは10個のキーワードです。当社のキーワード台帳のうち、すでに記事を公開していて検索ボリュームが分かっている118個を、検索ボリュームの多い順に並べて上から10個を採用しました。恣意的に選ばないよう、順番だけで決めています。
それぞれについてパソコン向けとスマートフォン向けの検索結果を取得し、広告や関連質問を除いた通常の検索結果だけを対象にしました。集まったのは177件です。このうち説明文が空だった1件を除いた176件で文字数を集計しました。日付の付く割合と省略記号の割合だけは、空の1件を含む端末ごとの全件を母数にしています。
| 端末 | 件数 | 中央値 | 平均 | 最小〜最大 |
|---|---|---|---|---|
| パソコン | 87件 | 77字 | 77.8字 | 49〜98字 |
| スマートフォン | 89件 | 76字 | 77.3字 | 48〜125字 |
結果として出てきたのが、この表の数字です。ここでの文字数は、説明文の本体だけを数えたものになります。先頭に付く日付の表記は別に数えました。理由は次の見出しで説明します。
まず目に付くのは、パソコンとスマートフォンでほとんど差がなかったことです。多くの解説記事はパソコン120文字前後・スマートフォン50〜90文字という目安を挙げ、端末によって大きく違うという前提で書かれています。今回の実測では、端末による差は1字しかありませんでした。
分布を見ると、もう少し実務的な景色が見えてきます。パソコンの87件のうち、70〜79字の帯に47件(54.0%)が集まりました。80字以上は32件、70字未満は8件です。100字を超えていたのはパソコンでは1件もなく、最も長いもので98字でした。つまり100字を超える部分は、この10キーワードの検索結果ではほぼ画面に出ていません。
この数字を使うときに、必ず一緒に持っていただきたい限定が4つあります。1つ目は、2026年8月15日の1回きりの取得だということです。2つ目は、10キーワード・日本語・日本国内という条件での実測であり、一般的な傾向としては断定できません。
3つ目は、画面のピクセル幅ではなく、取得した説明文のテキストを数えている点です。4つ目は、検索する人や時期によって表示は変わるため、あくまで自分のキーワードで測り直すための参考値だということになります。
日付表記が付くぶんパソコンは長く見える
「パソコンのほうが長く表示される」という説明を見たことがある方は多いと思います。今回の実測でも、見た目の長さでは差が出ました。ただし差を作っていたのは説明文そのものではありません。
検索結果の説明文には、記事の公開日や更新日が先頭に付くことがあります。「2025/09/09 —」「7 日前 —」といった表記です。これを含めて画面に出ている全文を数え直すと、端末差がはっきり出てきます。
差を作っていたのは、日付が付く割合の違いです。前の章で触れたとおり、日付の幅も切り詰めの計算に含まれます。日付が付けば、そのぶん説明文に使える幅は減ります。
| 数え方 | パソコン | スマートフォン | 端末差 |
|---|---|---|---|
| 説明文の本体だけ | 77字 | 76字 | 1字 |
| 日付表記を含めた全文 | 90字 | 81字 | 9字 |
| 日付が付いていた割合 | 62.5%(88件中55件) | 7.9%(89件中7件) | 54.6ポイント |
| 末尾が省略記号だった割合 | 83.0%(88件中73件) | 76.4%(89件中68件) | 6.6ポイント |
ブログ記事のように公開日が表示されやすいページでは、日付のぶんだけ説明文が削られると考えておくのが安全です。表の最後の行が示すとおり、8割前後はどこかで切られた状態で表示されていることになります。
日本語で表示される量は英語の6割ほど
ここまでの数字は日本語の検索結果のものです。ところが日本語のSEO記事に載っている目安の多くは、英語圏の調査を出どころにしています。この2つは、そのまま比べられません。
米国のデジタルマーケティング会社Portentは、2020年に3万キーワードを対象に表示文字数を調べています。AIによる概要が検索結果に出る前の調査です。ピークはパソコンで156文字、モバイルは日付表記が付かない場合で118文字でした。日本語の実測値である77字と76字は、これのおよそ半分です。前の章で見たとおり、切り詰めは文字数ではなく幅で起きます。全角の日本語は半角の英数字より幅を取るのですから、同じ幅に収まる文字数が少なくなるのは当然です。
この関係を国別に示したデータが1つだけ見つかりました。SEOツールを提供していたRank Rangerが公開していた計測ダッシュボードの表示値で、2025年6月時点の記録が残っています。パソコン向けの検索結果で表示されている説明文の平均文字数です。
| ロケール | 説明文の平均文字数 | タイトルの平均文字数 |
|---|---|---|
| 日本 | 92.81字 | 27.92字 |
| 台湾 | 91.77字 | 19.94字 |
| 韓国 | 96.91字 | 25.63字 |
| 米国 | 148.80字 | 42.09字 |
| 英国 | 147.04字 | 38.81字 |
| ドイツ | 148.68字 | 43.62字 |
日本・台湾・韓国がそろって91〜97字の範囲に収まり、米国・英国・ドイツはそろって147〜149字でした。日本語は英語のおよそ0.62倍です。なお同じ表には香港も載っており、こちらは112.95字と中間の値でした。漢字を使う地域でも幅があることは押さえておいてください。同じ傾向はタイトルにも出ています。文字の種類が違えば表示できる量が違うという、幅で切られる仕組みからそのまま出てくる結果です。
ここで当社の実測と突き合わせてみます。Rank Rangerの数値は平均で92.81字。当社の実測は、日付表記を含めた画面上の全文がパソコンで中央値90字・平均89.1字でした。測った人も時期も方法も違う2系統が、いずれも90字前後に着地しています。この2系統のどちらとも合わないのが、日本語の解説記事で最も多いパソコン120文字前後という目安のほうでした。
ただしRank Rangerの数値には注意が要ります。これは査読された調査ではなく、ツールが表示していた計測値です。母集団も測定方法も公開されておらず、日付表記を含めて数えているのかも分かりません。
加えて、Googleが書き換えた説明文と、サイトが書いた説明文が区別されていない点にも注意が要ります。当社の実測と一致したことをもって「正しい」と決めつけず、方向が同じもう1つの目安として受け取ってください。
上位ページ自身は中央値113字書いている
もう1つ、同じ177件から分かったことがあります。表示されている長さではなく、各ページが実際に設定していた説明文の長さです。
検索結果に出ていた各ページを1つずつ開き、HTMLに書かれている説明文を取得しました。ページの重複を除いた98件のうち、説明文のタグがあったのは92件、タグ自体が無かったのは6件です。
ただしタグがあっても中身が空だったページが6件ありました。つまり実際に文が書かれていたのは86件です。その86件の長さは中央値113字、平均121.0字でした。
ここに、この記事のいちばん静かな発見があります。書かれていた説明文の中央値113字に対し、実際に画面へ出ていたのは中央値77字。中央値どうしで比べると、書いた文字のうち3割強はそもそも表示される場所を持っていないということになります。
そして書いている側の多くは、この差に気づいていないはずです。管理画面の入力欄には文字数のカウンターが出ており、120字に収めれば「基準を守った」という感覚が得られます。けれども確認しているのは入力欄の数字であって、検索結果の画面ではありません。この「入力欄で完結してしまう構造」については、当社自身の失敗として後の章でお話しします。
書いた説明文が使われるのは5件に1件という実測
文字数の話には、その手前に大きな前提があります。書いた説明文が、そのまま検索結果に出るとは限らないという前提です。同じ177件を使って、書いた文がどれだけ採用されていたのかを照合しました。

調べた8割はGoogleが本文から書き直していた
照合のやり方はこうです。各ページのHTMLに書かれている説明文と、実際に検索結果へ出ていた文を突き合わせ、4つに分類しました。全体がそのまま使われた「完全一致」、頭から途中まで使われた「切り詰め」、一部だけが使われた「部分使用」、そしてまったく別の文になっていた「作り直し」です。
あらかじめ2つ断っておきます。この分類は文字列を突き合わせた判定であり、Googleの内部処理を見たわけではありません。また「作り直し」の中身も、書いた説明文が検索した言葉と合っていなかった場合と、単にGoogleが本文のほうが適切だと判断した場合が混ざっており、この測り方では分けられません。
母数は、説明文が実際に書かれていたページに絞りました。タグ自体が無かったページと、タグはあっても中身が空だったページは外しています。パソコンでは76件、スマートフォンでは78件が対象です。
| 分類 | パソコン(76件中) | スマートフォン(78件中) |
|---|---|---|
| 完全一致 | 1件 | 2件 |
| 切り詰めて使用 | 14件 | 14件 |
| 一部のみ使用 | 1件 | 1件 |
| 作り直し | 60件(78.9%) | 61件(78.2%) |
書いた文が何らかの形で使われたのはパソコンで16件、割合にして21.1%でした。スマートフォンでも21.8%とほぼ同じです。そして書いたとおりそのまま出たページは、パソコン76件のうちわずか1件にとどまりました。使われるといっても、その多くは途中で切り詰められた形です。
この傾向は海外の調査とも重なります。SEOツールを提供するAhrefsが2020年に2万キーワードのパソコン向け検索結果を対象に行った調査では、Googleが説明文を書き換える割合は62.78%でした。前の見出しで触れたPortentの調査では、検索結果1ページ目に限ってパソコンで68%、モバイルで71%となっています。いずれも2020年・英語圏の調査で、AIによる概要が検索結果に出るようになる前のものです。それでも6割から8割が書き換えられるという桁は、6年を経た日本語の検索結果でも変わっていませんでした。
文字数を守っても書き換え率は変わらない
ここで多くの人が考えるのは、「長すぎるから書き換えられるのではないか」という仮説だと思います。だとすれば、適切な文字数に収めれば採用率は上がるはずです。
ところが、この仮説は実測で否定されています。先ほどのAhrefsの調査は、書き換えられた説明文を「長すぎるもの」と「それ以外」に分けて集計しました。結果は、長すぎる説明文の書き換え率が61.46%、それ以外が63.69%でした。ほとんど差がないどころか、長すぎるほうがわずかに低いという結果でした。
同じ調査では、調べた19万件あまりのページのうち40.61%の説明文が長すぎる状態だったとも報告されています。
つまり、文字数を守ることと、書いた文が採用されることは、ほとんど関係がありません。Googleが見ているのは長さではなく、その文がページを正確に説明しているか、そして検索した人の言葉に合っているかのほうです。公式ドキュメントも、メタディスクリプションのほうがページを正確に説明できる場合にそれを使う、という書き方をしています。
この事実は、字数の調整に費やす時間の位置づけを変えます。1文字単位で削る作業は、当たれば効きますが、当たる確率が2割の作業です。同じ時間を使うなら、後の章で触れる出力の確認や前半の設計のほうが効きやすいと当社は考えています。
キーワード選定から構成、AIによる一次執筆、人による編集、WordPress入稿まで一括で対応します。制作リソースの不足や、記事ごとの品質差にお困りの企業向けサービスです。
自社記事はまとめの箇条書きが抜かれていた
では、書き直された文はどこから来ているのでしょうか。当社の記事で確かめました。
Search Consoleで、直近90日に平均掲載順位が10位以内で表示回数が5回以上あったページを抽出し、1ページにつき表示回数が最も多いクエリを1つだけ選びました。該当したのは13ページで、そのうち表示回数の多い上位10ページについて、実際の検索結果を取得しています。当社のドメインが上位20位以内に現れたのは、のべ11件・6ページでした。うち1つは記事ではなくサイトのトップページだったため、説明文と照合できたのは記事5本・のべ9件です。
結果は明快でした。のべ9件すべてで、当社が書いた説明文は使われていません。当社の説明文は5本の中央値で122字だったのに対し、実際に表示されていた文は中央値71字(最小70字・最大82字)にとどまりました。
ここで注意していただきたいことがあります。当社のメディアは、現在そもそも説明文をページに出力できていない状態です。この点は次の章でお話しします。ですから9件すべてが本文由来なのは当然の結果であり、これは「書いても使われない」ことの証拠にはなりません。その証拠になるのは、他社を測った先ほどの78.9%のほうです。
この実測に価値があるのは別の点です。Googleが本文のどこを抜いたのかが見えることにあります。
| 検索語 | 実際に表示された文の書き出し | 抜かれた場所 |
|---|---|---|
| 添削 校正 違い | 校正は誤字脱字や文法の誤りを正す「正しさ」、推敲は読みやすくする「伝わりやすさ」を見ます。 | 本文の定義を説明した段落 |
| 労働組合 ホームページ 作成 | まとめ:小さく公開して、続けられる形にする · 組合サイトは、組合員・未加入者・対外の3目的から設計する | まとめ章の箇条書き |
| アフィリエイト 挫折 理由 | アフィリエイトで挫折する人の5つの共通点. 短期間で成果を求めすぎる; キーワード選定を軽視している | 見出しの直後にある箇条書き |
抜かれていたのは、まとめ章の箇条書きと、見出しの直後に置いた列挙でした。定義を短く言い切った段落も選ばれています。共通しているのは、その1か所だけを読んでも意味が通る形になっていることです。
ここから実務的な結論が1つ出てきます。検索結果に出る文をある程度コントロールしたいなら、説明文の字数を削るより、本文のまとめや要点の列挙を、単独で読んでも通じる文にしておくほうが直接的だということです。記事5本という小さな母数ですから、抜かれる場所の傾向を一般化はできません。ただ、自分のサイトで同じ確認をするだけなら、検索結果を見れば済みます。
ディスクリプションの文字数を決める実務の手順
ここまでの実測をふまえて、明日から何をすればいいのかをお伝えします。字数を1つに決めるのではなく、決めなくても回る仕組みにするのが要点です。当社が自社メディアで使っている手順を、そのまま持ち帰れる形にしました。
- 手順1:説明文が出力されているかを確認する
- 順位には効かないので落ち着いて進める
- 手順2:字数ではなく範囲を決めて機械に止めさせる
- 手順3:前半70字に結論と対象読者を置く
- 手順4:直す記事は表示回数の多い順に選ぶ

手順1:説明文が出力されているかを確認する
最初にやることは、字数の調整ではありません。書いた説明文が、そもそもページに出力されているかどうかの確認です。当社はここで失敗しました。
当社のメディアには、公開済みと予約投稿を合わせて260本の記事があります。2026年8月15日に全記事の説明文を書き出して数えたところ、260本すべてに説明文が書かれていました。空欄はゼロです。
文字数は最小73字、最大159字、中央値125字、平均124.4字でした。110字から139字の帯に192本、全体の73.8%が集まっています。
ただしこれは1サイト260本の実測であり、一般的な傾向ではありません。文字数と検索成績の関係も、この計測では見ていないことを添えておきます。
入稿の仕組みとしては、うまく回っていたわけです。ところが同じ日に実際のページのHTMLを確認して分かりました。その260本分の説明文は、1本もページに出力されていなかったのです。
| 確認した項目 | メディア側 | 同じ会社のコーポレートサイト |
|---|---|---|
| 説明文の原稿 | 260本すべてに記入済み | 記入済み |
| ページに出力される説明文のタグ | 0件 | あり |
| SNSでの共有用のタグ | 0件 | あり |
原因は単純でした。使っているテーマが、説明文とSNS共有用のタグを自分では出力せず、別のプラグインに任せる設計になっていたのです。コーポレートサイトにはそのプラグインが入っていて、メディア側には入っていませんでした。同じ会社の、同じテーマを使った2つのサイトで、片方だけが出力されない状態が続いていたことになります。
厄介なのは、この状態が画面上まったく異常に見えない点です。管理画面の入力欄には文字が入っており、文字数のカウンターも基準内を示します。記事も普通に表示され、検索結果にもきちんと説明文らしき文が出ていました。ただしその文は、Googleが本文から作ったものです。前の章で見た、のべ9件すべてで自社の説明文が使われていなかったという結果は、この状態の裏返しでした。
今泉の視点:正直に書くと、この記事を書くまで260本という数字を自分で数えたことがありませんでした。1本ずつ説明文を書き、文字数の基準も作り、入稿の仕組みで機械的に止めるところまでやっていたのに、それが読者に届いているかだけ確認していなかったんです。記事の中身には毎日手を入れていて、読者が最初に見る画面は一度も見ていなかった。見落としは、自分が毎日見る画面ほど整い、見ない画面ほど放置されるという形で起きます。だから当社では、字数の議論より先に「出ているか」を確認する順番に変えました。
幸い、この確認は簡単です。記事のページを開いてページのソースを表示させ、そこから「description」という文字を検索してください。<meta name="description" content="…"> という行が見つかれば出力されています。見つからなければ、入力欄に何を書いていても、その文はページに存在していません。
確認する順番は、次の3つで足ります。
- 説明文のタグがページに出力されているか
- 出力されている文が、管理画面で書いた文と同じか
- 実際の検索結果に、その文が出ているか
1つ目は上の方法で確かめられます。2つ目でずれていれば、テーマやプラグインの設定がどこかで別の文を使っているということです。3つ目まで一致するページは、当社が他社を測った範囲では、説明文が書かれていたページの2割ほどでした。ここまで確認して初めて、字数の話に進む意味が出てきます。
使っているツールによって設定場所は違うので、具体的な設定手順まではここでは踏み込みません。共通して言えるのは、設定した状態と、実際にそう出力されている状態は別だということです。当社は自社サイトの転送設定でも同じ種類の思い違いをしたことがあります。設定画面を見て確認したつもりになり、実際の応答を測っていませんでした。確認の手順には「設定を見る」ではなく「出力を見る」を入れてください。
順位には効かないので落ち着いて進める
ここまで読んで、「出力されていなかった期間、順位は下がっていたのだろうか」と心配になった方がいるかもしれません。この点はGoogleが明確に答えています。
Google検索セントラルのブログの2009年9月の投稿には、こう書かれています。「表示するスニペットに description meta タグを使用する場合でも、Google のランキングでは description meta タグは使用されません。」
古い投稿なので、現在も同じかを補足しておきます。2022年4月、Googleのジョン・ミューラー氏が公式の質問回答セッションで同じ趣旨を改めて説明しました。メタディスクリプションは検索結果のスニペットとして使うものであり、順位付けには使わない、という内容です。この発言はSearch Engine Journalが文字起こしした記録として残っています。
さらにさかのぼると、2007年のGoogle公式ブログにも記述があります。正確な説明文はクリック率を改善しうるが、順位には影響しない、という趣旨です。
説明文が効くのはクリックの場面であって、順位の場面ではありません。出力されていなかったからといって順位が落ちるわけではなく、逆に字数を完璧に整えたからといって順位が上がるわけでもない、ということになります。
そのうえで、当社が出力の修正を優先課題として扱っているのは、順位のためではありません。読者が最初に読む一文を、自分たちで決められない状態だからです。
手順2:字数ではなく範囲を決めて機械に止めさせる
2つ目の手順は、記事ごとに「何字にするか」を人が考えるのをやめることです。かわりに範囲を決めて、範囲外なら機械が止める形にします。
当社の入稿の仕組みでは、説明文の文字数を50字から160字と決めており、この範囲を外れた記事は警告ではなくエラーになります。入稿そのものが止まるため、気づかずに公開されることがありません。同じ数字は記事の設計書と入稿の仕様書にも書いてあり、3か所で同じことを言っている状態にしてあります。人の記憶に頼らないためです。
この50字から160字は、外部の平均値でも業界の基準でもありません。当社が自社の運用に合わせて決めた社内のしきい値です。ここまでの実測を知ったいまの目で見れば、上限の160字は表示される長さより明らかに長く、下限の50字は短すぎます。それでも運用としては機能してきました。実測した260本すべてがこの範囲に収まっており、書き手が自然に落ち着いた位置は中央値125字だったからです。
大事なのは数字そのものではなく、幅を決めてしまえば1本ごとに悩む必要がなくなるという点です。範囲の中に入っていれば、あとは中身の勝負になります。もしいまから決めるなら、当社の実測を根拠に、表示される90字前後を中心にした幅を設定するのが自然でしょう。
手順3:前半70字に結論と対象読者を置く
3つ目は、字数の上限ではなく前半の設計に時間を使うことです。
ここまでの実測を並べ直すと、今回測った範囲では70字台までが多くの場合そのまま表示されていました。パソコンの87件のうち70字未満は8件しかなく、100字を超えたものは1件もありませんでした。つまり前半70字は多くの場合そのまま出るが、それ以降は出るかどうか分からないという前提が置けます。
そこで、前半70字に入れるものを先に決めておきましょう。当社が入れているのは次の3つです。
| 位置 | 入れるもの | 理由 |
|---|---|---|
| 前半70字 | 記事の結論と、誰に向けた記事か | 切られずに表示される可能性が高い |
| 70字以降 | 補足、記事の範囲、根拠の種類 | 切られても意味が通る |
| 入れない | あいさつ、サイト名、定型の締め文 | 幅を使うわりに読者の判断材料にならない |
Googleが長さについて示している唯一の目安も、実は文字数ではありません。SEO スターター ガイド(2025年12月18日更新版・2026年8月時点)は、メタディスクリプションを「通常は簡潔で 1~2 文からなるページの説明」と説明しています。字数ではなく文の数です。1文目で結論を言い切り、2文目で補うという形にしておけば、途中で切れても最初の1文は残ります。
もう1つ、当社が守っているのはタイトルと説明文で役割を分けることです。タイトルは28字から30字と幅を狭く固定していますが、説明文は幅を広く取っています。タイトルは長さの問題、説明文は中身の問題として扱っているからです。検索結果に並ぶ一行の設計についてはタイトルタグとメタディスクリプションの書き方で、書き方の型と例文を扱っています。
手順4:直す記事は表示回数の多い順に選ぶ
4つ目は、既存記事をどうするかという問題です。何百本もある記事の説明文を全部書き直すのは現実的ではありませんし、その必要もありません。
当社は、直す候補を機械的に絞る条件を分析用のスクリプトに固定しました。まず表示回数が15回以上あるものだけを見ます。そのうえで、5位以内ならクリック率が3%未満のとき、5位より下から10位以内なら1.5%未満のときだけ候補に挙げる仕組みです。順位帯で合格ラインを分けているのは、1つの基準を全順位に当てはめると上位に甘く下位に厳しい判定になるからでした。
この3%と1.5%も、外部の基準ではなく当社のデータに合わせた社内のしきい値です。数字そのものより、見る前に足切りを決めておくという考え方のほうを持ち帰ってください。表示回数が少ないクエリはクリック率が跳ねやすく、その場で判断しようとすると日によって結論が変わってしまいます。
優先順位をつけたら、直す順番は次のとおりです。
- 説明文が出力されているかを確認する
- 表示回数が多くクリック率が低い記事から選ぶ
- 前半70字に結論と対象読者を置き直す
- 検索結果で実際にどう出たかを後日確認する
この4つが、字数を決めるかわりの手順になります。4つ目まで含めているのは、書き直したものが採用される確率が2割ほどしかないからです。採用されなければ、Googleが本文から抜いています。そのときに直すべきなのは説明文ではなく、抜かれている本文のほうです。
最後に、判断の物差しについて1つ補足します。説明文の良し悪しを「うまい言い回しかどうか」で判断すると、書き手の主観から抜け出せません。当社は、読者が得るものの段階で判定しています。
質問に答えているか、分かりやすいか、次の疑問に先回りしているか、そしてその記事にしかない情報があるか。説明文はこの4段目までを予告する場所であり、字数はその予告に必要な長さでしかありません。記事全体の品質基準の考え方はSEOの文字数は目標ではなく結果でも扱っています。
ディスクリプションの文字数に関するよくある質問
まとめ
- Googleは長さに制限を設けず、最適な字数も示していない
- 日本語の検索結果で実際に出ていたのは中央値77字だった
- 書いた説明文が使われるのは5件に1件ほどしかない
- 字数を決める前に、出力されているかを確認する
ディスクリプションの文字数に正解がないのは、資料が足りないからではありません。表示は幅で切られ、検索語ごとに変わり、そもそも8割は書き直されるからです。だから字数を1つに決めるかわりに、前半70字に結論と対象読者を置き、範囲だけ決めて機械に止めさせる形にしておくと、1本ごとに悩まずに済みます。
今日できることを1つ挙げるなら、自分のサイトの記事を1本開いて、説明文がページに出力されているかを確かめてみてください。当社はそれを260本ぶん見落としていました。判断に迷うときは、株式会社街中文学へお気軽にご相談ください。
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