記事構成案とは?作り方5ステップと記入済みのテンプレート

構成案をノートに書き出して記事の設計図を組み立てる手元

記事を書こうとして構成案の段階で手が止まり、見出しをいくつか並べては消し、まとまらないまま本文を書き始めてしまう。そんな経験はないでしょうか。構成案は面倒な下ごしらえに見えて、実のところ記事の読みやすさも検索エンジンからの評価も、この段階でほとんど決まります。

構成案とは、書く前に「読者の疑問に答える順番」を決めておく設計図です。この順番が固まると、本文を書く速さも、読み終えた人の納得感も変わってきます。

この記事では、構成案の役割とSEOに強い3つの条件、作り方5ステップ、記入済みのテンプレートまでをまとめました。「見出しは何本にすればよいのか」という悩みにも、判断の基準を1つ用意しました。

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目次

先に結論:構成案は「読者を1行で決める」ことから始める

まず最初に、結論からお伝えします。大切な点は、次の3つにまとめられます。

  • 構成案とは、読者の疑問に答える順番を先に決めておく設計図です
  • SEOに強いかどうかは、検索意図・見出し直下の答え・先回りで決まる
  • 見出しの本数に公式の正解はなく、使う引用の本数から逆算して決める

1つ目は、構成案が「読者の疑問に答える順番を、書く前に決めておく設計図」だという点です。家を建てる前の間取り図と同じで、どこに何を置くかを先に決めておけば、書き始めてから迷いません。

2つ目は、SEOに強いかどうかが3つの条件で決まること。検索意図にまっすぐ答えているか、見出しの直下にその1文だけで通じる答えがあるか、読者の次の疑問に先回りできているか。この3つがそろうほど、読者にも検索エンジンにも「知りたいことに答えている記事だ」と伝わります。

3つ目は見出しの本数です。Googleは「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。」と明記しています。だから本数は外から借りず、自分が使う引用の本数から逆算して決めました。

作り方は「読者を1行で決める→意図を分解する→上位記事の見出しを数える→親子で組む→導入と締めを固める」の5段階で進みます。ひとつずつ手を動かせばよいので、はじめてでも同じ順序でたどれるはず。具体的な進め方は、このあとの章でひとつずつ説明します。

構成案とは何か・記事づくりでの役割

構成案とは、記事を書く前に「どの見出しで・何を・どの順番で説明するか」を決めた設計図のことです。家を建てる前の間取り図に近く、これがあるだけで本文執筆の迷いは大きく減ります。役割は3つ、そして「構成案」という言葉が分野によって別のものを指す点まで、順番に見ていきましょう。

記事の設計図として構成案の役割を紙に書き出す様子

構成案が果たす3つの役割

構成案には、大きく3つの役割があります。1つ目は、読者の疑問に抜け漏れなく答えるための「地図」。

2つ目は、書き手が途中で迷子にならないための「道しるべ」。3つ目は、複数人で作るときに認識をそろえる「共通言語」としての役割です。

特に大きいのは、1つ目の地図の役割でしょう。構成案の段階で読者の疑問を並べておけば、本文を書きながら「あれも書かなきゃ」と慌てることが減ります。

書く前に考える範囲と、書きながら考える範囲を切り分けられること。それこそが構成案の隠れた効用です。

「構成案」は分野によって意味が変わる

「構成案」という言葉は、記事だけのものではありません。当社が2026年9月19日に「構成案とは」で検索結果の上位9件を取得したところ、映像・動画の構成案の解説が2件、Webサイトのワイヤーフレーム(画面の下書き)の解説が2件並んでいました。同じ言葉でも、映像なら台本の設計、Web制作なら画面の設計を指します。

一方、「記事構成案」「seo 記事構成」のように語を1つ足して同じ日に上位9件を取得すると、並んだのは記事の構成案を扱うページだけでした。語を1つ足すだけで、出てくるページの種類が入れ替わるわけです。

ここから、読む側と書く側それぞれの行動が決まります。調べる側は「構成案」単体ではなく「記事構成案」のように語を1つ足すと、探しているものだけが並ぶ。書く側は、どの分野の読者に向けるのかを構成案の一番上に書いておきます。

似た言葉に「プロット」もあります。小説で使われるプロットが物語の筋書き、つまり出来事の因果関係を指すのに対し、記事の構成案は読者の疑問に答える順番を指すもの。目的が「物語を面白くする」か「疑問を解決する」かで、組み立て方はまるで変わってきます。

構成案がないと増える手戻り

構成案を作らずに書き始めると、多くの場合そのツケは後工程で返ってきます。話の順番が入れ替わって論理が通らない、同じ内容を別の見出しで繰り返す、書き終えてから「この見出しは要らなかった」と気づく。こうした手戻りの多くは、構成案の不在が原因です。

書き直しは、書くこと自体よりも時間を奪います。1つの段落を足すと別の段落との重複が生まれ、そこも直すことになるから。構成案という「先に考える時間」を惜しまないほうが、結果として速く仕上がります。

どこまで固めれば本文に入ってよいのか、基準は1つで足ります。見出しだけを上から読んで、話が飛んでいないと自分で言い切れるところまで。ここを越えたら、あとは書きながら考えて構いません。

SEOに強い構成案の3つの条件

同じテーマでも、構成案しだいで検索順位は変わります。ではSEOに強い構成とは何かというと、突き詰めれば3つの条件に整理できます。

検索意図への一直線の応答、見出し直下に置く単独で通じる答え、そして読者の次の疑問への先回り。順に見ていきます。

見出しを追って記事の全体像を確かめる読者の様子

検索意図に一直線で答える

SEOに強い構成案の第一条件は、検索意図にまっすぐ答えていることです。検索意図とは、読者がその言葉を入力した理由、つまり本当に知りたかったことを指します。「構成案」と調べる人の多くは作り方を知りたいので、歴史や語源から書き始めると、読者はすぐ離れてしまうでしょう。

Googleも、順位のためではなく訪問者のために作られた有用なコンテンツを評価すると明言しています。その考え方はGoogleの有用で信頼性の高いコンテンツに関するガイダンスにまとまっています。構成案の段階で「読者の目的を果たせる並びか」を問うほうが、遠回りに見えて近道です。

見出しの直下に、そこだけ読んで通じる答えを置く

第二の条件は、見出しの直下に「その1か所だけを読んでも意味が通る答え」を置くことです。当社が2026年8月15日に自社記事5本・のべ9件の検索結果表示を調べたところ、Googleが本文から抜き出していたのは次の3か所で、いずれも単独で意味が通る形でした。実際に出ていた文は中央値71字です。

  • まとめ章の箇条書き(要点を1行ずつ並べた部分)
  • 見出しのすぐ下に置いた列挙
  • 定義を短く言い切った段落

母数は自社の5本なので、ここから一般則を引くつもりはありません。それでも、構成案の段階で「各見出しの直下に、単独で通じる1文を置く」と決めておけば、書いてから直すより手数は減ります。読者にとっても、見出しの下だけ拾い読みして答えにたどり着ける形になるはず。

見出しの言葉づかいと並びについては、GoogleのSEO スターター ガイドが考え方をまとめています。構成案が完成したと思ったら、見出しだけを声に出して読み、意味が通るかを確かめてみてください。

読者の次の疑問に先回りする

第三の条件は、読者が読み終えた直後に浮かぶ「次の疑問」を、構成案に織り込んでおくことです。良い記事は、質問への直接の答えだけでなく、その先の当然の疑問にも先回りして答えます。この先回りがあるかどうかが、平凡な記事と満足度の高い記事を分ける境目になると考えています。

たとえば「構成案の作り方」の記事なら、作り方を説明したあとに「見出しは何本にするのか」「AIに任せていいのか」という疑問が続くはず。そこまで構成案に含めておくと、読者は途中で他のサイトへ移らずに済みます。先回りは、読者の手間を減らす親切でもあるわけです。

構成案の作り方5ステップ

ここからは実際の作り方を、5つのステップに分けて追っていきます。手を動かす順番どおりに並べたので、上から順に埋めていけば、初めてでも1本分の構成案が仕上がります。まずは全体の流れを目次で確認してください。

手順に沿って構成案の見出しをノートに組み立てる作業風景

ステップ1 読者を1行で決める

最初にやるのは、誰に向けて書くのかを1行で言い切ることです。「Web担当者全員」ではなく「初めて構成案を作る担当者」のように、1行で書けるところまで絞ります。あわせて、読み終えた読者にどうなってほしいかも1行にします。

絞る理由は、同じ語でも読者が二層に割れるからです。当社が2026年8月9日に「seoコンサルとは」の上位8件を分類したときは、発注する側に向けたページが6件、コンサルタントを目指す個人に向けた職種解説が2件で、1つの語に別々の読者が同居していました。このとき当社は発注側に絞り、キャリア側は取りに行かない判断をしています。

「〜とは」で書くときは、この二層のどちらを取るかを構成案の一番上に書く。決めないまま見出しを並べると、記事は両方に少しずつ触れて、どちらの読者にも浅く映ります。

私が構成案で最初に確認するのは、見出しの上手さではなく「読者を1行で言えているか」です。ここが曖昧なまま見出しをきれいに整えても、記事はどこかぼやけます。だから私は、見出しの言葉を選ぶ前に読者の1行を決めると判断しています。

ステップ2 検索意図を分解する

次に、対策キーワードを入力する人が本当に知りたいことを、複数の疑問へ分解しましょう。Googleの SEO スターター ガイドも「ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。」と書いています。

同じガイドは「こういった検索行動の違いを予測し、読者を意識して執筆することで、検索結果でのパフォーマンスに良い影響を与えることができます。」と続けます。読者がどんな言葉で探すかを先に並べておけば、見出しの候補はそこから自然に決まるはず。

「構成案」なら『そもそも何か』『どう作るか』『型はあるか』『見出しは何本か』『AIに任せられるか』。こうして頭の中の問いを書き出したものが、そのまま見出しの候補になります。

分解の材料は3つあります。検索窓に出る関連ワード、上位記事の末尾にあるよくある質問、そして自社に届く問い合わせの言い回し。とくに問い合わせの文面は、読者が実際に使う言葉そのものなので価値が高いでしょう。

リサーチをどこまで機械に任せるかはAI記事のリサーチ自動化の記事で整理しています。

ステップ3 上位記事の見出しを数える

疑問を書き出したら、そのキーワードで上位に出ている記事の見出しを「読む」のではなく「書き出して数える」。ここを変えるだけで、構成案の精度は変わります。

数えると、どの論点が何サイトに出ているかが一覧になり、どこにも出ていない論点、つまり自分の記事の独自章が機械的に見つかります。当社が2026年8月8日に3つの検索語で上位20サイトの見出し455本を書き出したときは、該当テーマを扱う6サイト157本の見出しのうち「効果の測り方」を示したものは実質ゼロで、そこを独自章に決めました。

数え方は3手順で足ります。

  • 上位10サイトの見出しを、そのまま表計算ソフトに貼る
  • 似た見出しをまとめて、論点ごとの行にする
  • 行ごとに、何サイトが扱っているかを数える

分量も同じ場所で決まります。当社が2026年8月上旬に6つのキーワードの上位ページ本文文字数を測ると、「検索意図」は約5,800〜約11,800字、「添削 校正 校閲 推敲 違い」は約670〜約10,400字と開きました。後者では670字のページが6位、10,400字のページが8位です。

つまり「SEO記事は何文字」という一般論の目安は、キーワードごとに当てはまりません。自分のキーワードで上位5本を測り、そのレンジを分量の枠にするほうが早いでしょう。測る時間は、目安を探す時間より短く済みます。

ステップ4 見出しを親子で組む

集めた疑問と論点を、H2とH3の親子関係に組み立てます。大きな問い(テーマ)をH2に、その答えや具体項目をH3に置くのが基本の形。並べ替えは読者が知りたい順を最優先にし、多くの場合は「これは何か→なぜ大事か→どう作るか→注意点」の流れが自然でしょう。

見出しだけを通して読んで話が飛んでいないか、同じ話が二度出てこないかを確かめると、構成案の完成度がぐっと上がります。ここで多くの人が詰まるのが「H2もH3も、結局いくつ置けばいいのか」という点。その答えは見出しは何本が正解かでお渡しします。

詳しい見出し設計はSEOに強い見出し設計の記事で深掘りしています。

ステップ5 導入と締めを固める

最後に、導入文と締めの方向性まで構成案に入れておくと、本文がぶれません。導入では読者の状況への共感と、この記事で何が分かるかの約束を1〜2行でメモ。締めでは、読者に次にとってほしい行動を1つ決めておきます。

タイトルの下書きも、ここでやっておくのが得です。Googleは「良いタイトルとは、そのページに固有で、明確かつ簡潔であり、内容を正確に説明しているタイトルです。」と書いています。構成案の中身と食い違うタイトルは、この時点で直すのがいちばん安く済むでしょう。

書き出しで離脱を防ぐ考え方はリード文の書き方の記事にまとめました。締めの一文まで設計しておけば、記事は「読んで終わり」ではなく「次に進む」導線を持てます。

見出しは何本が正解か——Googleは本数を決めていない

「H2は5〜7本」「H3は各3〜6個」という目安を探していたなら、探すのはここでやめて構いません。Googleは SEO スターター ガイド で「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。」と明記しています(2026年9月19日確認)。本数の正解は、公式には存在しないのです。

同じガイドは順序についても、「見出しを意味的な順番にすることは、スクリーン リーダーにとっては素晴らしいことですが、Google 検索にとっては順番どおりに使われていなくても問題ありません。」と書いています。スクリーンリーダーとは、画面の文字を音声で読み上げるソフトのこと。順序を整える理由は検索エンジンではなく、そのソフトを使う読者のためです。

ひとつ注意があります。ここで言う「順番」は、h2の下にh4が来るようなHTMLの見出しタグの階層の話で、記事の話の並び順のことではありません。

原典でもこの記述は「Google が重要でないと考えること」という節にあります。話の並び順は読者の理解を左右するので、そこはこれまでどおり大切でしょう。

当社の別記事では「H2は5〜7本」という運用目安を紹介しています。ただしそれは当社の型であって、Googleが定めた正解ではありません。

目安を使うなとは言いません。使うなら、それが誰の決めた数字かを知ったうえで使ってください。

では、何を基準に決めればよいのか。当社は「その記事で使う予定の引用の本数」から逆算しています。

根拠は自社の品質採点です。当社が2026年7〜8月に自社記事2本を比べたところ、小見出し15本の記事は公開までに3ラウンドの採点を要し(1回目は88点で不合格)、小見出し12本の記事は1ラウンド95点で通りました。扱った出典の密度はほぼ同じで、違ったのは見出しの本数だけです。

理由は字数の取り合いにあります。引用を正確に書くと、1か所あたり100〜150字を使うから。

誰がいつ発表した資料か、何件を対象にした調査か、どんな条件で測ったか。ここを省けば信頼できない文章になり、書けばそのぶん本文の余白が減ります。

実際、小見出し15本の記事では、指摘に応えて加筆するたびに別の段落を削る往復が3回続きました。見出しが多いほど1本あたりに割ける字数は減り、そこへ引用が入ると本文が薄くなるという構図です。

使う予定の引用の本数 小見出し(H2+H3)の目安 理由
4本以上 12〜14本 引用と条件の説明で字数を使うため、本数を絞って1本を厚くする
2〜3本 14〜16本 引用に取られる字数は中くらい。疑問の数に合わせて調整する
0〜1本 上限を決めない 読者の疑問の数だけ見出しを立ててよい

この目安は、当社が2026年7〜8月に自社記事2本を比べた結果をもとに社内で決めました。実測があるのは「4本以上」の行で、残る2行はそこからの延長として置いた値です。Googleが定めた数値ではありません。

プロの判断基準
  • 本数は、読者の疑問の数と使う引用の本数の両方から決める
  • 引用を4本以上使うなら、構成案の段階で小見出しを12〜14本に落とす
  • 引用1か所には、誰が・いつ・何件に・どうやって、を同じ1文で添える
  • 本数を増やしたくなったら、読者のゴールに直接効くかで取捨を決める

使い方は難しくありません。構成案の見出しを書き終えたら、使う予定の出典を数え、上の表と照らして本数を調整します。

減らすときは、読者のゴールから遠い見出しから外していく。増やすときは、その見出しに引用を1本も使わずに書けるかを確かめてから足します。

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そのまま使える構成案のテンプレート

ステップの感覚がつかめたら、あとは型として手元に持っておくのが近道です。毎回ゼロから悩まずに済みますし、論点の抜け漏れも防げます。ここでは応用の利く2つのテンプレートと、記入済みのサンプル、そして型を使うときの注意点を紹介します。

型として使える構成案テンプレートを整理するイメージの暖色の光

情報収集型のテンプレートと記入済みサンプル

「〇〇とは」「〇〇の方法」のように、何かを知りたい読者向けの型です。この並びの背骨にあるのは、読者が「まず答え、次に理由、最後に実践」の順で納得するという当社の整理です。だから結論を先頭に置き、そこから徐々に具体へ降ろしていくと、頭に入りやすい記事になります。

見出しの役割 書く内容
先に結論 読者の疑問への答えを3行で先出しする
定義・基礎 言葉の意味と、なぜ大事かを押さえる
種類・特徴 選択肢や分類を整理して見取り図を渡す
手順・作り方 読者が実際に動ける順番で並べる
注意点・判断基準 つまずきやすい点と、迷ったときの決め方
FAQ 読み終えて残る細かい疑問に短く答える

とはいえ、骨格だけでは手が止まりがち。そこで、実在のキーワードで埋めた完成形も置いておきます。

下の表は、キーワード「記事構成案」でこの型を埋めたもので、この記事自体の構成案でもあります。左の列を自分のキーワードに置き換えれば、そのまま使えるはず。

見出し(H2/H3) そこに書く内容 根拠にする材料
H2 先に結論:構成案は「読者を1行で決める」ことから始める 結論3行と、記事全体で分かることの地図 自分で書いた読者像の1行メモ
H2 構成案とは何か・記事づくりでの役割 言葉の定義と、記事づくりでの役割3つ 自社の定義と、検索結果の分野別分類
H3 「構成案」は分野によって意味が変わる 映像・Web制作と記事で何が違うか 検索結果の上位9件を分野別に分類した表
H2 SEOに強い構成案の3つの条件 検索意図・見出し直下の答え・先回り 自社記事の検索結果表示の実測
H2 構成案の作り方5ステップ 読者を決めるところから締めまでの手順 自社の制作手順書
H3 ステップ3 上位記事の見出しを数える 見出しの書き出し方と、空白の見つけ方 上位サイトの見出し一覧(表計算ソフト)
H2 見出しは何本が正解か 本数の決め方と、引用の本数からの逆算 公式ドキュメント+自社の品質採点記録
H2 そのまま使える構成案のテンプレート 2つの型と、記入済みのサンプル 自社の過去記事の構成案
H2 プロが見る構成案の判断基準 順番・網羅の線引き・AIと人の分担 自社の編集現場の判断と公式の自己評価質問
H2 公開したあと、構成案のどこを直すか 語ごとの順位の見方と、直す章の絞り方 Search Console の検索クエリ一覧
H2 よくある質問 読み終えて残る細かい疑問に4問で答える 検索クエリ一覧と関連ワード
H2 まとめ 要点の再掲と、次にとる行動の3択 本文で渡した判断基準

比較・選び方型のテンプレート

「〇〇 比較」「〇〇 選び方」のように、決めたい読者向けの型もあります。この場合は、判断軸を先に示すのが肝心。並びは、選ぶときの判断軸→軸ごとの違い→タイプ別のおすすめ→失敗しない進め方という流れが、読者の思考に沿います。

肝になる「判断軸」は、次の5つから記事に合うものを選ぶと組み立てやすいでしょう。

判断軸 その軸で書くこと
費用 価格の幅と、何が含まれて何が別料金になるか
対応範囲 どこからどこまでを任せられるか
体制 誰が実務を担当し、何人で動くか
実績 自社と近い条件の事例があるか
期間 成果が見えるまでの見込みと、確認の間隔

比較型で気をつけたいのは、読者の意思決定を助けることに徹する姿勢です。あれもこれもと情報を盛るより、「結局どう選べばいいか」の判断基準を明快に渡すほうが、読者は満足します。外注を検討している読者向けなら、SEO外注の任せ方を解説した記事のような判断軸の見せ方が参考になります。

テンプレを使うときの注意点

型には、利点と落とし穴の両方があるもの。先に利点から見ておきましょう。

  • 毎回ゼロから悩まずに済み、論点の抜け漏れも防げる
  • 複数人で作るときに、出来上がりの水準がそろう
  • 並べ替えに使っていた時間を、中身の検討に回せる

一方で、型をそのまま使い続けると次の3つが起きます。

  • 型の言葉づかいまで写すと、記事ごとの個性が消える
  • 枠を埋めること自体が目的になり、読者が置き去りになる
  • 型に合わない論点を、無理に削ってしまう

とくに大きいのは1つ目です。全記事の見出しが判で押したように同じだと、一つひとつのテーマとの結びつきが薄れ、サイト全体の印象までぼやけてしまいかねません。型は「骨組み」として共有し、見出しの言葉は記事ごとに書き直すのが鉄則でしょう。

2つ目への対処も簡単です。枠を埋め終えたら、いったん型を隠して見出しだけを読み返す。それで読者の疑問に答えられていなければ、埋まっていても未完成だと判断します。

プロが見る構成案の判断基準

ここまでの手順を踏めば、構成案はひとまず形になります。ただ現場では、型どおりに作ってもいまひとつ差がつかない、という壁にぶつかりがち。その差を生むのは、手順の外側にある「判断」の部分です。

ここでは、つまずきやすい人が見落としている3つの判断と、できあがった構成案を自分で採点する方法を渡します。

構成案の取捨選択を判断する編集者のシルエット

1つ目の判断は、埋める順番です。構成案を上から順に書こうとすると、たいてい途中で行き詰まります。

先に「結論」と「読者の最大の疑問」を決めてしまうと、この2つが背骨として通り、間の見出しは驚くほどすんなり埋まっていくもの。真ん中の細かい見出しから考え始めると、全体の軸を見失いやすくなります。

2つ目は、網羅と冗長の線引きです。「読者の疑問に先回りする」を突き詰めると、今度は盛り込みすぎという逆の失敗が起きます。

関連しそうな話を全部入れた構成案は、一見親切に見えて、読者を疲れさせてしまうもの。物差しは「この見出しは、今回の読者のゴールに直接効くか」の一点でしょう。

ここは、当社が使っている「基本・期待・願望・予想外」という4段階の物差しを当てると整理しやすくなります。最低限の答え(基本)と分かりやすさ(期待)を満たしたうえで、次の疑問への先回り(願望)までは入れる。その先の網羅は、読者の負担と相談しながら削る。

効かない見出しは、思い切って別記事に回すほうが、一本の記事は締まります。

3つ目は、AIと人の分担です。AIに構成案の叩き台を作らせること自体は、今や十分に実用的で、論点の洗い出しも得意な工程。

ただ丸投げすると、量産できる代わりに、どれも似た顔の構成案になりがちです。人が握るべきなのは「読者の1行定義」と「最後の並べ替え」でしょう。

叩き台をAIに任せ、読者を一番知っている人間が最終判断を下す。この組み合わせが、速さと質を両立させるのです。制作を外部に委ねる場合も考え方は同じで、記事監修の立て方の記事が参考になります。

最後に、できあがった構成案を自分で判定する方法を渡します。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」で、次の自己評価の質問を挙げています(要点を短くまとめました)。

  • 独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているか
  • 自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析や情報が含まれているか
  • 他のソースを参考にした場合、付加価値と独自性を示せているか
  • 価値を付加せず、主に他の人の意見を要約していないか

はじめの3つは同ページの「コンテンツと品質に関する質問」、4つ目だけは「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」にある質問で、ここは「はい」なら黄信号です。出典は有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(2026年9月19日確認)。

上位記事の見出しを並べ替えただけの構成案は、この4問で落ちます。1つでも「いいえ」があるなら、独自の材料をどこに入れるかを、本文を書く前に決めてしまいましょう。

公開したあと、構成案のどこを直すか

構成案は、公開したら終わりではありません。順位が付いたあとに見るべきなのは、記事全体の平均順位ではなく、語ごとの順位です。ここを分けて見ると、直す場所が1つに絞れます。

この記事自身を例にします。当社が2026年6月19日から9月16日までのSearch Consoleの記録でこのページを見ると、表示309回・クリック1回・CTR 0.3%でした。語ごとに分けると、順位は次のように開いています。

検索された語 表示回数 平均順位
構成案とは 21回 9位
構成案 45回 13.5位
記事構成案 43回 49.9位
記事 構成案 作り方 54回 54.5位

出典: Search Console(2026年6月19日〜9月16日・当ページの検索クエリ)。表示回数の多い4語を抜粋しており、同じ期間には13語の記録があって、いちばん低い語は76位でした。平均順位は仕様変更の影響を受けるため参考値として扱っています。

同じ1本の記事で、9位と54.5位が同居しているわけです。定義を聞く語では通用していて、作り方を聞く語では届いていない。これは記事全体の出来ではなく、章ごとの出来の差を示しています。

ここまで分かれば、直す場所は決まったも同然。手を入れるのは記事全体ではなく、順位が低い語に対応する章だけでよいのです。この記事なら、作り方の章とテンプレートの章が対象になりました。

自分の記事でも同じ見方ができます。Search Console の検索クエリ一覧を開き、語ごとの表示回数と順位を並べ、表示回数が多いのに順位が低い語を1つ選ぶ。その語に答えている章が、次に直す場所です。

直し方そのものはリライトとは何かを解説した記事にまとめています。

今泉の視点:自社の記事で「9位と54.5位が同じページに同居している」と分かったときは、正直こたえました。定義の章だけが評価されていて、いちばん力を入れたはずの手順の章が読まれていなかったからです。ただ、この見方を覚えてからは打ち手が速くなりました。

順位が悪いと感じたら記事全体を書き直したくなりますが、私はまず語ごとの順位を並べ、いちばん表示回数が多くて順位が低い語を1つ選びます。そこが、次に直す章です。構成案は、公開後にどの章を直すかまで含めて設計図なのだと考えています。

構成案づくりでよくある質問

構成案とプロットの違いは何ですか?

構成案は、読者の疑問に答える順番を決めた設計図です。一方のプロットは、小説などで使われる物語の筋書き、つまり出来事の因果関係を指します。目的が「疑問を解決する」か「物語を面白くする」かで違うため組み立て方も変わり、記事づくりで使うのは構成案のほうです。

記事の構成案は何文字を目安に作ればよいですか?

本文の目安文字数は、キーワードごとに測って決めます。当社が2026年8月上旬に6つのキーワードの上位ページを測ったところ、あるキーワードでは約670字のページが6位、約10,400字のページが8位でした。一般論の目安を探すより、自分のキーワードで上位5本を測り、そのレンジを枠にするほうが確かです。

構成案の見出しは何本が適切ですか?

公式に決まった本数はありません。Googleは「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。」と明記しています。当社は、引用1か所で100〜150字を使うことから、引用を4本以上使う予定なら小見出しを12〜14本に抑えています。

構成案はAIに任せてもよいですか?

叩き台づくりは任せてよい工程です。AIは論点の洗い出しや見出しの候補出しが得意で、ゼロから考える負担を大きく減らしてくれます。ただし、誰に向けた記事かという読者の定義と最終的な見出しの並べ替えは人が握るほうが安全で、ここを任せきるとどれも似た構成案になりがちだからです。

まとめ:構成案は順番と型で誰でも上達できる

  • 今日書く記事の「読者」と「結論」を、まず1行ずつ書き出す
  • 頭に浮かぶ疑問を並べ、上位記事の見出しを数えて空白を探す
  • 見出しの本数は、使う予定の引用の本数から逆算して決める
  • 導入・締め・タイトルの下書きまで決めてから、本文の執筆に入る
  • 公開後は語ごとの順位を並べ、順位が低い語の章だけを直す

構成案づくりは、才能ではなく順番と型で身についていく作業です。上のチェックリストを、いちばん書きたい記事で一度なぞってみてください。頭の中だけで考えていたときより、驚くほど筆が進むはず。

次の一手は、3つのうち1つを選べば十分です。今日の記事で読者を1行で書き切る、上位10サイトの見出しを表計算ソフトに貼って数える、公開済みの記事の語別順位をSearch Consoleで見る。どれも30分あれば着手できます。

どこから優先するかは、扱うキーワードや体制によって変わります。構成案の設計から記事制作までまとめて相談したい場合は、SEO記事作成代行の記事もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

株式会社街中文学 代表。DBSEO(データベース型SEO)・LLMO(AI検索最適化)・コンテンツマーケティングを専門に、東証上場企業や月間4,500万セッション級メディアのSEO支援を行ってきました。AIライティングSaaS「buncraft」を開発・運営。本メディアの全記事を執筆・監修しています。

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