中国語の3つの種類。簡体字と繁体字は何が違う?北京語って実は方言なの知ってた?

「英語を話せれば世界中の10億人とコミュニケーションが取れる!」と書かれている英会話教室の広告を見たことがあると思います。

英語に負けずとも劣らないくらいに世界中で使われている言語の一つが「中国語」です。

中国はその人口だけで14億人いますので、話者だけの数でみれば中国語の方が多いとも言えます。

日々のビジネスの中で中国の存在はますます重要になってきており、中国語を勉強したいと実感してきている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、今後もますます重要になっていくだろうと予想される中国語をテーマにして紹介していきます。

この記事の著者

ゆうきの中国語

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プロフィール

ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!

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中国語の種類

日本語には「漢字・ひらがな・カタカナ」と表記の使い分けができますが、中国語の表記は「漢字」しかありません。

漢字しかないので中国語は簡単かと思われがちですが、実は中国語には7種類以上の方言、2種類の漢字、そして約400にも上るピンイン表記があるのを知っていましたか?

ここでは主に中国語の種類について簡単に紹介します。

方言の種類

中国の方言は大きく分けて7大方言と言われています。具体的には「北方語」「呉語(上海語・蘇州語)」「粤語(広東語)」「贛語(南昌語)」「湘語(長沙語)」「閩語(福建省、台湾)」「客家語」と分かれています。実際には地方によってさらに細かく方言が分かれます。また、7大方言ではなく、10大方言にすべきという声もあり、7大方言はあくまでもおおまかに分けられた方言と言えます。

文字の種類

中国では日本語のように言語表現として「漢字・カタカナ・ひらがな」のような使い分けがなく、表記はすべて「漢字(簡体字、繁体字)」で統一されています。漢字だけだと読み書きに困るので、発音記号の役割と文字入力方法の手段として「ピンイン」が生まれました。

中国語の漢字は日本で使われている漢字と同じとよく聞きますが、中国で使われている漢字は「簡体字」と呼ばれており、漢字の成りも意味もそれぞれ異なります。例えば、日本語で「門」は中国語で書けば「门」となるように、漢字が同じだから中国人と筆談でコミュニケーションが取れると考えてしまうと恥ずかしい思いをしてしまいます。

発音記号の種類

先ほど紹介したように、中国語の発音には「ピンイン表記」を用いて発音しています。中国語には漢字しかないため、一見すると発音も簡単かと思われがちですが、実はピンイン表記で使われる「音」の数は400にも上ると言われています。

日本語の「音」が100程度(濁音や半濁音含む)と言われているので、日本語の4倍もの種類があります。さらに中国語には日本語にない「四声」があるため、「音」の種類は1200以上にも上ります。 この発音記号の豊富さが中国語の難しさの一つと言えるでしょう。

グローバル化が進み、日本国内に住んでいても海外の人と接する機会が増えている昨今、外国語の需要は年々高まっています。 ところで、世界で一番使用者の多い言語は何か皆さんはご存知でしょうか? 正解は英語ではなく、中国語です。 世界大2位の経済大国であり、近年は国際社会でも存在感を増している中国。日本の隣国ということもあり、ビジネルパートナーとしてもライバルとしてもますます無視できない存在となっており、中国語の重要度も増しています。 そんな中国語はみなさん知っての通り漢字で表記されているのですが、使用されている漢字には繁体字と簡体字の二種類が存在しています。 今回は二つの違いについて解説していきます。

中国語は種類によって大きな違いがある

これまで紹介してきたように、中国語と言っても漢字や発音記号の種類などによって大きな違いがあります。 では、ここからは方言の違いと中国語で使われる漢字で具体的にどのような違いがあるのか紹介していきます。

北京語は標準語ではない?

よく「普通話=北京語」と言われることが多くありますが、厳密にいえば北京語も7大方言に数えられる「北方語」に含まれる方言です。ただ、北京は長い間、政治の中心地だったため、北京語を含む北方語を基本に現在の標準語が作られたと言われています。

中国の方言の違い

日本で代表的な方言と言えば「関西弁」や「博多弁」などが挙げられますが、関東の人が関西弁を聞いていてもほとんどの意味は通じるでしょう。

しかし、中国語の方言は全くの別言語と思った方がいいでしょう。 中国では55の少数民族が暮らしており、中国語の中でも山を跨げば話している言葉が変わるほど、それぞれの方言が地方に根付いています。そのため、7大方言には数えられない方言も多くあります。

ちなみに、7大方言の呉語に分類される「上海語」と「蘇州語」も全く違っており、上海人と蘇州人も方言を使ったコミュニケーションは困難だと言われています。 方言の種類は豊富にありますが、中国語を学んでいくのであれば、中国語の標準語である「普通話」を選びましょう。

簡体字と繁体字は何が違う?

中国大陸では主に「簡体字」が使われており、教育の現場でも「簡体字」が使われています。簡体字は従来の漢字である繁体字を簡略化させた漢字になり、中国国内で広く使われています。

一方で「繁体字」は台湾をはじめ、香港やマカオなどで主に使われています。

「繁体字」は別名で「正体字」とも呼ばれており、「繁体字」こそが中国の正統な漢字表であるという声もあります。 「簡体字」と「繁体字」は字体だけが違うのかというと、そうではありません。

例えばタクシーを簡体字で書くと「出租车」となりますが、繁体字では「计程车」となり、地域によって用語が異なります。

したがって、ただ単純に簡体字を繁体字に変換すれば意味が通じるという単純な話ではないので注意が必要です。 日本人にとっては日本語の旧字体に似ている「繁体字」の方が親しみやすいかもしれません。

中国語の繁体字と簡体字の違いは?

中国語を学んでいる人にはお馴染みの繁体字と簡体字ですが、中国語に詳しくない人や中国語を習い始めたばかりの人にとっては何故二種類の表記が存在しているのか、何が違うのか気になるところでしょう。

この二種類の漢字の主な違いは使われている地域、そして漢字の書き方です。

簡体字とは

簡体字は主に中国本土やマレーシア、シンガポールで使われている漢字です。 中華人民共和国の成立後、中国ではそれまで使われていた漢字を基に簡体字(簡化字とも言われる)を制定し、これを正式な字として定めました。

「機」は「机」、「語」は「语」、といったように漢字の一部、または全体が簡略化されているので、慣れてしまえば便利な文字です。中国語の学習をしている日本人の中には、この簡体字を普段から使っている人も少なくありません。

繁体字とは

繁体字は主に台湾やマカオ、香港で使われている漢字です。 日本の旧字体に通じる複雑な表記が特徴で、普段から漢字に親しんでいる日本人ですら見慣れない文字も多いです。

こちらが元々中国本土で使われていた漢字で、現在中国本土で使われている簡体字の基となりました。 中国本土以外の上記の地域は中国政府の政策が及ばなかったため、現在でも伝統的な繁体字を使用しています。

簡体字と繁体字の違いは漢字の書き方

見てわかる通り、簡体字と繁体字の一番の違いは漢字の書き方です。 例えば、日本語の「自転車」は繁体字では「自行車」、簡体字では「自行车」と表記します。

簡体字も繁体字も基本的には発音や文法は一緒なので、地域に応じた表現の変更が可能です。 ただし、単語によっては繁体字と簡体字で表記が異なるものがあるので、学習の際は注意が必要です。

中国語で簡体字と繁体字はどう使い分ける?

簡体字と繁体字の違いについて理解したところで、二つの使い分けについて説明したいと思います。 使い分けについては、現在自分が中国のどの地域の言葉を学んでいるかによって、どちらの漢字を使うのか決めると良いでしょう。

標準中国語は簡体字

現在日本の大学や語学学校で学ばれてる中国語のほとんどが北京語を基にした普通話、標準中国語です。 標準中国語では簡体字を使用しているので、特別な理由がない限り簡体字で学習した方が良いでしょう。

一般書店で取り扱われている中国語の文法書や参考書も簡体字表記されたものがほとんどですし、CCTVや百度のような中国メディアでも簡体字ができた方が便利です。

台湾や広東は繁体字

将来的に中国本土ではなく台湾や広東に行きたい場合は繁体字を使用して中国語を学ぶことを推奨します。

ほとんどの人が中国語を学ぶ場合、最初に簡体字を教わることになると思いますが、台湾や広東では簡体字をほぼ見かけません。 繁体字の知識がない場合、現地の標識や看板を見る際に苦労することになるでしょう。

簡体字と繁体字はどっちを使えばいい?

ここまで簡体字と繁体字について取り上げてきましたが、基本的には自分が中国のどの地域に行くのか考えた上で使い分けましょう。 ただし、「中国本土に行くから絶対に簡体字」、「台湾に行くから絶対に繁体字」、という訳ではありません。

中国語を学んで知る人の中には繁体字の方が好きだから繁体字でいつも中国語を勉強しているという人も、台湾に頻繁に出かけるけど簡体字しか知らないという人もいます。

何より繁体字も簡体字も使われている地域が違うだけで、中国語ネイティブはどちらを使っても問題なく対応してくれます。 最終的には自分が学びやすい、使いやすい方を選択しても問題ありません。

台湾で簡体字を使う場合は要注意

中国本土で繁体字を使ってもあまり問題はありませんが、台湾や香港で簡体字を使う場合は要注意です。 というのも、台湾や香港では「簡体字は中国語の伝統を破壊する文字」という認識が強く、簡体字を使うのを嫌がる傾向があります。

事実、台湾や香港の知人の前で簡体字を使用したところ、「この漢字嫌いなんだよね」と言われた人もいるそうです。 台湾や香港では特別な理由がない限り、繁体字を使用するのが良いでしょう。

中国語の種類に関してよくある質問

中国語の種類に関してよくある質問をまとめました。

中国語の種類のひとつである、マンダリンとは?

英語圏において、マンダリンとは中国の標準語を指します。日本で第二言語として学習する中国語も、マンダリンにあたります。一方で中国圏における中国語の標準語は、普通话や中文と呼ばれているものです。

英語で”CS”と表記される種類の中国語と”CT”と表記される種類のものがあるけど、それぞれどの中国語を指すの?

“CS”とは “Simplified Chinese” の略称で、簡体字のことを指します。一方”CT”とは“Traditional Chinese” の略称で、繁体字のことを指します。

まとめ

今回は中国語の種類をテーマに紹介してきました。記事の中でも紹介してきたように、中国語と言っても表記方法の違いであったり、各地で話されている方言であったりとさまざまな違いがあります。

特に方言については、別言語と思うほどお互いの意思疎通が困難です。

とはいえ、これから中国語を学んでいくのであれば、中国で標準語として使われている「普通話」と「簡体字」を選んでおけば困ることは無いでしょう。

外国語を学ぶと、学習過程でその国、地域の歴史や文化に触れる機会が増え、より学んでいる外国語やその言葉が使われている国や地域に対する理解を深めることができます。

中国語も学べば学ぶほど中国に対する理解が深まるのはもちろん、簡体字と繁体字の違い以外にも、その国や地域らしさを感じられる興味深い特徴が数多くあります。 ぜひ意欲を持って学んでみてください。

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