タイトルを何度も書き直しても、開かれる数が動かないことがあります。字数を28字にそろえ、具体的な数字も入れる。そこまでやって増えないなら、直す場所は字数ではなく「どの語で戦うか」のほうです。
上位5社が示す文字数は20字から43字まで7通りに分かれ、Googleの公式文書に字数の指定は一つもありません。先に決めるのは戦う語です。ほぼ同じ意味に見える2つの言葉で、並ぶページの種類がまるごと入れ替わることもあるのです。
当社のSearch Console実測から、付け直すかを決める3つの数字と決め方5段階の判断基準をお渡しします。Googleが記事タイトルを作る9つの情報源も、この記事で扱う範囲です。
キーワード選定から構成、AIによる一次執筆、人による編集、WordPress入稿まで一括で対応します。制作リソースの不足や、記事ごとの品質差にお困りの企業向けサービスです。
先に結論:記事タイトルは「何文字か」より「どの語で戦うか」で決まる
まず最初に、結論からお伝えします。
- 記事タイトルは「どの語で戦うか」を決めた時点で半分が終わっている
- 文字数の目安に出典はなく、公式文書も字数を定めていない
- 付け直すかどうかは、語別の順位・検索結果の種類・表示回数の3つで決まる
1つ目は、戦う語を決めた時点で結果の半分が決まるということです。同じ意味に見える言葉でも、Googleが見せるページの種類は入れ替わります。自分の読者がいない検索結果の中で字数を整えても、届く相手は変わりません。
2つ目は、よく見る文字数の目安に出どころが無いことです。上位5社が挙げた数字は20字から43字まで7通りに分かれ、5社とも数字の出典を示していませんでした(1社は筆者の見立てと明記)。字数は「切れても意味が通るか」を確かめるための道具として扱うほうが安全でしょう。
3つ目は、付け直しの判断を3つの数字で決められることです。①主題の語だけの順位、②その語の検索結果に自分の読者が並んでいるか、③判定に足りる表示回数。この3点で「本文を直す・タイトルを直す・別の記事を作る・まだ動かない」が分かれます。
| いまの状況 | 先に読む章 | そこで決まること |
|---|---|---|
| これから初めて付ける | 決め方5段階 | 対策語の選び方と、前半に何を置くか |
| 付けたが読まれない | 別の語だった/効く仕組み | 語がずれているのか、届け方がずれているのか |
| 付け直すか迷っている | 3つの数字 | いま動くべきか、判定を待つべきか |
「タイトルの付け方」と「記事タイトルの付け方」は別の語だった
日本語ならほぼ同じ意味の2つの言葉が、検索結果では別の語として扱われていました。同じ日に並んだページの中身から見ていきます。
同じ日の検索結果で、並ぶページが入れ替わった
当社が2026年9月28日に4つの語の検索結果(パソコン・日本語・上位10件まで)を取得したところ、並んだページの種類が語ごとに入れ替わっていました。「タイトルの付け方」で自然検索に出ていた9件のうち7件は、小説・漫画・創作物の題名を扱うページでした。
| 検索した語 | 並んだページの種類(自然検索9件) | 記事・ブログ側 |
|---|---|---|
| タイトルの付け方 | 創作物の題名7件(note 2件・小説の題名2件・マンガ1件・知恵袋1件・動画1件) | 2件 |
| 記事 タイトル 付け方 | 記事・ブログのタイトルを扱うページ9件 | 9件 |
| seo タイトル 付け方 | 記事・SEOのタイトルを扱うページ9件(うち1件は動画) | 9件 |
| ブログ タイトル 付け方 | ブログ名の決め方4件と記事タイトル5件の混在 | 5件 |
条件は2026年9月28日・パソコンの検索結果・日本語・上位10件までの1回の取得です。ほかの語や別の日に同じ並びになるとは限りません。
それでも、「記事」や「SEO」という語を1つ足すかどうかで、自分が横に並べられる相手は入れ替わります。小説の題名を探している人の列に記事の書き方を並べても、選ばれる理由が生まれません。
この記事自身も、主題の語では26位だった
この記事は、まさにその失敗をしていました。2026年6月28日から9月25日までの90日間、当社がこの記事1本をSearch Consoleで見た数字を並べます。
| 見る単位 | 表示回数 | クリック | 平均掲載順位 |
|---|---|---|---|
| 記事1本の合計 | 92回 | 3回 | 8.4位 |
| 主題の語「タイトルの付け方」 | 3回 | 0回 | 26位 |
| 「タイトル 付け方」 | 1回 | 0回 | 24位 |
記事1本の平均は8.4位で、数字だけ見れば上位です。ところが主題に掲げた語だけを取り出すと26位でした。平均を作っていたのは、主題ではない別の語だったわけです。
だから、平均順位が良いことを理由に「この記事は直さなくてよい」と判断しません。主題に掲げた語だけを取り出して順位を見ます。
ただしSearch Consoleは表示回数の少ない検索語を開示しないため、92回のうち語まで分かるのは4回分だけです。残りの内訳は追えません。
なお同じ90日でGA4のセッションは18、キーイベントは0でした。この母数ではクリック率の良し悪しを結論にできません。
だから対策語は、検索結果を1回見てから決める
タイトルを書く前に、狙う語で1回だけ検索結果を開き、並んでいるページが自分の読者向けかを見る。手順はこれだけです。創作物や別業界のページが並んでいたら、その語ではなく「記事」「ブログ」「SEO」などを足した語に変えます。

同じ意味の言葉なら、どちらを狙っても結果は同じではないのでしょうか……。
同じにはなりません。書き手が主役だと思った語と、実際に届く語はずれます。
当社の別の記事(読者像の作り方を扱った記事)は、90日で表示142回・クリック0回・平均59.5位でした。表示の多かった19の検索語はすべて「他の言葉との比較」を含む語で、主題に掲げた語そのものでの表示はその中にありませんでした。
しかも順位がいちばん近かったのは、記事では小見出し1つしか割いていなかった語群です。届く語は、書き手の力の入れどころと一致しないのです。だから想像で決めず、検索結果と検索語の一覧という2つの実物を見てから決めます。
上位5社の「◯文字」は7通りに割れていて、どれにも出典がない

上位5社が示した字数は20字から43字までの7通りに割れ、5社とも外部の出典を示していませんでした。公式文書の記述と並べて、何を基準にすべきかを決めます。
5社が示した数字と、出典の有無
当社が2026年9月28日に、検索結果の上位にある5つの記事を読んで文字数の記述を抜き出したところ、示された数字は20字から43字までに分かれていました。同じ問いへの答えが7通りあるということです。
| サイト(検索結果での位置) | 示した文字数 | 数字の出典の記載 | Google公式文書への発リンク |
|---|---|---|---|
| xserver.ne.jp(記事KW 1位) | 30字前後/スマホ43字・SNS40字・パソコン33字/32字目まで/20字前後 | 記載なし | 0本 |
| innovation.co.jp(記事KW 3位) | 30字前後・28〜32字 | 記載なし(伝聞の形) | 0本 |
| xfree.ne.jp(記事KW 4位) | 30字前後/スマホ42字前後「と言われています」 | 記載なし | 0本 |
| wacul-ai.com(記事KW 5位) | 40字前後 | 記載なし | 0本 |
| mieru-ca.com(SEO KW 1位) | 28〜32字 | 筆者の見立てと明記 | 4か所(旧URL・旧名称へのリンク) |
この表から読者が決められることは1つです。「◯文字が正解」という数字を採用する前に、その数字の出どころを確かめる。出どころが無い数字は、正解ではなく誰かの運用目安として扱います。
Googleの公式文書は文字数を1つも定めていない
Google検索セントラルの「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」には、文字数もピクセル数も数値の指定がありません(2026年9月28日確認)。長さについて数値の線を引いている記述はありません。長さに触れているのは次の記述です。
<title> には不必要に長いものや無駄な情報が含まれるのを避けてください。タイトルリンクには <title> に設定されたテキストがすべて表示されるわけではないため、検索結果にその一部しか表示されなくなります。
公式が言っているのは「全部は表示されない」という事実だけで、何字までという線は引かれていません。つまり字数の目安は、各社が省略の見え方から逆算した運用の知恵であって、守らなければ評価が下がるルールではありません。
決めるのは字数ではなく「どこで切れても意味が通るか」
字数合わせより先に効くコツは、前半だけを読んで内容が伝わる状態を作ることです。これが字数の代わりに置く基準です。
長いタイトルは検索結果で末尾が「…」と省略され、幅の狭いスマートフォンではパソコンより早い位置で切れます。問題は字数そのものではなく、切れた側に一番伝えたい言葉が入っていた場合に起きます。
| 表示環境 | 表示されやすい目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| パソコン | 全角30字前後まで | 30字を超えると末尾が切れやすい |
| スマートフォン | 全角20字前後まで | 前半だけで内容が伝わる設計が安全 |
この表は当社の運用目安であって、Googleが定めた正解ではありません。当社も全角28〜32字を社内の目安として使っていますが、根拠は公式文書ではなく省略の見え方です。
語を並べる順番も同じ考え方で決まります。読者へ一番届けたい語や結論を前半に置けば、後半が省略されても意味が残ります。
「初心者でも失敗しない観葉植物の選び方」より「観葉植物の選び方|初心者でも失敗しない育てやすい種類」のほうが安全なのは、主題が先にあるからです。前半に置く語は、狙う検索語そのものにするとさらに見つけてもらいやすくなります。
字数を削る作業の優先順位も、ここで決めておきましょう。当社が2026年8月に上位ページの説明文と実際の検索結果を見比べたところ、書かれた説明文は中央値113字でしたが、画面に出ていたのは中央値77字でした。書いた文が何らかの形で使われたのは5件に1件(パソコン21.1%・スマートフォン21.8%)で、一字一句そのまま出たのは1件(1.3%)だけでした。
この数字は上位ページの説明文と検索結果を見比べた1回の集計で、業種やページの種類によって割合は変わります。つまり説明文の字数をそろえる作業は、当たる確率が2割ほどの持ち場です。
先に手を入れるべきは、切れても通じるタイトルの前半と、本文の要点の書き方のほうになります。文字数の詳しい設定や説明文の書き方は、タイトルタグとメタディスクリプションの書き方にまとめました。
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記事タイトルが効く仕組み|読者とGoogleの2つの通り道

記事タイトルは、読者に向かう道とGoogleに向かう道の2本を同時に通ります。どちらの道で何が起きているかを分けて見ると、直す場所が決まります。
読者はタイトルと説明文だけで開くかを決めている
検索結果の一覧で最初に目に入るのは、大きな青い文字のタイトルです。Google検索セントラルのタイトルリンクの解説も、タイトルリンクを「検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素」と位置づけています。
読者はここを見て、下の短い説明文を確かめ、開くかどうかを数秒で決めています。本文の質が問われるのは、その判断を通過したあとです。
この通り道でタイトルが担う役割は2つに分かれます。1つはクリックを集めること、もう1つは開いた読者の期待と中身を一致させることです。2つ目は、Googleの有用で信頼性の高いコンテンツに関するガイダンスが掲げる「ユーザーを第一に考えたコンテンツ」という視点そのものでもあります。
| 役割 | 内容 | できていないと |
|---|---|---|
| クリックを集める | 検索結果で目に留まり、読者に「開きたい」と思わせる | 表示はされても読まれず、順位も伸びにくい |
| 期待と中身を一致させる | タイトルの約束どおりの内容を本文で届ける | 開いてすぐ戻られ、長い目で評価が下がる |
クリックだけを狙って中身と合わないタイトルを付けると、開いた読者はすぐ戻ってしまいます。目先のクリックを稼ぐ釣りタイトルが長い目で不利になるのは、この戻りが積み上がるからです。集めることと一致させること、両方がそろって初めて良いタイトルと呼べます。
Googleは記事タイトルを9か所から作っている
検索結果に出るタイトルリンクは、自分が書いた<title>だけから作られているわけではありません。公式文書は、タイトルリンクを決めるときに使うソースとして次の9つを挙げています(2026年9月28日確認)。
- <title> 要素内のテキスト
- ページに表示されるメインの視覚的タイトル(大見出し)
- <h1> 要素などの見出し要素
- og:title meta タグ内のテキスト
- スタイル処理によって大きく目立つように作られたその他のテキスト
- ページ内のその他のテキスト
- ページ上のアンカー テキスト
- ページへのアンカー テキスト
- WebSite 構造化データ
タイトルだけを直しても、9つのうち1つを直したにすぎません。
大見出しや本文の言葉が古い主題のままなら、Googleが受け取る手がかりは食い違ったままです。タイトルを直すときは、H1・冒頭の見出し・記事を指すリンクの文字も同じ主題にそろえます。
書き換えられるのは「ページに関する問題を検出した場合」
自分が付けたタイトルが検索結果でそのまま出ないことがあります。公式文書の記述は次のとおりです。
ページに関する問題を検出した場合、Google はアンカー、ページ上のテキスト、その他のソースを基に、より良いと考えられるタイトルリンクを自動的に生成することがあります。
言い換えると、書き換えは罰ではなく「問題の通知」です。書き換えが起きたら、タイトルの文言を作り直す前に、公式が挙げる問題側を点検します。同じ文書のおすすめの方法から、書き換えに直結する4点を挙げます。
- <title> 要素に具体的でわかりやすいテキストを記述する
- キーワードの乱用は避ける(同じ語句の繰り返しは無意味)
- テキストの繰り返しや定型文(全ページ共通の文)の使用は避ける
- どのテキストがページのメインタイトル(大見出し)かを明確にする
4点目は見落とされがちな項目です。同じ大きさの見出しがページ内に複数あると、どれが大見出しかの判断が揺れます。記事の冒頭に置く見出しを、ほかの文字よりはっきり目立つ形にしておくと、意図した文言が選ばれやすくなるでしょう。
4つの軸で自分の記事タイトルを点検する
2本の道を踏まえると、点検すべき軸は4つに整理できます。当社がタイトルの相談を受けたときに使っている枠を、そのまま出します。
- 加点要素の最大化:狙う語を前半に置き、読むと何が得られるかを言い切る
- 減点要素をゼロに:語の詰め込み・定型文・中身と合わない大げさな言葉を外す
- 候補ソースの制御:H1・大見出し・記事を指すリンクの文字をタイトルとそろえる
- クリック後の満足度に耐える:タイトルの約束に本文の章が対応している
この4軸は、当社のナレッジDBでタイトル設計の基本として整理しているものです。4つのうち3番目は、9つの情報源の話と直結します。タイトルの文言をいくら磨いても、候補ソースがばらついていれば意図した文言は選ばれにくいのです。
記事タイトルの決め方5段階と、各段階で判断すること

記事タイトルの決め方は5段階で、時間をかけるべきは最初の2段階です。作業の順番よりも、各段階で何を基準に決めるかを持ち帰ってください。
5つの段階と、各段階で決めること
5段階に分けます。各段階に「何を基準に決めるか」を添えたので、迷ったらその1文に戻ってください。
判断基準は、その語の検索結果に並ぶページの種類が自分の読者と合っているかどうかです。合っていなければ「記事」「ブログ」「SEO」などを足して並ぶ相手を替えます。
判断基準は、記事全体の平均ではなくその語だけの順位で見ることです。Search Consoleで語別に並べ替えれば、主題の語が何位かが分かります。
判断基準は、問い合わせ文・お客様がこぼした一言・検索語の記録にある表現を借りているかどうかです。「集客したい方へ」ではなく「広告費は増えたのに問い合わせが増えない」のほうが、同じ悩みを持つ読者の目に留まります。
判断基準は、前半だけを読んで内容が伝わるかどうかです。後半が「…」で切れた状態を想像し、それでも意味が残る並びにします。
判断基準は、9つの情報源のなかで自分のタイトルが最も良い候補になっているかどうかです。大見出しや記事を指すリンクの文字が古い主題のままなら、そこも直します。
5段階のうち時間をかけるべきは段階1と段階2です。この2つを飛ばすと、字数や語順をいくら磨いても届く相手が変わりません。
記事全体の設計から考え直したいときは、記事構成案とは?作り方5ステップと記入済みのテンプレートとあわせて使ってください。
「キーワード+ベネフィット」が基本形
タイトルの基本形は「対策キーワード+読者のベネフィット」です。対策キーワードは読者が打ち込む語、ベネフィットはその記事を読むと得られる良いことです。この記事なら「記事タイトルの付け方(キーワード)+文字数の前に決める3つの数字と手順(ベネフィット)」という組み合わせになります。
キーワードだけでは検索結果で他の記事と横並びになり、選ばれる決め手を欠きます。逆にベネフィットだけでは、そもそも検索に引っかかりません。両方を1つに収めると、見つけてもらえて、なおかつ開きたくなる状態が生まれます。
どちらを削るか迷ったときの基準を1つ置きます。削るのはベネフィットのほうです。キーワードが消えると見つけてもらう機会そのものが消えますが、ベネフィットは説明文や冒頭の1文で補えるからです。
具体性を足す3つの要素
基本形に具体性を足すと、タイトルはさらに強くなります。足す要素は、数字・読者の絞り込み・悩みの言葉の3つが使いやすいです。すべてを詰め込む必要はなく、テーマに合うものを1つか2つ選ぶだけで足ります。
| 足す要素 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 数字 | 具体的で信じやすくなる | 「3ステップ」「28字」 |
| 読者の絞り込み | 対象の読者に強く刺さる | 「初心者向け」「個人ブログの」 |
| 悩みの言葉 | 検索した本人の言葉に近づく | 「クリックされない」「読まれない」 |
要素を足しすぎると語の詰め込みになり、日本語として不自然になりがちです。読者は不自然なタイトルを一瞬で見抜きますし、公式のおすすめの方法も語句の繰り返しを避けるよう求めています。
足すのは1つか2つにとどめ、声に出して読んで違和感がないか確かめましょう。
関連する語をどこまで入れるかの考え方は、共起語とは?意味と調べ方、個数の基準が無い理由と点検の使い方で扱っています。より細かなタイトルの型は、AI記事のSEOタイトルの付け方|クリックされる7つの型に具体例つきで並べました。
やりがちな3パターンと、良い例への書き換え

良いタイトルと悪いタイトルを分けるのは、装飾的な言葉のうまさではありません。読者が「これは自分のための記事だ」と感じられる具体性があるかどうかです。まず、つまずきやすい3パターンを挙げます。
- 抽象語だけ:「集客のコツ」「便利な方法」など誰にでも当てはまる
- 詰め込み型:キーワードを並べて日本語が不自然になっている
- 釣り型:「衝撃の事実」など中身と合わない大げさな言葉
3つに共通するのは、読者が「自分の知りたいこと」を見つけられない点です。抽象語は絞り込みが足りず、詰め込み型は読みにくく、釣り型は期待を裏切ります。いずれも読者の頭の中の言葉から離れているのが原因です。
判断に迷ったときの目安を、良い側と避けたい側の両方で並べます。まず、良いタイトルの目安はこの3点に収まります。
- 誰に向けた記事かが一目で分かる
- 読むと何が得られるかが伝わる
- 読者が検索した言葉がタイトルに含まれている
反対に、避けたいのは次の3つの状態です。
- 抽象的で、多くの記事に当てはまってしまう
- キーワードを詰め込んで日本語が不自然になっている
- 大げさで、中身が言葉に追いついていない
実際に書き換えてみます。「観葉植物の育て方」をテーマにした記事を例に、抽象的なタイトルを具体的なタイトルへ直す流れです。
Before(抽象語だけ):「観葉植物の育て方のコツ」。この言葉には、誰に向けたどんな内容なのかの手がかりがありません。育て方の何を知りたい人に向けているのかが曖昧で、検索結果で他の記事に埋もれてしまいます。
After(具体語に置き換え):「観葉植物の育て方|初心者が枯らさない水やりと置き場所」。読者の絞り込み(初心者)、悩みの言葉(枯らさない)、具体的な中身(水やりと置き場所)が入り、「これは自分向けだ」と感じてもらえます。文字数も全角30字前後に収まりました。
書き換えのコツは、Beforeを少し直そうとせず「読者が打ち込む言葉」から組み立て直すことです。手直しでは抽象語の骨格が残りがちなので、白紙から作るほうが速く、仕上がりも良くなります。
付け直すかどうかを決める3つの数字
付け直すかどうかは、主題の語だけの順位・その語の検索結果の種類・判定に足りる表示回数の3つで決まります。公開したあとに、付け直すか本文を直すかまだ動かないかを分ける数字です。
①主題の語だけの順位 ②検索結果の種類 ③判定に足りる表示回数
3つの数字の組み合わせで、次の一手が決まります。社内でタイトルを議論するときは、この表を先に埋めてから案を出すと話が早いでしょう。
| ①主題の語だけの順位 | ②その語の検索結果の種類 | ③表示回数 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 20位より下 | 自分の読者が並んでいる | 問わない | 本文を直す(その語に答える章を足す) |
| 10位以内 | 自分の読者が並んでいる | 数百回たまっている | タイトルと説明文を直す |
| どの順位でも | 別の種類のページが並んでいる | 問わない | 別の語で記事を作る(今の記事は触らない) |
| どの順位でも | 自分の読者が並んでいる | 数十回しかない | まだ動かない(判定に足りない) |
1行目を「本文を直す」にしている理由は、順位が低い語には答える中身が足りていないからです。
当社の別の記事(記事構成案を扱った記事)は、90日で表示309回・平均32.7位でした。語別に見ると、開きは9位から約70位まででした。「構成案とは」は21回で9位、「記事 構成案 作り方」は54回で54.5位、「seo 記事 構成」は15回で69.9位です。
この開きは、評価が記事単位ではなく章単位で分かれて出ることを示しています。だから直すのは記事全体ではなく、順位が低い語に対応する章だけでよいわけです。タイトルを付け直す前に、まず表の①と②を埋めてください。
「効果が出なかった」と「まだ判定できない」は分ける
3つ目の数字(表示回数)が、いちばん扱いを間違えられます。当社自身の記録を出します。
- 2026年7月、自社メディアの記事1本でタイトルに語を1つ足した
- 変更前28日で最も順位が高かった語は38表示・0クリック・平均6.2位
- その後90日で同じ語は49表示・0クリック・平均6.6位
- 変更後に積み上がった表示は多くても11回で、動いたかを区別できない
- 当社はこれを失敗ではなく判断保留として扱い、戻さずに置いた
11回の表示では、順位の0.4の差が施策の効果なのか揺れなのかを分けられません。ここで「変わらなかったから戻す」と動くと、答えの出ていない施策を根拠なく打ち消すことになります。
だから当社は判定の線を先に決めています。表示回数が数十回のうちは結論を出さず、数百回たまってから読む。この線を引いておくと、社内で「効果が出ていないのでは」と問われたときにも、待つ理由を数字で説明できます。
検索結果に出る文は、単独で読んで通じる形から抜かれる
検索結果に出ていた文は、その1か所だけを読んで意味が通る場所から抜かれていました。当社が2026年8月に自社記事5本・9件の検索結果と本文を見比べたところ、Googleが抜いていたのは、まとめ章の箇条書き・見出し直後の列挙・定義を短く言い切った段落でした。
共通点は、その1か所だけを読んでも意味が通ることです。実際に出ていた文は中央値71字(最小70・最大82)でした。
ただし当社はmeta descriptionを出力していないため、9件が本文由来なのは当然です。「書いても使われない」という証拠にはなりませんし、記事5本という小さな母数でもあります。
そのうえで、字数を削る作業に急がなくてよい根拠が公式文書にあります。
メタ ディスクリプションの長さに制限はありません。ただし Google の検索結果では、スニペットは必要に応じて切り詰められます(デバイスの幅に合わせる場合など)。
出典: Google検索セントラル「検索結果のスニペットを管理する」(2026年9月28日確認)
制限がないなら、優先順位は字数から中身へ移ります。検索結果に出る文を変えたいなら、説明文を数文字削るより先に本文を見ます。まとめ章の箇条書きと見出し直後の列挙を「1か所だけ読んでも通じる形」に直すほうが直接的です。
クリック率そのものの見方は、CTR(クリック率)とは?平均が8%から47%まで開く理由にまとめました。
最後に、付ける前後の確認リストを置きます。この6点を見直すだけで、大きな外し方の多くを防げるでしょう。社内でタイトルを決めるときの共通のものさしとしても使えます。
- 対策キーワードがタイトルの前半に入っているか
- 全角28〜32字ほどに収まり、スマホでも要点が切れないか
- 「誰に・何を・どうなる」が具体的な言葉で伝わるか
- 大げさな表現になっておらず、本文の中身と一致しているか
- 声に出して読んで、日本語として自然か
- H1・大見出し・記事を指すリンクの文字がタイトルとそろっているか
このリストは、AIにタイトル案を作らせたときにも有効です。AIは無難で抽象的な案を出しがちなので、案をそのまま使わず、6点で人の目を通すと質が安定します。読者の絞り込みと悩みの言葉は、現場を知る人が手を入れるほど強い武器になるでしょう。
今泉の視点:私がタイトルの相談で最初に伝えるのは、効果測定の線引きです。2026年7月、当社は自社メディアの1本でタイトルに語を1つ足しました。判断のもとにしたのは、変更前28日で最も順位が高かった語が38表示・0クリック・平均6.2位だったという数字です。
変更後90日でも同じ語は49表示・0クリック・平均6.6位で、積み上がった表示は多くても11回。この量では動いたかどうかを区別できません。だから私はこれを失敗ではなく判断保留に置き、元に戻しませんでした。
「変わらなかったから戻す」は、答えの出ていない施策を根拠なく打ち消す動きだと考えています。数字が語り出すまで待つ胆力も、タイトルを育てる技術の一部です。
記事タイトルの付け方でよくあるご質問
まとめ:記事タイトルは「何文字か」より「どの語で戦うか」
- 同じ意味に見える語でも、検索結果に並ぶページの種類は入れ替わる
- 文字数の目安に出典はなく、公式文書は字数を定めていない
- Googleはタイトルを9か所から作るので、H1と本文の言葉もそろえる
- 決め方は5段階。時間をかけるのは対策語の決定と語別の順位の確認
- 付け直しは語別の順位・検索結果の種類・表示回数の3つで判断する
次の一歩は3つあります。1つ目は、いま伸ばしたい記事の主題の語をSearch Consoleで語別に並べ、その語だけの順位を書き出すことです。
2つ目は、その語の検索結果を1回開いて、並ぶページが自分の読者向けかを確かめること。3つ目は、表示回数が数十回しかない記事を「判定待ち」の欄に移し、今回は触らないと決めることです。
この3つが終われば、タイトルを直すべき記事と、本文を直すべき記事と、待つべき記事が分かれます。あとは決め方5段階の判断基準に沿って言葉を選ぶだけです。
あわせて読むと早く進む記事を並べます。
- タイトルタグとメタディスクリプションの書き方:字数の設定と説明文の書き方を詳しく
- AI記事のSEOタイトルの付け方|クリックされる7つの型:型のバリエーションを増やしたいとき
- 記事構成案とは?作り方5ステップと記入済みのテンプレート:タイトルと中身をつなぐ設計から
- 共起語とは?意味と調べ方、個数の基準が無い理由と点検の使い方:関連語をどこまで入れるか
- CTR(クリック率)とは?平均が8%から47%まで開く理由:クリック率の見方と判定の母数
どの記事から直すか、どの語で戦うかの優先順位付けは、サイトの規模と過去の実績で答えが変わるものです。個別の状況に強く依存する部分なので、記事づくり全体の設計から相談したい場合はオウンドメディア運用代行で承っています。
キーワード選定から構成、AIによる一次執筆、人による編集、WordPress入稿まで一括で対応します。制作リソースの不足や、記事ごとの品質差にお困りの企業向けサービスです。
