中国留学の費用を全公開〜奨学金なしで手続きから帰国まで〜

中国留学は比較的安いと言われますが、実際にどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

結論から言うと、手続きの費用から現地生活の費用まで全てを合わせて、半年で1,267,082円でした。

ゆうき
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僕は復旦大学の語学コースに半年間留学しました。

この記事では、中国に5ヶ月間留学した僕の生活と出費を1日単位で細かく紹介します。

僕が留学した上海は中国の中でもトップクラスに物価が高い地域なので、他の地域へ留学する方は、現地生活費を少し割引き気味で考えて大丈夫です。

MEMO

実は僕は1年留学の予定だったのですが、コロナウイルスの影響で半年経過した時点で留学を取りやめました。
なのでこの記事で紹介する「手続き」の金額は1年留学者の費用、「現地生活」の金額は半年分の費用です。
ただしそれぞれ詳しく内訳を書いているので、簡単に計算して1年、半年の費用がわかるようになっています。

ややこしくなってしまってごめんなさい。

この記事は、中国留学準備リストの3番目の記事です。

この記事の著者

ゆうきの中国語

ゆうき

yuki

プロフィール

ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!

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半年の中国留学でかかった費用

ゆうき
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半年の中国留学、準備から現地生活まで全部あわせると1,267,082円でした。

内訳は以下の通りです。

学費・寮費558,000円
手続き272,490円
エージェント代行費143,000円
現地の生活費293,592円

なんと、、、半年で130万円近くもかかってしまいました。

今見返してみると、削れる出費は多かったように思えます。

ただし、手続きから現地生活まで全て込みの金額としては、さほど高すぎるわけでもないと思います。

ただし僕は1年留学のつもりで準備していたので、本来半年留学の予定の人であればいらない手続きもあります。
これらの金額は、あくまでも目安程度にご覧ください。

中国留学の手続きにかかった費用を詳しく紹介

それでは、僕の留学費について内容を詳しく紹介します。

まずは大学入学への手続きにかかった費用です。

大学の学費・申請費など

学費10,500元
申請費400元
学校指定保険800元

僕が通っていたのは、復旦大学の語学コースです。

学費は大学によって異なりますが、平均的には1学期あたり8000元くらいみたいです。

これらの費用は大学が定めているものなので、削りようがありません。

中には学費が安いコースや大学もありますが、留学の目的を考えれば、学費で大学を選ぶのには疑問を感じます。

寮費

部屋代155元/日 x 140日 = 21,700元
水代200元/月(固定)x5ヶ月=1,000元
電気代400元くらい/月

僕が住んでいたのは上海の「unijia」という寮です。

部屋代が1日140元というのはちょっと高めです。
一般のアパートなら1日100元くらいで綺麗な部屋に住めます。

ただしunijiaは留学生の手続きを手伝ってくれるスタッフがいるので、最初に住む物件としてはまぁ良いかな、という感じです。

水代、電気代については抗議したくなるほどのぼったくりです。
他の寮の人は電気代、水代あわせて月々200元くらい。

unijiaは留学生むけの寮なので、料金設定は優しくありません。

>>>上海の留学生寮「unijia」を復旦大学生がレビュー!

飛行機のチケット代

飛行機往復82,170円(成田-浦東)

僕は飛行機が苦手なので、ANAのチケットを購入しました。

中国東方航空など、他に安い航空会社があるので、自分の荷物などの状況と照らし合わせて考えてみましょう

多くの中国留学生が出発するのは8月末、2月末ですが、この時期は大学の長期休暇とかぶっているので航空券が高くなりがちです。
1日ずれるだけでも大きく値段が変わることがあるため、マレーシア航空で細かくチェックしてみましょう。

海外保険料

海外旅行保険112,000円(11ヶ月分)

冒頭で紹介したように僕はもともと1年留学の予定だったので、保険は1年分加入していました。

MEMO

僕が加入した保険は早稲田大学の学生向けプランで、かなり安い料金設定となっています。
大学生の方はぜひご自分の大学に問い合わせてみましょう。

一般の保険でも、半年で10万円程度が相場のようです。

いくら費用を削ろうと思っても海外旅行保険は絶対に加入してください。
加入せずに留学すると、本当に本当に実家が破産する可能性があります。

>>>留学保険ならAIG損保

予防接種費用

総額36,720円
①A型肝炎8,640円 x 2回
②B型肝炎5,400円 x 2回
③破傷風3,240円 x 1回

予防接種は任意ですが、なるべく受けておくことをおすすめします。

とはいえ、上海や北京など大都市へ留学する人は予防接種を受けずに来る人もいます。
1回1回の値段が高いので、安全を取るかコストをとるか、よく考えましょう。

予防接種の推奨は5種類あります。
詳しくは「中国留学前の予防接種に行ってきた!」の記事を参考にしてくださいね。

健康診断の費用

外国人体格検査27,000円
MEMO

1年の留学をする人は「外国人体格検査」というものを受けなければいけません。
これは、いわゆる健康診断です。

東京にある日中友好病院が専門機関ですが、地方の国立病院でも受診することができます。

詳しくは僕の体験談「中国留学|日中友好病院の外国人体格検査(健康診断)を徹底レビュー!」を読んでみてくださいね。

ビザ申請の費用

査証申請料8400円

中国留学ではビザが必要になります。

MEMO

半年留学(1学期)の人はX2ビザ、1年留学(2学期)の人はX1ビザを申請します。

このビザの部分で勘違いしてしまう人が多いので、ビザの手続きについて詳しくは「中国留学でXビザ申請の必要書類を徹底解説!」の記事をご覧ください。

居留許可申請費

居留許可申請費400元
MEMO

1年留学の人は、居留許可の申請をしなくてはいけません。

この申請は中国到着後1ヶ月以内に済ませないといけないので、忘れないようにしましょう。
申請の時に現金で400元が必要となります。

詳しくは「中国留学で居留許可してきた!申請する時の必要書類と費用」の記事を読んでくださいね。

エージェントの代行費

総額143,000円
①学校申請代行54,000円
②滞在先予約代行21,600円
③海外送金代行10,800円
④ビザ代行8,600円
⑤到着後サポート48,000円

僕が利用したのは、JTBの留学代行サービスです。
代行手数料はエージェントによって大きく異なります。

MEMO

エージェントを利用するときは、為替レートにも注目するのがポイントです。
多くのエージェントはリスクヘッジと言って、通常のレートに2~3円上乗せしています。

つまり1元で2円多く払うので、1万元だと2万円通常よりも高く支払うことになります。

エージェントを使うことはお金がかかりますが、実はエージェントのカウンセリングを受けるだけなら無料です。
カウンセリングだけ受けて情報をもらって、申請は自分でやるという人もいるので、費用を抑えたい人は要チェックです。

中国現地の手続きでかかった費用

次は、中国の現地で行う手続きで必要となった費用を紹介します。

教科書

教科書4冊193元

僕は復旦大学語学班に留学し、一番上のクラスで授業を受けました。

一番上のクラスだけなぜか授業が少なかったので、教科書代も一番安かったです。

他のクラスは200~230元ほどの教科書代が必要となっていました。

スマホの契約費

スマホ契約代100元/年

上海の学生プランは、年間100元で月々100ギガ使えるという、ちょっとぶっ飛んだプランがあります。

この契約は大学の入学手続きの時、大学構内のブースのみで提供されています。

一方、空港で契約したり、一般の店舗で契約したりすると、年間600元くらいのプランになることもあるので、どの場所で契約するかは大切です。

生活用品一式

生活用品約700元
①寝具200元
②スリッパ3足60元
③ティッシュ類30元
④シャワーマットなど100元

寮について最初は、生活用品を買い出しに行かないといけません。
だいたいの大学は近くに大きなスーパーがあるので、そこで買い物をする人がほとんどです。

MEMO

しかし、すでに中国の電話番号を持っている人は「タオバオ」というネットショップで買い物をするのがおすすめ。
タオバオでは店舗の3分の1以下の値段で色んなものが買えるので、初期費用をかなり抑えることができます。

ちなみに日本から持っていくと便利な日用品もあるので「中国留学の持ち物リストを徹底考察!持っていけばよかったって後悔したものとは?」の記事で、持っていくもの、現地で買うものを仕分けておきましょう。

中国での留学生活で使ったお金

1ヶ月目3687元
2ヶ月目3329元
3ヶ月目3772元
4ヶ月目3903元
5ヶ月目3788元

それでは最後に、僕が留学生活で使ったお金を1日単位で全て公開します。

僕が留学中使っていた家計簿アプリは「叨叨记账」というものです。

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1ヶ月目の生活費

▼8月の出費

中国留学出費8月
中国留学費用めも8月



▼9月の出費

中国留学出費9月
中国留学出費9月内容
中国留学費用めも9月

最初の1ヶ月は、生活用品を買ったり、交通カードを買ったり、シェア自転車の定期券を買ったり、色んな準備があるので必然的に出費が増えます。

さらに9月13日に復旦大学日本人留学生会の新入生歓迎パーティーがあったり、毎週末上海プチ旅行に出かけたり、新しい環境でたくさんのイベントがあります。

さらに僕の場合中国の食生活に慣れなくて、ちょっと高い日本食をよく食べていたので、前半は食費も高かったです。

9月の最後の方になると学食を少し食べれるようになって、出費が落ちついていますね。

中国留学では学食のコスパが良すぎるので、食費を抑えるなら学食に通い詰めるのが最高です。
>>>中国留学で中華料理が嫌いになった?留学初期は食事とのバトルです

2ヶ月目の生活費

▼10月の出費

中国留学出費10月
中国留学出費10月内容
中国留学費用めも10月



10月1日は国慶節で、1〜7日はおやすみです。この長期休暇を利用して旅行に行く人も多いですね。

ただし1年留学の人はちょうど居留許可申請でパスポートを管理局へ預けているので、トラブルなく飛行機に乗れるかどうかは運次第です。
(管理局へパスポート提出中は仮パスポートの紙をもらえます)

僕は友達を連れてトラブルになるのが嫌だったので、旅行を断って一人で上海をぶらぶらしてました。

なので国慶節中の出費は、そこまで多くなりませんでした。もし旅行に行ったらここで3000元くらい飛びます。

10月終盤にもなるとみんな留学生活にも慣れてきて、大人しく勉強することが増えます。

カフェに入るとだいたい1杯30元くらいかかるので、図書館で勉強するのがおすすめです。

とはいえ僕はカフェが好きだったので、85℃やスタバによく通ってました。

3ヶ月目の生活費

▼11月の出費

中国留学出費11月
中国留学出費11月内容
中国留学費用めも11月


11月上旬には中間試験があります。

MEMO

中間試験が終わってから週末まではお休みなので、ここで旅行に行ったり、遊びの予定を詰める人が多いです。

僕は仲の良い韓国人の友達と洛陽へ旅行に行きました。
遠距離旅行に行くと出費が増えてしまいますが、かなり貴重な経験を得られます。

韓国人のことずっと2人だったので、中国語しか喋らない5日間を過ごせたのは良い経験でした。
せっかくの留学の機会だから、少し出費が痛くても旅行に行こう!と踏み切りましたが、良い選択でした。

もっとも、旅行中は2人で「旅行が終わったら節約生活だね」と言い合っていましたが笑

4ヶ月目の生活費

▼12月の出費

中国留学出費12月
中国留学出費12月内容
中国留学費用めも12月



12月といえばクリスマス…なのですが、中国にはクリスマスを盛大に祝う習慣がありません。

どこのお店も、簡単なツリーがあれば良い方で、通常営業です。

しかし留学生はクリスマス大好きなので、留学生同士でクリスマスパーティーをよくしました。
12月末が真っ赤ですね。

年越イベントも期待したくなりますが中国は旧暦の国なので、12月31日まで授業があります。
さらに大規模な年越しカウントダウンは禁止されており、年越しの瞬間もわりと静かです。

なので留学生同士で、お家に集まって簡単な年越しパーティーをしました。

お菓子やお酒をてきとうに買って寄せ集めた簡単なパーティーでしたが、最高に楽しかったです。

5ヶ月目の生活費

▼1月の出費

中国留学出費1月
中国留学出費1月内容
中国留学費用めも1月



1月6、7日は最後の期末試験でした。そして8日はテスト後恒例の小旅行へ。

1月は中盤に学校が終わりますが、お別れ会やプレゼントなどで出費は一番増えるかもしれません。
その代わり1月中盤から春節休みのお店が増えるので、1人の食事は簡素になりがちです。

僕は友達一人一人にお手紙とプレゼントを買ったので、ちょっと出費がかさんでしまいました。
でもこういうお金の使い方が一番好きなので、特に意識はしていません。

春節中はマックやすき家のデリバリーを多く頼んだので、ちょっと食費が多かったかなと思います。
1人身の留学生にとって、お店が閉まってしまう春節中の過ごし方は難しいです。

留学費が高くなってしまった理由

留学とはいえ、半年で130万円近くかかってしまったのは高いですね。

なぜこれほど留学費用が高くなってしまったのかを考えてみます。

エージェントの代行手数料が高い

僕は中国留学は初めてだったのでJTBに代行をお願いしました。

先ほどの表を見てもわかるように、代行手数料が143,000円というのは大きいですね。

自分で申請をすれば、この部分は0円になります。

寮の電気代・水道代がぼったくり

僕が上海で住んでいたのは「unijia(ユニジャ)」という寮なのですが、これがまぁ、なかなかお金を取りたがる人たちでした。

そもそもの部屋代が上海相場の1.5倍ほどする上に、電気・水代は他の寮の5倍くらい。
ここの計算は本当に意味不明でした。

と言っても、復旦大学に留学する人はだいたいunijiaに住まされます。

もし留学生寮や亚洲青年交流中心に住むことができれば、寮費を5分の1ほどに抑えることができます。

>>>上海の留学生寮「unijia」を復旦大学生がレビュー!

日本食を食べることが多かった

これは個人的な理由ですが、僕は最初環境の変化に馴染めず、日本食を食べることが多かったです。

上海には美味しい日本食屋さんがたくさんありますが、その分お値段はけっこうします。

最初の頃は仕方ないと思いつつも、やはり食費が重かったです。

現地のお店メインで食事をして頑張って食費を削れば、現地の生活費は5万ほど安くできたと思います。

中国留学で費用を抑えるコツ

実際に5ヶ月間中国で生活してみて、僕の留学生活は全然節約生活になっていなかったなと感じます。

最後に、中国留学で少しでも出費を抑えるためのコツをご紹介します。

食事は食堂をフル活用する

まず絶対条件とも言えるのが、学食のフル活用です。

学食では1食10元以下でお腹いっぱい美味しいご飯が食べれます。

対して外食すると20元以上、マックなどデリバリーでは40元以上もかかってしまいます。

日本食の外食では1食60元を超えるのも珍しくありません。

学食は時間が決まっていて、夜は19時くらいで閉まってしまうので、注意が必要です。

買い物はなるべくタオバオで

最初の頃はあんまり意識しないのがタオバオでのショッピングですが、いちどその便利さがわかると店舗で買うものする気が起きないです。

そんなに急がないものならタオバオで買った方が何倍も安く済むので、ぜひ使ってみてくださいね。

タオバオでは偽物が出品されていたりするので、「天猫」というマークのついた商品を選ぶのがおすすめです。

天猫(T-mall)は管理が厳しくて出品者もかなり厳選されているので、偽物をつかまされる可能性が格段に低いです。

家計簿で支出をチェックする

ただでさえお金がかかる留学生活なので節約したくなる気持ちはわかります。

でも僕は、節約するのも大事だけど、今しか過ごせない貴重な時間を精一杯楽しむことも大事だと思っています。

節約しすぎるあまり生活が質素になりすぎたり、アクティブさを失ったりするのは留学の価値を下げてしまいます。
なので、適度な出費は認めて、積極性を持つことが大切です。

そんな生活の中で持っておきたいのが、家計簿アプリです。

MEMO

お金を使いつつも、使いすぎていないか数字でチェックできる。さらに使いすぎてしまった時に生活の反省、修正もしやすいです。

つまり家計簿アプリで毎日お金の管理をすれば、使うべき場所でお金を使い、節約すべき場所でお金を節約できるようになります。

中国の「叨叨记账」というアプリは写真も一緒に記録できるので、日記がわりとしても便利ですよ。

僕も留学中、毎日このアプリでお金をチェックしていました。

みなさんもぜひ使ってみてくださいね。

中国留学の費用まとめ

この記事では、中国留学でかかる費用をまとめました。

僕が半年間の留学で使ったのは1,267,082円でした。

その内訳は以下の通りです。

学費・寮費558,000円
手続き272,490円
エージェント代行費143,000円
現地の生活費293,592円
中国留学でかかった費用

ただし僕は1年留学のつもりで準備していたので、本来半年留学の予定の人であればいらない手続きもあります。
これらの金額は、あくまでも目安程度にご覧ください。

中国留学に行きたいけどこんなにお金が準備できないという人は、「中国留学生のための奨学金」を利用するのがおすすめです。

HSKの資格だけ持っていれば、色んな奨学金に応募できます。
実際に語学生でも、奨学金をもらって留学に来ている人は多かったです。

中国留学では、今まで想像もしていなかった新しい世界を感じることができます。

そんな留学にせっかく興味を持ったなら、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

以上、「中国留学の費用を全公開〜奨学金なしで手続きから帰国まで〜」でした!

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