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HSKは自分の中国語レベルを証明するのに便利な資格ですが、独学で中国語の勉強をしている人の中には筆記試験を受けるのは苦手だという人も多いです。
そのような人に人気なのが、HSKネット試験です。HSKネット試験とはパソコンを使って試験を受けられる制度のことです。
この記事では、HSKネット試験について詳しい内容を紹介します。
ゆうきの中国語
ゆうき
yuki
ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!
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HSKネット試験とは?
- パソコンを使った試験
- 毎月開催される
- 試験の有効性は通常試験と同じ
HSK(Hanyu Shuiping Kaoshi)試験は中国語を母国語としない方が対象の試験で、中国語の「リスニング力」「読解力」「作文力」の評価を目的としています。
そのHSK試験を、パソコンを使ってンラインで受験するのがHSKネット試験です。自宅で自分のパソコンを利用して受験するのではなく、指定された試験会場に設置されているパソコンを使って受験します。
HSKネット試験は、簡単なパソコン操作さえできれば誰でも受験が可能です。また、筆記試験とネット試験は解答方法が異なるだけで、試験の内容やレベル、試験結果の有効性に違いはありません。
HSKネット試験の特徴
ここでは、筆記試験と比較した際のHSKネット試験の特徴について説明します。
- 毎回すべての級を受験可能
- 受験票の発行や結果通知などがよりスムーズに
- 作文問題はすべてピンインで入力が可能
順番に解説するので、どちらを受験すべきか迷っている方は参考にしてください。
毎回すべての級を受験可能
HSKネット試験では、試験時間が重ならない限りは毎回どの会場においてもすべての級を受験できます。
筆記試験の場合は、開催日や会場によって受験可能な級が決まっています。
そのため、複数の級を一度に受験したい方にはネット試験がおすすめです。
ネット試験では、最大で以下の3試験を1日で受けることが可能です。
- HSKの偶数級
- HSKの奇数級
- HSKK(中国語のスピーキング力に特化した試験)
自分がどの級を受けるべきか迷ったときは、模擬試験やレベルチェックテストを利用して自分のレベルを確認するとよいでしょう。
受験料も決して安くはないので、事前に自分のレベルを把握し、効率よく受験しましょう。
受験票の発行や結果通知などがよりスムーズに
HSKネット試験では受験票の発行や結果通知もオンライン上で行うため、筆記試験よりも段取りがスムーズです。
受験票の発行について
ネット試験の場合、受験票はネット上で自分で取得します。スマートフォンなどのモバイル機器に受験票のデータを保存しておき、試験当日に提示するだけで試験が受けられます。
ネット試験の場合、スマホがあれば当日受験票を持参し忘れることがないので安心です。
試験の結果通知について
筆記試験では最低でも1カ月たたなければ試験の結果がわかりませんが、ネット試験では2週間で結果が通知されます。
早く試験結果を知りたい方は、ネット試験での受験をおすすめします
作文問題はすべてピンインで入力が可能
HSKネット試験と筆記試験で大きく異なるのは作文問題の回答方法です。
筆記試験は手書きですが、ネット試験の場合はピンインでの入力ができます。
つまり、ネット試験では漢字を正確に覚えていなくてもピンインがわかっていれば回答ができるということ。
漢字の書き間違いによる減点がなく、文章を書き直す場合も消しゴムで消す手間などがありません。
一方で、筆記試験では漢字を正確に覚えていないと回答が得点につながりません。
漢字があまり得意ではなく、またピンインでの入力に慣れているという方はネット試験での受験を検討するとよいでしょう。
ピンインがわからない漢字は入力できない
パソコン入力では全てピンイン入力を行うことになります。
HSK4級以上では作文問題があります。特にHSK6級の試験では、文章を見てその後に概要をまとめる問題があります。
手書きだとうろ覚えで同じ漢字を書けば良いのですが、そこに出てきた単語のピンインがわからない場合、パソコン入力では入力できません。
昔話では人の名前が難しいケースが多く、ピンイン入力できなくて困ってしまったと言う人もいます。HSK6級に関しては、パソコン試験のピンイン入力は運要素が大きく思えます。
HSKネット試験の対策
試験勉強のために、参考書を買ったり講座に通ったりする方は多いでしょう。
勉強には時間もコストもかかります。
効率よく勉強し合格を勝ち取るためには、事前の対策が欠かせません。
ここでは、HSKネット試験合格のために、どの級にも通じる対策方法を紹介します。
苦手分野を作らない
HSKネット試験の対策で最も大切なことは、苦手分野を作らないことです。
なぜなら、苦手分野があると他の分野で高得点をとらなくてはならず、合格が一気に難しくなるためです。
HSKネット試験は「リスニング力」「読解力」「作文力」の3パートで構成されています。
各パートに100点ずつ配点されており、全体で6割得点できれば合格です。各パートで6割ずつ得点できれば理想的ですが、仮に苦手分野があると他のパートで7割以上をとらなくてはなりません。
苦手分野をなくすためのコツは、自分がどこでつまずいているかを具体的に把握することです。そして、応用問題を解くよりも基礎問題を中心に取り組みましょう。
苦手分野に取り組むことで、試験に対する不安が消え、自信が生まれます。確実に試験合格を目指すなら、苦手分野の克服に集中しましょう。
勉強を継続する仕組みをつくる
語学学習は始めるよりも続けていく方が何倍も大変です。無理なく勉強を続けていくためのコツは、継続する仕組みをつくること。
ここでは仕組みづくりのアイディアを紹介します。
明確な目標を設定する
目標がはっきりしていないと集中して取り組めず、結果として時間を無駄にしてしまいます。
いつまでになにを勉強するか長期的な目標を立てるとともに、その日にやるべき短期的な目標も具体的に設定しましょう。
記録をつける
勉強した内容を記録すると「勉強を継続できている」事実を確認でき、自信につながります。
また、記録によりどの分野の勉強にどれくらい時間を使っているかがわかり、その後の勉強の計画が立てやすくなるというメリットも。
効率よく勉強を進めるためにも記録を活用しましょう。
勉強仲間を作る
勉強仲間を作る目的は自分のモチベーションアップです。
自分が勉強した内容を報告しあうことで、さぼらないようお互いの動向を確認しあう効果があります。
留学や昇進試験など、自分と同じ目的を持った人がいれば良い刺激になるでしょう。
ピンインの入力を練習する
先述したとおり、HSKネット試験の作文問題はピンインで入力します。
ピンインでの入力にあまり慣れていないという場合は、事前に練習しておきましょう。
以下におすすめの練習サイトを紹介するので、うまく活用しましょう。
HSKネット試験の公式ホームページでも中国語でタイピング練習ができるサイトを紹介しています。
簡体字と繁体字のどちらも対応が可能で、単語の勉強にもなります。
HSKネット試験学習サポート
https://www.hskibt.jp/learning-tool/
HSKネット試験についてよくある質問
HSKネット試験についてよくある質問をまとめました。
- HSKネット試験は自宅から受験できますか?
- 本試験を自宅から受験することはできません。模擬試験の無料受験は可能です。
中国に在住の方は自宅から受験できる制度があります。
>> 中国のウェブサイト
- HSKネット試験は成績証明に使えますか?
- 使えます。HSKネット試験の証明書は、一般のHSKの証明書と同じ扱いになります。
- HSKネット試験はどこで申し込みできますか?
- HSKの公式サイトから、必要事項を入力して申し込みます。申し込み後の公式サイトとのやりとりは、全てメールアドレスになりますので、メールアドレスの打ち間違いには注意しましょう。
まとめ
今回はHSKネット試験について、以下の点を中心に説明しました。
- HSKネット試験の概要
- HSKネット試験の特徴
- HSKネット試験の対策
中国経済の発展に伴い、中国語を扱える人材は今後も需要が高まるでしょう。
HSKネット試験をうまく活用し、中国語の習得に活かしてください。
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