「文章を添削してと頼まれたけれど、どこをどう見ればいいのか分からない」「校正と校閲と推敲、どれを頼めばいいのか自信がない」。文章を直す場面では、この2つの迷いが同時に起こります。さらに、赤ペンを入れても相手が次から良くなる手応えがない、という声もよく聞きます。
当社は、月間4,500万セッション級メディアの支援を含め、これまで数百本規模で記事を制作してきました。社内では校正・校閲・添削を別々の工程として分け、機械の判定と人の読みを組み合わせて回しています。その現場で分かってきたのは、4語は言葉の意味の広さで分かれるのではなく、何と照らして直すかで分かれるということでした。
この記事では、添削・校正・校閲・推敲の違いを1枚の表で示します。そのうえで、4語を使い分ける5つの軸、添削で見るべき観点、進め方の4ステップ、書き手が育つ添削の仕方までを解説します。読み終えるころには、自分の文章にも他人の文章にも、どの言葉で頼めばよいかの目安が持てるはずです。
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先に結論:4語は「何と照らすか」で分かれる
まず最初に、結論からお伝えします。添削・校正・校閲・推敲を見分けるポイントは、次の3つです。
- 4語は意味の広さではなく「何と照らして直すか」で分かれます
- 自分の文章に対して行うのは推敲で、他人の原稿なら残りの3つです
- 終わりの判定が4語で違うため、言い換えて頼まないほうが安全です
1つ目は、4語を分ける本当の基準です。4つとも「文章を直す」点では同じで、意味の広さだけで比べると境目があいまいになります。何と照らして直すのかという見方に切り替えると、4語の境目ははっきりします。
2つ目は、誰の文章を見るかという線引きです。自分が書いた文章を自分で直すのが推敲で、主に他人の原稿を見るのが校正・校閲・添削になります。出版の現場には著者が自分の原稿を確かめる著者校正もありますが、対象が自分に限られるのは推敲だけです。
3つ目は、終わりの判定です。校正はルールと一致したら終わり、校閲は事実と一致したら終わり、推敲は自分が納得したら終わり、添削は書き手が次に書けたら終わりになります。ゴールが違うため、言い換えて頼むと、返ってくるものも作業量も変わってしまいます。
| 見るところ | 校正 | 校閲 | 推敲 | 添削 |
|---|---|---|---|---|
| 誰の文章を見るか | 主に他人の原稿 | 主に他人の原稿 | 自分の原稿だけ | 他人の原稿 |
| 何と照らして直すか | 原稿・表記ルール | 原稿の外にある事実 | 自分が言いたかったこと | 書き手が狙っていたこと |
| どこまで手を入れるか | 誤りと表記の不統一だけ | 事実の誤りだけ | 納得がいくまで | 必要なら全体まで。ただし直さずに示すこともある |
| 機械にどこまで任せられるか | 多くを任せられる | 下調べまで | 言い換えの候補出しまで | 任せられない |
| どうなったら終わりか | ルールと一致したら | 事実と一致したら | 自分が納得したら | 書き手が次に書けたら |
表は、次のように使ってください。自分の文章なら推敲、人の文章を世に出すためなら校正と校閲、人を育てるためなら添削、と分けると迷いにくくなります。この表は、社内で「どれを頼むか」を決めるときの共通のものさしとして、そのまま使える形にまとめました。
この使い分けは、言葉づかいの正しさの問題ではありません。当社では「文章を直してほしい」と「文書を直してほしい」を取り違えたために、見積もりが半日から1日半へずれたことがありました。前者は言い回しと構成の話ですが、後者は体裁・レイアウト・ファイル形式まで動くからです(文章と文書の違い)。
当社がこの記事について取得しているGoogle Search Consoleのデータでも、同じ傾向が出ています。対象は2026年7月5日から8月1日までの28日間です。
「添削と校正の違い」「推敲と添削の違い」のように、4語の使い分けを尋ねる検索語は16種類ありました。それらで、のべ111回この記事が検索結果に表示されています。4語の関係でつまずいている人は、それだけ多いということでしょう。
添削・校正・校閲・推敲の違い

ここからは、4語を1語ずつ見ていきます。似ているようで、見ている場所も終わりの判定も別ものです。何と照らしているのかを押さえると、頼むときの食い違いが起きにくくなります。
添削とは|書き手が狙っていたことと照らす
添削とは、他人の文章に書き加えたり削ったりして、より適切な表現へ改め直すことです。当社はここに、どこがよかったのか、どう直すとよいのかを書き手に示すところまでを含めて考えています。照らす相手は、書き手が狙っていたことになります。
ここが4語のなかでいちばん特殊なところです。添削では、直せるのに直さない、という選択が起こります。書き手の言い回しに個性があるなら、あえて残して「ここは残しました」と伝えるほうが効きます。
終わりの判定も、文章ではなく人の側にあるのが特徴です。書き手が次から自分で同じ形に書けたとき、その添削は役目を終えたと考えてください。
校正とは|原稿と表記ルールに照らす
校正とは、原稿と表記ルールに照らして、誤字脱字・文法の誤り・表記のゆれを正す作業です。印刷の現場では、原稿と刷り上がりを突き合わせて食い違いがないか確かめる作業を校正と呼んできました。
校正の判断材料は、原稿とルールブックの中で完結します。「行う」と「行なう」のどちらに寄せるか、数字は半角か全角か。基準を先に定めておけば、判断に迷う場面は少なくなります。
終わりの判定は、ルールと一致したときです。読みやすさや内容の面白さは校正の守備範囲ではありません。そこまで見てほしいときは、添削と伝えて頼みましょう。
なお、自分の原稿を自分で校正することもできます。出版の現場では著者校正と呼ばれますが、書いた本人には粗が見えにくい点は変わりません。
校閲とは|原稿の外にある事実と照らす
辞書では、校閲は原稿や文書の誤りや不備を調べて正すこととされています。記事制作の現場ではもう少し狭く、原稿に書かれている内容を、原稿の外にある事実と突き合わせて確かめる作業を指します。確かめるのは、人名・社名・日付・数字・引用が現実と合っているかどうかです。
校閲が校正と別物であることは、当社の失敗が分かりやすい例になります。2026年7月、当社は記事を2本続けて減点されました。社内の品質評価(100点満点・執筆者以外が採点)で、鉤括弧の引用が原典と一致していないと指摘されたためです。
当社の原稿には「記載される傾向がある」と書いてありましたが、引用元の公的資料の原文は「記載されたりする傾向があります」でした。意味は変わっていません。
誤字もなく文法も正しいので、原稿だけを見ているかぎり誰も気づけない誤りでした。原典を開いて突き合わせて、はじめて見つかる粗です。
そこで当社は、運用を2つ決めました。1つ目は、鉤括弧でくくる引用を原典と1文字ずつ照合することです。2つ目は、照合しきれない場合に鉤括弧を外して、地の文の要約に書き換えることです。
誰がこの確認を担うのかという設計は、記事の監修とも地続きです(記事監修とは)。
推敲とは|自分が言いたかったことと照らす
推敲とは、自分が書いた文章を、自分が言いたかったことと照らし合わせて練り直すことです。一般には、4語のなかで自分の文章だけを対象にする言葉として使われます。
ですから推敲は、本来は他人に頼めるものではありません。「推敲をお願いします」と頼まれたときは、相手が求めているのは校正か添削のどちらかだと考えて、見てほしい範囲を確かめましょう。
終わりの判定は、自分が納得したときです。判定する人が自分しかいないため、いくらでも続けられてしまいます。締め切りや読み返す回数を先に決めておきましょう。
4語を使い分ける5つの軸

ここからは、先ほどの表に入れた5つの軸を順に見ていきます。「誰の文章を見るか」は前の章で整理したとおりで、「どこまで手を入れるか」は表のとおりです。残る3つは実務でとくに判断が分かれるため、1つずつ取り上げます。
何と照らすかで分ける
1つ目の軸は、照らす相手です。比較表の2行目が、そのまま判断材料になります。照らす相手が違えば、見つかる粗も違ってくるからです。
この軸が効くのは、依頼の場面です。「誤字を見てほしい」なら照らす相手はルールなので校正、「この数字が本当か確かめてほしい」なら事実なので校閲になります。言葉から入らず、何と突き合わせてほしいのかを伝えると、話が早く進むでしょう。
どうなったら終わりかで分ける
2つ目の軸は、終わりの判定です。ここを決めずに始めると、作業がいつまでも終わりません。
注意したいのは、終わりの判定が「書いた本人以外」にあるのは添削だけだという点です。校正と校閲はルールや事実と突き合わせれば判定でき、推敲は自分が納得したかどうかで決まります。添削だけは、相手の次の一本を見ないと判定できません。
そのため当社では、添削の効果を返した時点ではなく、次の原稿が上がってきた時点で見ています。
機械に任せられる範囲と、人が残る範囲
3つ目の軸は、機械にどこまで任せられるかです。ここでいう機械とは、決められた条件に合っているかを自動で判定するチェックツールを指します。文章を書き換える生成AIについては、この章の最後で別に触れましょう。
任せられる範囲は多くの方が思うより狭く、そのかわり境目ははっきりしています。当社は、語尾の連続・見出しの構造・文字数・導入文の形を機械で判定してから、人が読む順番にしています。
ただし、この機械が読んでいるのは本文の段落だけです。箇条書き・表のセル・見出しは、体言止めが正常な場所なので、はじめから対象から外してあります。実際に当社では、装飾ボックスの中の3項目が「決めます」「決めます」「決めます」と揃っていても、機械チェックは通過しました。
あとから人が読んで、はじめて指摘が出ました。読み取れることは1つで、機械が拾える範囲を知らないまま「チェックを通りました」と言うと、機械が見ていない場所の粗が残ったままになります。
4語で見ると、任せられる範囲は次のように分かれるでしょう。校正は判定基準が1つに決まるため、機械の得意な領域です。校閲は原稿の外を見に行くので、機械には下調べまでしか頼めません。
推敲は自分の頭の中の基準と照らすため、機械にできるのは言い換えの候補出しまでです。添削は相手が次に何を書けるようになるかを見るので、機械には任せられません。
- 判定基準が1つに決まるものは機械に任せます(表記ゆれ・語尾・数字の形式)
- 正解が文脈で変わるものは人が読みましょう(言い回し・構成・強弱)
- 原稿の外を見ないと判定できないものは、人が担当してください
AIに文章を直させる場合も、線引きは同じです。誤字や言い回しの候補出しは任せられますが、事実に合っているか、書き手の意図に沿っているかの判断は人に残ります。AIへの渡し方と指摘の取捨選択は文章添削AIを無料で使うときの手順に、事実確認の回し方はAI記事のファクトチェック方法にまとめました。
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文章添削で見るべき基本の観点

4語の違いが分かったところで、実際に添削するときに何を見ればよいのかを整理します。やみくもに読んでも、粗は拾いきれません。正しさ・伝わりやすさ・書き手の成長という3つの層に分けて、順に見ていきましょう。
| 層 | 見るもの・伝えるもの | 直すかどうかの判断 |
|---|---|---|
| 正しさ | 誤字脱字・表記ゆれ・数字・固有名詞 | 誤っていれば直す |
| 伝わりやすさ | 主述の対応・修飾語の位置・一文の長さ・結論の位置 | 読み手が迷うなら直す |
| 書き手の成長 | 直した理由・良かった点 | 直さずに伝えることもある |
誤字脱字・表記・固有名詞の正しさ
まず見るのは、正しさです。誤字脱字はもちろん、表記のゆれ(「行う」と「行なう」が混在していないか等)もそろえます。小さな誤りでも読み手の目にとまり、内容への信頼を損なうことがあるからです。
Googleは、制作者が自分のコンテンツを自己点検するための質問リストを公開しています。そのなかには「コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。」という一問があります(Google検索セントラル)。表記は、制作の丁寧さを測る観点として扱われているということです。
とくに注意したいのが、数字と固有名詞になります。人名や会社名、商品名の間違いは、失礼にあたるだけでなく、大きなトラブルにもつながりかねません。思い込みで読み飛ばさず、一つひとつ確かめてください。
主語と述語の対応・修飾語の位置
次に見るのが、文の構造です。一文が長くなると、主語と述語がねじれてしまうことがあります。「誰が」「どうした」がまっすぐつながっているかを確認しましょう。
あわせて、修飾語の位置も見ましょう。「かわいい犬のぬいぐるみ」のように、どこにかかるか分かりにくい表現もあります。修飾する言葉と、修飾される言葉を近づけると誤解が減ります。
誤読を防ぐ位置に読点を打つことも効果的です。たとえば、主語と述語のねじれは次のように直します。
直す前:私がこの企画で伝えたいことは、SNSでの発信を強化すべきだと考えています。
直した後:私がこの企画で伝えたいのは、SNSでの発信を強化すべきだということです。
なぜ直したか:「〜ことは」で始めたのに、述語が「考えています」でねじれていました。書き手が「伝えたいこと」を前に出したかった意図は残したまま、述語だけを対応させています。
このように、直した文章だけでなく「どこがどうねじれていたか」まで見えると、書き手は次から自分で気づけるようになるでしょう。AIが書いた文章にありがちな不自然さの直し方は、AI特有の不自然さを直すコツでも紹介しています。
一文一義と結論先出しで読みやすく
最後に見るのが、伝わりやすさです。当社が記事制作で徹底しているのは、一文一義です。一つの文に入れる内容を一つに絞り、詰め込みすぎた文は思い切って分けます。
そして、結論を先に置くことも大切な観点です。これはマナーではなく、読み手の時間を守る配慮になります。
文化審議会が2022年1月に建議した「公用文作成の考え方」にも、同じ考え方が示されています。挙げられているのは「結論は早めに示し、続けて理由や詳細を説明する」という項目です(文化庁「公用文作成の考え方」)。
この建議が対象にしているのは国の府省庁が作る公用文ですが、当社は同じ考え方を社外向けの記事や資料にも当てはめています。同じ建議には「一文を短くする」という項目もあるため、一文一義の裏づけにもなるでしょう。
結論を先に置き、一文は短くします。この2つは、添削の効き目が大きいポイントです。伝わる文章の型は、PREP法などの文章の型の記事も参考になります。
文章添削の進め方4ステップ

観点がわかったら、次はどんな順番で見ていくかを決めます。いきなり細かい誤字から入ると、全体の流れを見失ってしまうからです。ここでは、大きく見てから細かく直す4つのステップを紹介します。
ステップ1 目的と読み手を確認する
最初のステップは、直し始める前の確認です。その文章が「誰に」「何を伝えるため」のものかをはっきりさせます。ここがずれていると、良かれと思った添削が的外れになってしまいます。
たとえば、社内向けのメモに社外文書のような丁寧さを求めても、意味がありません。目的と読み手という物差しを先に持つと、直すべき点とそうでない点の線引きができます。
ステップ2 通読して全体の流れを見る
2つ目のステップは、まず一度、通して読むことです。細部に手を入れる前に、話の順番は自然か、結論は伝わるか、大きな流れを確かめます。細部より先に、全体の形を確かめるイメージです。
全体の構成に問題があるのに、先に語尾を整えても、あとで大きく直すことになりかねません。まずは流れを整え、それから細部へ進みます。この順番が、手戻りを防ぐコツです。
ステップ3 細部の誤りと表現を直す
3つ目のステップで、いよいよ細部に入りましょう。先ほどの観点、つまり誤字脱字・主述の対応・一文の長さを一つずつ確認していきます。全体を整えた後なので、安心して細かく見られます。
このとき、直す量が多くても焦らないでください。まず正しさ、次に伝わりやすさ、と観点を分けて通すと、抜けが減ります。声に出して読むと、リズムの悪さに気づきやすくなるでしょう。
ステップ4 時間を置いて読み返す
最後のステップは、少し時間を置いてからの読み返しです。書いた直後は自分の文章に慣れてしまい、粗が見えなくなります。一晩置くだけでも、同じ文章の読み方は変わります。
もうひとつ、直した直後にこそ起きる落とし穴を挙げておきましょう。当社では、4文続いた段落を読みやすさのために2つに分けたことがあります。すると、同じ語尾が3つ並ぶ状態が新しく生まれました。
直す前にはなかった粗が、直したことで発生しています。ですから当社では、人が読み返すのは時間を置いてから、機械にかけ直すのは直した直後、と分けています。章を書き終えたらその章だけをもう一度チェックにかけ、全体を組み立ててからまとめて直すやり方は取りません。
添削も校正も、1回通せば終わる作業ではありません。直すこと自体が、新しい粗を作ることがあるからです。
書き手が育つ添削の仕方

最後に、他人の文章を添削するときの、もう一歩踏み込んだ視点です。同じ直しでも、伝え方しだいで書き手の成長は変わります。返し方と、受け取った側の処理の仕方まで見ていきましょう。
直すだけでなく理由を添える
書き手を育てる添削の第一歩は、理由を添えることです。直った文章を返すだけでは、書き手は「なぜ直されたのか」が分かりません。次も同じところでつまずきやすくなります。
「主語が途中で変わって読みにくいので分けました」と一言添えるだけで、書き手はその観点を覚えるでしょう。理由の共有は少し手間ですが、次の一本に効いてくる投資になります。
良い点も具体的に伝える
もう一つ大切なのが、良い点も伝えることです。悪いところの指摘ばかりが続くと、書き手は書くこと自体に自信を持ちにくくなります。どこが良かったのかが分かれば、その強みを伸ばせます。
「この具体例は読み手がイメージしやすい」と、良かった点を具体的に伝えてみてください。直すべき点と伸ばすべき点の両方が見えると、書き手は前向きに次へ進めます。
なぜ書いた本人には粗が見えないのか
自分の文章を直しにくいのには、理由があります。書いた直後は頭の中に意図が残っているため、実際には書かれていないことまで「伝わっているつもり」になるからです。読み手は、書かれた文字だけを頼りに読みます。
そこで当社は、記事を書いた本人が採点しない運用にしています。執筆に関与していない担当が100点満点で採点し、90点以上かつ必須基準をすべて満たさなければ公開しません。仕組みとして「別の人の目」を挟んでいるわけです。
時間を置いてから読み返せば、自分も部分的にはこの「別の人」に近づけます。
今泉の視点:添削というと、どれだけ鋭い指摘ができるかを競いがちです。でも当社が記事の採点を執筆者本人にやらせないのは、鋭さが理由ではありません。書いた人ではない、という一点が効くからです。
同じ人が書いて同じ人が見ると、頭の中の意図が文章に書いてあるように見えてしまいます。指摘の質を上げる前に、まず「誰が見るか」を替えてみてほしいのです。
そして添削は、返して終わりではありません。受け取る側にも手順が要ります。校正の指摘は正しいか誤りかで仕分けられますが、添削の指摘は理由に納得できるかどうかで仕分けるからです。
当社では、返ってきた指摘を読む前に「直す」「直さない」「保留」の3つの箱を用意します。読みながら箱に入れていくと、考える対象が保留だけに絞られます。だから最後の1件まで、判断の質が落ちません。
- 直す:理由に納得できた指摘は、その場で反映します
- 直さない:意図があって選んだ表現は、理由を添えて残してください
- 保留:判断がつかないものは、半日置いてから開きましょう
保留の箱は半日置いてから開き、それでも決まらなければ直さない側へ寄せます。この手順があると、添削は「言われたとおりに直す作業」ではなくなります。
- 誤字脱字・表記ゆれ・数字や固有名詞の誤りはないか
- 主語と述語が対応し、一文が長すぎず読みやすいか
- 結論が先にあり、読み手が迷わず読み進められるか
- 直した理由を添え、良かった点も具体的に伝えたか
機械と人でチェック項目を分ける考え方は、AI記事の公開前チェックリストにも整理しました。
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まとめ
- 4語は意味の広さではなく「何と照らして直すか」で分かれます
- 終わりの判定が相手側にあるのは、4語のうち添削だけです
- 機械に任せられるのは、判定基準が1つに決まるものに限りましょう
添削・校正・校閲・推敲は、どれが上でどれが下という関係ではありません。照らす相手と終わりの判定が違うだけです。ですから頼むときは言葉を言い換えず、何と突き合わせてほしいのか、どうなったら終わりなのかを伝えてください。
それだけで、返ってくるものと作業量のずれは小さくなります。
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