オウンドメディアとホームページの違いは4つの量に出る|自社実測

「今のホームページに記事を足せばいいのでは」。役員からそう聞かれて、答えに詰まったことはないでしょうか。オウンドメディアとホームページの違いは、目的やターゲットという言葉で説明されがちです。それでは自社の作業が何枚ぶん増えるのかまで見えてきません。

結論から言えば、違いは4つの量に出ます。当社はコーポレートサイトとオウンドメディアを別々に運用していて、2026年8月29日に両方を数えました。1ページの文字数は中央値で3.8倍、枚数のほうは逆に10倍開いています。

読み終えるころには、2つの役割を数字で説明できるようになり、立ち上げ前に決めておく4項目が手元に残ります。役員会で「なぜ2つ目が要るのか」と聞かれても、自分の言葉で答えられるはずです。

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目次

先に結論|違いは4つの量に出ます

ホームページは枚数が決まっていて終わる仕事、オウンドメディアは終わらない仕事です。2つの違いは、1ページの重さ・ページの枚数・導線の向き・測り方という4つの量に数字で出ます。

当社はコーポレートサイトとオウンドメディアを、同じドメインの中で別々のWordPressとして運用しています。その2つを2026年8月29日に読み取って数えました。書き込みはしていません。

結果は、重さと枚数がきれいに逆を向いていました。コーポレート側は28ページ、メディア側は記事280本。1ページの文字数は中央値で3.8倍の差があるのに、枚数のほうは10倍の逆転が起きています。

2サイトを合わせた317URLのうち、88.3%は記事でした。会社のWebサイトという言葉でひとまとめにしていても、中身の9割近くは片方に寄っているわけです。

ここから明日ひとつ変えられることがあります。自社のコーポレートサイトのページを数えてみてください。当社は28枚でした。

その枚数が来年も同じくらいなのか、それとも増え続ける予定なのか。そこを考えると、2つ目のサイトが要るかどうかの答えが出ます。

プロの判断基準
  • 違いは形容詞ではなく1ページの重さ・枚数・導線の向き・測り方の4つの量に出る
  • ホームページは枚数に上限がある。オウンドメディアには上限がない
  • 置き場所はSEOの噂ではなく、測定と運用の単位で決める

オウンドメディアそのものの定義や始め方はオウンドメディアとは?目的・始め方・運用・外注まで完全ガイドにまとめました。ここから先は、2つの違いだけに絞って進めます。

ホームページと記事は、重さと枚数が逆に開く

1ページあたりの文字数はメディア側が3.8倍重く、枚数のほうはコーポレート側が10分の1でした。同じ会社の2サイトを、同じ日に同じ方法で数えた結果です。

この章の数字はすべて、2026年8月29日に自社の2サイトを1回読み取って集計したものになります。書き込みはしていません。

何文字書くべきかに公式の答えはありません

1ページに何文字書くべきかについて、Googleは基準を示していません。検索セントラルのスターターガイドに、こう書かれています。

上位に表示させるという目的に関しては、コンテンツの長さだけを調節しても無意味です(魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しませんが、おそらくゼロにすべきではないでしょう)。

この一文がある「コンテンツの最小長と最大長」という見出しは、「Google が重要でないと考えること」という大見出しの配下に置かれています。長さの調節そのものが順位に効くわけではない、という位置づけです。

出典はGoogle 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」(https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja)です。ページ内の表記は最終更新日 2025-12-18 UTC で、当社は2026年8月29日に取得しました。

目指すべき文字数がないなら、実際にどうなっているかを数えるほかありません。そこで自分の2サイトを測りました。

会社概要281字、記事は中央値5,477字

1ページの文字数は、中央値で3.8倍の差がつきました。

  コーポレート28ページ メディア記事280本
平均 2,265字 7,637字
中央値 1,458.5字 5,477字
最小 0字 3,284字
最大 7,148字 24,574字

中央値は、全ページを字数の順に並べたときのまん中の値です。24,574字のような飛び抜けた1本に引っぱられないので、実態に近い水準が分かります。

コーポレート側の最小0字は、記事の一覧を出すための器のページです。中身が抜けているわけではなく、集計上こう出ます。

ページの種類まで下りると、差はもっとはっきりします。会社概要が281字、代表プロフィールが88字、採用情報が47字。サービス紹介だけは1,365字から7,148字までの幅がありました。

この4種は4日前の2026年8月25日に別途数えたときも同じ値で、8月29日の集計でも変わっていません。

会社概要281字と記事5,477字を、同じ「ページ」という言葉で呼んでいるわけです。作る手間も、直す頻度も、同じであるはずがありません。

枚数は28枚と280本で逆転します

1ページの重さでは記事が上でしたが、枚数では立場が入れ替わります。コーポレート側は28ページ、メディア側は記事280本で、10倍の開きがありました。

コーポレート側の28ページの内訳は、固定ページ19枚と投稿9本です。会社概要・サービス紹介・採用情報といった、役割の上で書き足しの必要が生じにくいページが並んでいます。

一方のメディア側280本は、増やし続ける前提で作られた器になります。ここが2つの決定的な違いです。

言い換えると、ホームページは枚数に上限がある仕事で、オウンドメディアは上限がない仕事です。予算の立て方も、担当者の置き方も、この一点で変わってきます。

全317URLの88.3%が記事でした

2サイトを合わせて公開しているURLは317本で、その9割近くが記事でした。内訳は次のとおりです。

種類 割合
メディアの記事 280本 88.3%
コーポレートの全ページ 28枚 8.8%
メディアの固定ページ 9枚 2.8%
合計 317URL 99.9%(四捨五入のため)

4日前の2026年8月25日にも数えていました。そのときは記事以外のページが2サイト合わせて37枚、全311URLのうち記事が88.1%です。記事以外の枚数は28枚と9枚の合計で、両日ともに37枚で変わっていません。

分母が311から317へ動いたのは、4日のあいだに記事が6本増えたためです。日を変えて数えても、9割近くが記事という比率は動きませんでした。

「会社のWebサイト」とひとまとめに呼んでいても、実体の大半は片方に寄っています。なお、ここまでの数字は当社1社の2サイトを数えたもので、業界の統計ではありません。

数え方を先に決めておきます

ここまでの文字数は、HTMLのタグと空白を除いた値です。あわせて、ページ内に埋め込まれたスタイル指定とスクリプトのブロックも除いています。

この除外は後から足しました。最初の集計では、コーポレートの固定ページが中央値29,732字という値になっていたためです。

原因は、スタイル指定の中身まで文字として数えていたことでした。ページを組み立てるツールが出力した装飾の指定を、本文として拾っていたわけです。

除いて数え直すと、固定ページの中央値は29,732字から1,892字に下がりました。会社概要は281字、サービス紹介の幅は1,365字から7,148字です。同じ数え方で4日前に取った値とも一致しています。

装飾の指定が混入していたことは、この29,732字と1,892字の差そのものが示しています。

自社サイトを数えるときも、同じ確認をしてから比べてください。装飾の指定まで数えていると、薄いページが数万字に化けます。

ホームページ側は終わる仕事です

総務省の2017年(平成29年)調査では、ホームページの開設目的の最多が会社案内と人材募集でした。定期的な情報の提供を挙げた企業は、その半分以下にとどまります。

前の章で見た「薄いページが数十枚」という当社の実測と、方向が一致する公的統計があるかを、この章で確かめます。

開設率93.3%、持つかどうかの話は終わっています

常用雇用者100人以上の企業では、自社のホームページを開設している割合が93.3%に達しました。総務省の令和7年通信利用動向調査の数字です。

自社のホームページを開設している企業の割合は93.3%と、前年(令和6年)から0.1 ポイントの上昇となっている。

従業者100〜299人の区分でも91.9%あります。産業別では情報通信業が100.0%、不動産業97.5%、建設業97.2%と続きました。

つまり今の論点は、ホームページを持つかどうかではありません。持ったうえで2つ目をどうするかに移っています。

出典は総務省「令和7年通信利用動向調査報告書(企業編)」4ページ(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR202500_002.pdf)です。調査時点は2025年8月末、公表は2026年5月29日、有効回答数2,489のうち当該設問の回収総数は2,488になります。

開設目的の最多は会社案内と人材募集

何のためにホームページを開設したかを聞いた調査では、会社案内と人材募集が最も多くなりました。目的別の内訳が次のものです。

開設の目的 割合
会社案内、人材募集 93.7%
商品や催物の紹介、宣伝 67.1%
定期的な情報の提供 46.9%
申込や届出の受付 16.6%
電子公告、決算公告 11.3%
消費者の評価・意見の収集 9.4%

複数回答の設問なので、合計は100%を超えます。最多の項目を挙げた企業が、それだけを目的にしているという意味ではありません。

注目したいのは、上位に並ぶ目的がどれも書き上げれば終わるものだという点です。会社案内も人材募集も、毎週書き足すものではありません。

前の章で見た会社概要281字・採用情報47字という薄さは、この目的と噛み合っています。役割から考えれば、この分量でも目的は果たせます。

ただし、この調査はページの枚数も文字数も測っていません。あくまで方向が揃っている、という読み方にとどめてください。

定期的な情報提供は46.9%にとどまります

上の表で3番目にある「定期的な情報の提供」は、最多の「会社案内、人材募集」のちょうど半分の水準にとどまりました。

ここは慎重に読む必要があります。この設問が聞いているのは開設の目的や用途であって、実施しているかどうかではありません。この選択肢がオウンドメディアを定義したものでもありません。

読み取れるのは、定期的な情報の提供を開設の目的として挙げた企業がどれだけいたか、というところまでです。裏返せば53.1%の企業は、それを目的として挙げませんでした。

目的に掲げること自体が半分の企業でしか起きていない。そう考えると、続ける前提で始めること自体が差になりそうです。

広告との比べ方はオウンドメディアとペイドメディアの違いと予算配分の決め方にまとめました。SNSとの比べ方ならオウンドメディアとSNSの違い|置き場所と測り方で決めるが近い内容です。

この設問がある最後の調査は2017年

この開設目的の数字は、平成29年つまり2017年の調査のものです。通信利用動向調査では、平成30年以降この設問がなくなりました。

つまり、はっきりした限界のある数字です。

調査対象は常用雇用者100人以上の企業で、当該設問の回収総数は2,406です。従業員30名規模の会社は、そもそも調査の対象に入っていません。

出典は総務省「平成29年通信利用動向調査報告書(企業編)」5ページの図表2-3(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201700_002.pdf)です。当社は2026年8月29日に取得しました。

9年前の数字を持ち出すのは本意ではありません。ただ、通信利用動向調査でこの設問があるのは2017年が最後で、これに代わる調査は今回確認した範囲では見当たりませんでした。

だからこの数字は「今もこうだ」ではなく、「少なくとも2017年の時点ではこうだった」として受け取ってください。当社の2サイトの実測と方向が一致している、という程度の使い方が安全です。

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導線は片方向にしか引かれていません

相手へのリンクを持っているのは、メディア側が99.6%なのに対しコーポレート側は32.1%でした。片方だけがもう片方を向いています。

2026年8月29日に、コーポレートとメディアの2サイトを同一条件で双方向に数えた結果です。公開データの読み取りだけになります。

2つ持つときに本当に決めるべきなのは、どちらからどちらへ人を送るのかです。ここは当社の失敗も含めて書きます。

メディアからは279本、逆は9枚だけ

メディア側はほぼ全記事が相手を向いているのに、コーポレート側は3分の1で止まっていました。内訳は次のとおりです。

向き リンクを持つページ 総リンク数 1ページあたり
メディア記事280本 → コーポレート 279本(99.6%) 840本 3.00本
コーポレート28ページ → メディア 9枚(32.1%) 32本 1.14本

数えたのは本文コンテンツの中にあるリンクだけです。テーマが出力しているヘッダー・フッター・グローバルナビのリンクは含みません。

リンクが0本だった1本は、誘導ブロックの行き先がメディア側の固定ページだったため、コーポレート宛が0になっています。

総リンク数では26倍の開きですが、これは記事がページより10倍多いことも含んだ数字です。1コンテンツあたりで見ると2.6倍、リンクを持つ割合で見ると3.1倍。どの角度でも同じ向きの差が出ました。

片方は仕組み、もう片方は手作業です

この差は熱心さの差ではなく、仕組みで入るか、手で貼るかの差です。

メディア側の1記事あたり3.00本という数字には裏付けがあります。全記事に同じ形の誘導ブロックを3箇所置く運用と、ちょうど一致しているのです。

2026年8月25日に、公開データの読み取りだけで別途数えたときも、誘導ブロックは公開記事274本すべてに例外なく入っていました。1記事につき1種類、平均3.00個、総数823個です。

つまりメディアからコーポレートへの導線は、記事を1本公開するたびに自動で3本増えます。当社は記事のテーマに応じて9種類の誘導先から1つを選ぶ運用にしているので、選びさえすれば残りは仕組みが引き受けてくれます。

逆にコーポレート側からメディアへのリンクは、ページを作るときに手で貼るしかありません。だから28ページ中9枚で止まりました。

今泉の視点:数えるまで、逆方向がここまで薄いとは思っていませんでした。仕組みで入る側だけを見て「導線は引けている」と判断していたわけです。手で貼る側は、担当と時期を決めておかないと誰も貼りません。

収益地点への導線は1,129本ありました

行き先をもっと広く取って数えると、記事275本から「収益地点」への導線は総数1,129本、1記事平均4.11本ありました。2026年8月25日に、読み取りだけで全数集計した値です。

ここでいう収益地点は測定上の定義語です。コーポレート側のメディア配下ではない全URL、メディアの固定ページ全体、自社ドメインのPDF、自社SaaSのドメインという4種を指します。サービス紹介に限っていないため、実績紹介ページや著者プロフィールも含まれています。

内訳は誘導ブロック由来が943本83.5%、本文中の素のリンクが186本16.5%でした。本文に素のリンクが1本もない記事は101本、全体の36.7%あります。

行き先で見ると、コーポレート側、つまりメディア配下ではない全URL宛が、274本の記事に825本ありました。

対して自社SaaSのドメイン宛は6記事、275本中の2.2%にとどまり、リンク本数も総数6本です。ただしコーポレート側のSaaS紹介ページ宛の誘導ブロックは、別に20記事へ入っています。

なお、この集計は前の項の双方向計測とは取得日も測定の定義も違います。並べて比を取れる数字ではないので、それぞれ別の観測として読んでください。

重複はペナルティになりません

2つ持つと重複でペナルティを受けるのでは、という心配は要りません。Googleが「Google が重要でないと考えること」配下の「重複コンテンツは「ペナルティ」になる」という見出しで、こう書いています。

複数の URL からアクセスできるコンテンツがあっても問題はなく、気にする必要はありません。非効率ですが、手動による対策が必要になることはありません。ただし、他人のコンテンツをコピーすることは、また別の話です。

本当の問題は別のところにありました。同じページには、こんな指摘も置かれていました。

特定のプロモーションに関して同じ情報を掲載したページが 2 つあると、ユーザー エクスペリエンスに混乱が生じます(たとえば、どちらが正しいページなのか、2 つのページに違いがあるのかと迷うことになります)。

この文脈の重複は、同じ内容が複数のURLで見えている状態を指します。中身の違う2つのサイトを持つこととは、別の話です。

それでも、読者が迷うという指摘は当てはまります。サービスの説明をコーポレートとメディアの両方に置けば、どちらを見ればいいのか分からなくなるからです。役割を先に分けておく理由はここにあります。

出典はGoogle 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」(https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja)です。最終更新日 2025-12-18 UTC の内容を、2026年8月29日に取得しました。

オウンドメディアを分けると測り方が割れます

サイトを分けると、計測のアカウントも分かれます。当社の場合、3サイトに対してGA4の測定IDは3つ、タグマネージャーのコンテナは1つ、Search Consoleのプロパティは4つでした。

サイト数と揃っているのはGA4だけでした。

置き場所をどこにするかは、この単位の問題として決めるのがいちばん実務に近い判断です。

別ドメインだと1人が2人になります

オウンドメディアを別のドメインに立てると、同じ人が2人として数えられる場合があるのです。GoogleアナリティクスのヘルプにGA4の挙動として書かれています。

クロスドメイン測定を行っていない場合、ユーザーが別のドメインへ移動するたびに、新しい Cookie と新しい ID が設定されます。これにより、同じデバイスで異なるルートドメイン(www.example.com と www.anotherexample.com など)にアクセスする 1 人のユーザーが個別に識別されます(1 人のユーザーの 1 つのセッションではなく、2 人のユーザーの 2 つのセッション)。

この記述には条件が2つあります。ひとつは、クロスドメイン測定を設定していない場合の話だということ。設定すれば解消します。

もうひとつは、対象が異なるルートドメインどうしだということです。同じドメインのサブディレクトリに置く場合は、そもそも該当しません。

サブドメインの場合は同じページに「注: この設定は、サブドメインに推奨されます。」とあり、設定を入れる側に寄せられています。

ここを混ぜて「別サイトにすると必ず1人が2人になる」と読まないでください。3つの置き方で結論が違います。

出典はGoogle アナリティクス ヘルプ「[GA4] クロスドメイン測定のセットアップ」(https://support.google.com/analytics/answer/10071811?hl=ja)です。ページ上に発行年や最終更新日の表示は確認できなかったため、2026年8月29日に取得した内容として扱います。

当社は計測の単位が揃いませんでした

当社の計測アカウントは、道具ごとに数がばらばらでした。

計測の道具 状態 数え方と時点
GA4の測定ID 3つ 3サイトそれぞれに1つ 公開ページのHTMLを機械集計(2026年8月25日)
タグマネージャーのコンテナ 1つ コーポレートサイトのみ 同上
Search Consoleのプロパティ 4つ サイトの数と一致しない Search Console の登録プロパティ数(2026年8月21日確認)

この項だけ母集団が3サイトです。前の章までの数字はコーポレートとメディアの2サイトなので、範囲が違います。並べるときは注意してください。

GA4とタグマネージャーの数は、公開ページのHTMLを取得して文字列を機械的に集計したものです。いずれも読み取りだけで、静的に書かれている範囲の話になります。タグマネージャーが入っていないことは、計測していないことを意味しません。

Search Consoleのプロパティ数だけは、HTMLからは分かりません。こちらは管理画面側で登録数を確認した値で、時点も2026年8月21日と別です。

それでも、道具の数が3つ・1つ・4つと揃わない状態が生まれるのは事実です。サイトが増えるたびに、どの単位で見るのかを決め直す作業が発生します

プロパティを足す手間が変わります

Search Consoleでは、置き場所によって登録の手間が変わります。プロパティに2つの型があるためです。

ウェブサイト プロパティは、指定したドメインまたは URL プレフィックスを共有するすべてのページを含むウェブサイトです。

URLプレフィックスの型は「指定したプレフィックスで始まる URL のみが含まれます(http や https などのプロトコルも対象)。」と説明されています。ドメインの型のほうは「すべてのサブドメイン(m、www など)と複数のプロトコル(http、https、ftp)を含むドメインレベルのプロパティ」です。

実務で差が出るのは所有権の確認方法でした。URLプレフィックスは「さまざまな方法が考えられます」とされているのに対し、ドメインの型は「DNS レコードの確認のみ」と限定されています。

DNSを触れる権限が社内の誰にあるかで、この作業のしやすさは変わります。Web担当者が触れない会社は珍しくありません。立ち上げ前に確認しておく項目のひとつです。

出典はSearch Console ヘルプ「ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを Search Console に追加する」(https://support.google.com/webmasters/answer/34592?hl=ja)です。こちらもページ上に発行年や最終更新日の表示は確認できなかったため、2026年8月29日に取得した内容として扱います。

置き場所は運用の単位で決めます

どこに置くかは、SEO上の有利不利ではなく運用の単位で決めてください。Googleはこの論点を「Google が重要でないと考えること」にまとめたうえで、こう書いています。

ビジネスの観点からは、ビジネス上意味があればどちらでも構いません。

検索側が気にしないなら、判断の材料は測定と運用のしやすさに残ります。WordPressでの具体的な置き方はオウンドメディアWordPress|テーマより先に決める3つにまとめました。

立ち上げ前に決める4項目

立ち上げ前に決めるのは、置き場所・導線の向き・測定の単位・更新の担当の4項目です。そのまま持ち帰れるチェックリストにしました。

立ち上げ前に決める4項目
  • 置き場所(同じドメインの中か、別ドメインか)
  • 導線の向き(コーポレートからメディアへ、誰がいつ貼るか)
  • 測定の単位(どのアカウントで、どこまでを1つとして見るか)
  • 更新の担当(記事を書き続ける人と、コーポレートを直す人)

社内の会議でそのまま口に出せる質問文にすると、次の4つです。

決める項目 そのまま聞ける質問
置き場所 「DNSを触れるのは社内の誰ですか」
導線の向き 「コーポレートからメディアへのリンクは、誰がいつ貼りますか」
測定の単位 「2つを合わせた数字を見たいですか、別々に見たいですか」
更新の担当 「記事を書く人と、会社案内を直す人は同じですか」

2つ目の質問は、この記事の実測とつながっています。当社は決めていなかったので、28ページのうち9枚にしか貼られませんでした。

オウンドメディアとホームページのよくあるご質問

立ち上げを検討する段階で出てきやすい質問を4つ置きました。いずれもこの記事で扱った範囲での回答です。

オウンドメディアとホームページは何が違いますか?

違いは、1ページの重さ・ページの枚数・導線の向き・測り方という4つの量に出ます。当社の2サイトを2026年8月29日に数えたところ、1ページの文字数は中央値で3.8倍、枚数は逆に10倍の開きがありました。目的やターゲットという言葉より、この4つで比べるほうが自社に当てはめやすくなります。

ホームページの中にブログを作るのではだめですか?

同じサイトの中に置く形でも構いません。判断の材料になるのは検索での有利不利ではなく、測定をどの単位で見たいかと、誰が更新を担当するかの2点です。Googleは置き場所について、ビジネス上意味があればどちらでも構わないと書いています。

どちらを先に作るべきですか?

先に終わるほうから片付けるのが現実的です。会社案内や採用情報は書き上げれば当分そのままで、当社のコーポレートサイトは28ページで足りていました。記事のほうは増え続けるため、終わる仕事を先に完了させてから始めるほうが体制を組みやすいはずです。

2つ持つと重複コンテンツになりませんか?

複数のURLから同じコンテンツにアクセスできても問題はなく、手動による対策が必要になることはない、とGoogleが書いています。ただし同じ情報を2箇所に置くと、読者がどちらを見ればいいのか迷います。サービスの説明をコーポレートとメディアのどちらに置くかは、先に決めておいてください。

まとめ

ホームページは枚数が決まっていて終わる仕事、オウンドメディアは終わらない仕事です。当社の2サイトでは、コーポレート28ページに対してメディアは記事280本、1ページの文字数は中央値で3.8倍の差がありました。

そして導線は片方向にしか引かれていません。リンクを持つページの割合は、メディア側99.6%に対しコーポレート側32.1%。仕組みで入る側と、手で貼る側の差でした。

明日、自社サイトでやること
  • コーポレートサイトのページを数える(当社は28枚でした)
  • その枚数が来年も同じかを考える
  • コーポレートからメディアへのリンクを、誰がいつ貼るか決める

どこに置くかは事業の状況で変わるため、そこは個別に詰めていきましょう。立ち上げるかどうかを迷っている段階でも構いませんので、判断の材料集めとして当社にお声がけください。制作の依頼先を先に整理したい場合はオウンドメディア制作はどこに頼む?範囲と引き渡しの決め方もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

株式会社街中文学 代表。DBSEO(データベース型SEO)・LLMO(AI検索最適化)・コンテンツマーケティングを専門に、東証上場企業や月間4,500万セッション級メディアのSEO支援を行ってきました。AIライティングSaaS「buncraft」を開発・運営。本メディアの全記事を執筆・監修しています。

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